経済で読み解く日本史3 江戸時代

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  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864106924

感想・レビュー・書評

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  • お金の価値というのは意外と不安定なんだなと実感した。

  • 各藩のシステムそのものがどう頑張ってもデフレになるシステムという指摘が勉強になった。あと、吉宗は米価を上げるために日本全国に日本酒づくりを殖産したのね。景気対策は緊縮財政出なく、シニョレッジで。

  • JT1a

  • なかなかの良書。
    イデオロギーがかったところは玉に瑕。
    幕末の金貨流出に対して、幕閣の対策を用意していたとは知らなかった。

  • 「この美しい日本を子々孫々に伝えていくために、私たちは経済の掟を学ぶ必要があるのです」

    この一文に尽きる。

  • 自分の主義主張を強く展開しすぎるせいで話が逸れている。

  • 経済面からの江戸時代の先進性と資本主義時代への変化適応力の限界。①米本位制・石高・幕藩体制の構造的な財政難、②中途半端な管理通貨制度、貨幣量不足・デフレの継続、③徴税方法の失敗、経済政策の人材不足。評価の低かった人材、田沼意次、荻原重秀、大岡忠相、水野忠成等の政策の逆転再評価。

  • 江戸時代は歴史の授業で習うほど、庶民が抑圧され中央幕府がやりたい放題をするような社会体系ではなかった。歴史の見方を変えてくれる本です。庶民と言われる約9割が主役となり、産業を発達させ、新たな需要と共有を生み出した。また、石高制と貨幣制度が同時に現れ、バックにあるゴールドの有無によってインフレとデフレを激しく繰り返す時代。近代的な知識が広く浸透しておらず、『公儀』であっても武士的思想に囚われ誤った選択をした結果、経済のスピードに取り残された時代であったとも言える。勉強になりました。

  • 徳川家康の天下統一は、信長や秀吉の集権ではなく大名の代表。だから税収は自分の土地からのみ。色々な参謀の政治は、経済的な結果は教科書とは逆。通貨換算ってほんと大事。今ブームの金融理論にも通じるものがあり勉強になる。

  • 高校の時、世界史を選択していたせいか、この本により勉強させられた。
    特に、江戸時代の百姓(農民とは限らない)は思ったより豊かな生活をしていたという点だ。歴史についてさらに学びたいと思うようになった。

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著者プロフィール

経済評論家。1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は1901年創立の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している。著書に『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』(講談社+α新書)、『タダより高いものはない』『経済用語 悪魔の辞典』(イースト・プレス)、『官僚と新聞・テレビが伝えないじつは完全復活している日本経済』(SB新書)、『日本を亡ぼす岩盤規制』『経済で読み解く日本史(全5巻)』(飛鳥新社)などがある。2013年12月より毎月、八重洲・イブニング・ラボ(https://y-e-lab.cd-pf.net/home)の主任研究員として講演活動を行っている。

「2019年 『大手メディアがなぜか触れない 日本共産党と野党の大問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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