プロだけが知っている小説の書き方

著者 :
  • 飛鳥新社
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864109154

作品紹介・あらすじ

書店員さんから絶賛の声が届いています!
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基礎、コツ、テクニック、に加えて、
より人生が輝く生き方についての指南書にもなっている点が森沢さんならでは。

今後、小説の書き方についての書籍を訊ねられた際は、
まず本書を読むべし! とオススメしたいと思います。

――ときわ書房本店 宇田川拓也さん
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老若男女・幅広い世代から愛される
ベストセラー作家・森沢明夫が
㊙テクニックを大公開!!
文芸・ライトノベル・マンガにも対応!
著者の講義を受けて実際にデビューしちゃった人もいます!
小説投稿サイト「ノベルアップ+」に寄せられた
書き手のリアルな悩みに一問一答形式で回答。
読者に愛されるキャラクター設定、最後まで読ませるストーリー構成、具体例が超わかりやすい文章表現のコツまで、NGナシで全部教えます!

感想・レビュー・書評

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  • めちゃめちゃ分かりやすい!気付けば自分も書いてみたくなりました!(趣味として)大人のみならず、これ、中学、高校の図書室にマストアイテムかもです。
    まず、森沢作品がどう産み出されるのかすごくよくわかりますし、小説家という世界を垣間見ることができます。貴重な読書体験ですね。
    私は日常、文を書くことが多いです。そちらに生かせることてんこ盛りでした。
    その中でも、以下は共感した内容です。
    「浴びるように本を読む」
    ブクログに出会う前、本屋大賞の本を片っ端から読みました。自分の幅を広げたくて。出会う本、出会う本面白かったです。それまでほぼノンフィクションか司馬遼太郎しか読んでませんでしたから。
    「迷ったら一旦寝かせる」
    私は仕事柄、論文を書く機会が割と多いです。資料を山のように読んだらとりあえず寝ます。そうして時間をおくと整理されてるんですよね。一見繋がりのない情報がキーワードのように繋がって浮かんだら私の場合成功です。
    「迷ったら全て消去、書き直す」
    これも体験してるのでわかる気がします。二回か三回論文の内容がひっくり返ったほうが100%いいものが書けます。俗に言う「泣きの入った技」っていうのはこういうことの積み重ねで得られるのだと観念しています(∩_∩;)P
    ただ、小説家の方は全て一人で行うわけですのでレベルと言いますか、桁が違います。
    これだけ分かりやすい本を書いて尚、とても真似できない美しい例文が多々出てきます。
    こうしたプロフェッショナルならずとも、書くことって楽しいと思わせてくれる、新しい世界の扉を開けてくれたと言う点で素晴らしい本でした。
    それにしても、久しぶりに読書できました(^-^;

  • とても面白かった。
    私はコンマ1ミリも、自分が「小説を書こう」と思ったことは無い。
    なのに何故本書を読んでみたくなったのか。

    俳句を自分では作る気持ちが全く無いが、知識を得ると、より良く鑑賞を楽しむことができるので、何冊か俳句についての本を読んだ。
    それと同じこと。

    「作家さんて凄いな!」「こんな凄い物語を、一体どうやって構築するのだろう?」と今まで何度も思ってきた。
    (ブクログレビューにも、そう書いた。)
    トリックや構成や伏線回収の緻密さだけでなく、平易な言葉で普通の人の大した事件も起きない日常を書いているだけなのに素晴らしい作品とか、本当に凄いと思う。

    一方、「プロなのに、こんな間違いをするなんて…」「自分で紡いだ物語なのに、何故こんなミスを犯す?」「著者は読み直さないの?編集者も、ちゃんと仕事してよ」と思う作品にも沢山出くわしてきた。
    (ブクログレビューにも、そう書いた。)

    だから、作家さんがどのように小説を書いていらっしゃるのかを知りたかったのだ。

    結果、本書は「森沢明夫氏の小説の書き方」であり、「小説の書き方」は作家さん十人十色なんだろうという当たり前のことに行き着いた。
    たぶん私が憤慨した作品の著者達のその作品は、森沢氏のような想いや丁寧さでは書いていなかったのだろう。
    「雑」であり「手抜き」であったのだ。

    一方、森沢氏は『書き手が飽きたような物語を、お金と時間を費やして下さる読者に読ませるわけにはいきませんから。読者に失礼ですもんね。 〜中略〜 その「時間」とは、読者にとっては限られた寿命の一部、つまり、「命の一部」と同じなんです。
    そう思うと、下手な作品を読ませるわけにはいかない、と思いませんか?』(202〜203ページ)と書かれている。

    なんと素晴らしいことか。
    (図書館で借りているので、お金は使っていなくてごめんなさいだけど)

  • 書く、書かないはおいといて読み物として楽しい。くだけた口語調なので気負いなく読めた。

    日常のものの見方が変わるようなヒント集だと思う。細かく章立てがしてあるので、欲しい情報にアクセスしやすいし、自分に何が足りてないのか把握するのにも便利。
    日記を書くことにも応用できそう。というかログこそがネタ帳そのものだと気づく。

    知っている知っていないで大きく違う、なんて言いたいところだけどコツコツ下積みの実践あるのみといった感。細かく刻んで書けるようなツールさえあれば。…ではあるが、僕はこのツール探しにつまづいてるの。誰か教えて。Evernoteとかmuteとかは合わなかったの。

    これを読んでから作者の作品を見ると、なんかチクッとするけど、気づかずに『夏海のホタル』で既に号泣した後だから、まぁいいか。

  • 小説を書こうとか思ってなぃですが……
    天才達の頭の中をのぞきたくて 読んでみました。
    一問一答 形式で分かりやすい。もし、小中学生の頃 出会っていたら人生 変わってたかもしれない。

    奇しくも 並行して読んでた作品の あとがき と被る部分もあり 理解度が増した。

    小中学校の授業に取り入れてもいいと思う 凄い!

  • Q&A形式で読みやすかった。
    森沢さんの作品すきなので、こうやって考えるんだな、と面白かった。
    メモ見てみたい。

  • 説明ばかりではなく具体的な例をたくさん挙げてくれるのでとてもわかりやすかった。Q&A方式なのでつまずいた時にサクっと該当箇所を読み返せるのも良い。本書で得たテクニックを使うために小説が書きたくなった。モチベーションアップに繋がる良い作品だと思う。

  • 凄く分かりやすい構成。1項目ずつで一問一答があって読みやすい。小説を書くのってそんなに難しくないのかなって思わせてくれる。

    キャラの設定の作りこみ方とか、面白くなかったらばっさり切るとか参考にしたい部分がたくさん。

  • するっと読んだ。とにかくわかりやすく、とにかく面白い。

    注意は、この本を読む前に、なにか物語を短くとも書いておくと、この本の書いてある内容のインパクトの大きさを痛感できる。

    著者を知らずに読了。過去作品一覧を見てみたが、わたしが知ってる作品はなかった。ただし、小説に留まらず、ノンフィクションなど幅広く書かれていて、歴も大先輩である。また、作品らのうち映画化やドラマ化も数多くされているので申し分なかった。

    実際に寄せられたQAに対する回答集のようで、かなり幅広い内容が紹介されている。これらは、小説を書くということに留まらず、文字上での表現方法であったり、語彙力についても学ぶことができる。
    一番良かった点は”例”で、とにかくわかりやすい。文章の前後がわかるので、こう書けば良いのか、こういう観点だったのかと腹落ちしやすい。

    この本を読むと、自分の文章はまだまだなんだなと感じてプロの壁の高さを感じてしまうが、そこはこの本を参考にして昇華していくしかないだろう。この本の内容を取り入れていけば、必ず表現方法は良くなるのは間違いない。

    本書を通して一貫していることは、
    ・自分が面白い内容であること
    ・映像化できるまで深掘ってあること
    ・単純な表現は避けて、五感などで補うこと

    ちなみに、この本はジュンク堂書店 池袋本店で買った。いわゆるジャケット買い。この書店にはじめて行ったが、1階に陳列されている書籍たちは面白そうな本が多い印象だったので、また足を運んでみたいと思う。

  • 夫が図書館で借りたので私も読んでみました。
    2人とももちろん小説家志望ではありません(笑)。

    日頃から小説家を尊敬する私は、作品が世に出るまでの過程にとても興味があるのですが、本書を読んでその気持ちが倍増しました。

    ネタや設定を考え、プロットを作りキャラクターを創りこむ。
    そしていざ原稿を書き始め、書ききる。そこから推敲を重ねてやっと出版にたどり着きます。
    小説って本当に長い道のりをかけて、緻密に計算をされ、丁寧に作られているんですよね。感動しました。これからも本は大事に読もう、と固く誓いました。。

    そして、すべての小説家に敬意を払うと同時に、本書の著者の森沢さんにも感動しました。どの項目にも例文や事例が多く、とにかく分かり易く、悩みが少しでも解決できるように、という真心が伝わるのです。
    その真摯な姿勢にすっかりファンです。

  • 小説を書くとき手元に置いておきたい
    小説を読むときも学んだことから新しい視点で読めそう

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著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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