- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864106252
作品紹介・あらすじ
アメリカで話題独占!「葬儀屋」ブログを書籍化した
異色のベストセラー、ついに日本上陸!
今を生きるすべての人に贈る再生の物語。
「死は生の正常な一部である」
「死を健全に理解すれば、そこには美が見出される」
・生後すぐの赤ん坊 ・がんと闘病していた少女 ・大好きだった祖父
・薬物中毒の男 ・アルコール依存症の男 ・ダウン症の中年女性
・排除されていたレズビアン ・余命二日で自ら電話をかけてきた男
...ありとあらゆる形の死に接した、葬儀屋の六代目。
苦しみながらも、大切な人を失った人々に寄り添い続けていくうちに、
彼は死に希望と美しさを見出す。
死は、弱さを受け入れる強さをくれる。
米タイム誌が「必読の書!」と太鼓判。原書である
『Confessions of a Funeral Director:How the Business of Death Saved My Life』
はAmazon.comで4.6/5.0の高評価(6月6日時点で189人がレビュー)を得ている。
翻訳は『死ぬ瞬間』(エリザベス キューブラー・ロス)を訳した法政大学名誉教授の鈴木晶氏。
タイム(ネット版)
「ある葬儀屋の告白」というブログは示唆に富み、幅広いテーマを扱い、時には不遜だ。筆者は死を扱うビジネスの深層に踏み込んでいる。読者は、死についてだけでなく、人生について学ぶことができる。
ワシントン・ポスト
著者は有名ブロガーとして知られる。彼は葬儀屋という地味で堅い職業を定義し直し、人生における究極の関心事についての会話を誘う。
感想・レビュー・書評
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死は土で天国は花。
死の土壌から美しいものがにじみ出し、天国が出現する、という考え方に共感。
エンバーミング含めた葬儀を家業とする著者のブログがきっかけに書かれた本書。
死を隠し、忌み嫌うことで、恐怖が増す。そして幸福から遠ざかる。
昨今の愚かな選択のために、いま、幸せに生きることを奪われている子どもたち。死なないために生きているのではなく、いま、ここで、生きる喜びを感じるために、いのちを燃やすために、生きるべき。死は不可避で、何よりも優先されることではない。
死について、生について、考えることが大切だと改めて思った。
中村哲さんは、地獄に天国を出現させた人だなあ、ということも、読みながら頭をよぎった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
代々葬儀屋をしている家に生まれた跡取りさんの思考や心の動きを書いた本です。
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内容的にもだけど、翻訳ものはダメみたい...
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図書館から
まわりくどい表現多く実感がわかなかった -
人の生死について書いた本でした。
フィクションだろうと思って借りたのですが、ノンフィクションでした。
ちょっと辛い、苦しい部分もあって読むのに時間がかかりました。 -
死をビジネスとする葬儀屋が、死を見つめ続けたからこそ生み出される言葉とは、どんなものだろう?
今の社会は死を覆い隠していると著者は言う。昔は、自宅で迎える死は多かったが、今では病院で医師や、介護施設等で死を迎える。そして、建物の裏口から、そっと運ばれ、葬儀屋にゆだねられる。こんな社会だからこそ、時代だからこそ、この本に意義がある。
時間について、示唆に富んだエッセイに感動したし、死を身近に感じているからこそ死と向き合い、生きているからこそ得られる感情を語る本書は、現代に生きる人への道標と感じた。 -
両親ともに代々葬儀屋の家系。
そういうとんでもなく濃い葬儀屋DNAを持ち、子供の頃から死が日常だった著者。
死が持つ意味に悩み、神学に答えを求めるも得られずに、結局葬儀屋として生きていく。
エンバーミングが普通に行われキリスト教徒が大半を占める欧米の死に対する感覚は、やはり日本とはかなり相違があると実感した。 -
様々な死と日々向き合う著者の死生観、宗教観、そしてたどり着いた想いが詰まった、単なるノンフィクションに括りきれない作品。
お国柄、風習、慣例は違えど、死者を弔う気持ちは同じ。
同時に死を恐れ、ともすれば蓋をし、遠ざけたい気持ちが働くのも同じ。
しかし、著者は死を受け入れ、寄り添い、そこにメッセージや美しささえ見い出す。
死に対する考え方が少し変わった。