アムールトラを追う: タイガの帝王

著者 :
  • 東洋書店
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864591171

作品紹介・あらすじ

世界最大のトラに写真家とハンターが迫る。百年の時空を超えて描き出される、トラと人間の争いと共存のドラマ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ☆シベリアに行ってみたい
    (類)『極北シベリア』
    (参考文献)ウスリータイガ、ウスリートラを追って、シベリア大自然、シベリア博物誌、南千島探検始末記

  • 前半は、シベリアでアムールトラの撮影に半生を捧げた動物写真家の記録。率直な語り口が好感。
    後半は、19世紀から戦後に生きた、シベリアを開拓したポーランド系ロシア人、ユーリー・ヤンコフスキーによる虎狩りの記録を、著者が翻訳したものである。著者が指摘するように、この時代はトラ狩りが社会的に認知されていたため、現代の観点から闇雲にヤンコフスキーの行いを批難することはできないだろう。ロシアには狩猟学部という学問分野があるそうで、そのことも狩猟が単なる「野蛮な行為」ではないことを教えてくれる。
    狩人や写真家だからこそ見えてくる、アムールトラとアムールヒョウの生態で、まるで自分も凍てつくシベリアの森で雪の中で馬を駆けながら、トラを追っているような気分になってくる。ヤンコフスキーのトラを追う記録は、シートン動物記を読んでいるような楽しさがある。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1948年、栃木県宇都宮市生まれ。上智大学法学部卒。公益社団法人 日本写真家協会会員、日本自然写真協会会員、ロシア科学アカデミー極東支部海洋生物学研究所名誉会員、ロシア動物写真家協会会員。
著書に「ホッキョクグマの王国」「鴛鴦」(文一総合出版)、「シベリアの大自然」(朝日新聞社)、「シベリア動物誌」(岩波書店)など多数。
Wildlife photographer of the Year 2013 絶滅危惧種部門最優秀賞&特別大賞
NATURE'S BEST Backyards 2015-2016 Backyard最優秀賞

「2023年 『BEARS』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福田俊司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×