ひと月9000円の快適食生活 文庫版

著者 :
  • 飛鳥新社
3.80
  • (10)
  • (14)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 367
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864104463

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 去年普及版の文庫本が出たようですが、わたしゃ、本屋でそれを見て図書館にリクエストしたら昔の単行本しか貸してくれませんでした。図書館活用も節約術の一つですから許してください。ほんで、表紙の裏にこういう著者紹介があった。「普段は東京は白金で小道具屋「隠れ家」を営むが、3年前に農文協から「台所リストラ術」を出して以来、生活に根ざした独特の食生活理論と風貌のおかげか、雑誌やテレビで面白がられる機会が増えだした。しかし、時々招かれる講演先で「うおつかじんのすけ」と名前で呼ばれることはまれで「あっ、裸でベランダにワカメ干している人だ」と指さされることが多い…」いわば奇人変人、よく言えば凝り性の人らしい(ちなみに、文庫本の方はもっとまともな著者紹介になっていました)。

    ここに書いているすべてを取り入れたら、私も奇人変人になるので、参考になることだけを箇条書きした。

    ●イカゲソは安い時に刺身で買う。冷凍しても味が変わらない。お湯をかけて手で揉むと直ぐにほぐれる。おでんの種、刺身、野菜炒めや煮物に。「大豆とスルメの足の煮物」大豆は一晩スルメと一緒に水につけてもどす。そのまま弱火にかけ、20分。戻したヒジキをいれ、醤油とみりんで味を整え、落し蓋して5ー6分煮たら火を止める。
    ●昆布ははさみで切って広口の瓶に入れて置くと使える。
    ●大豆は月に一度鍋に水を張っておいておくと膨れる。それをそのまま、中火でゆでる。沸騰したら弱火で。最初の5分は泡をとる。15-20分で湯であがる。ざるで水けをきってよく冷まし、一回ごとに小分けをして冷凍にしておく。煮豆に、ポークビーンズ、等々いろいろ使える。
    ●ゆで卵はご飯を炊くときに一緒に入れる。
    ●食べたら即洗う。ふきんとたわしとお湯でたいていは落ちる。
    ●つゆびたしのつくりかた。にんじん、ジャガイモ、大根、サツマイモ、レンコン、かぼちゃなどを1-2センチの角切りか箸くらいの拍子切りにして蒸す。どンブリに野菜を入れて水を鍋の底に入れたら蒸し器がなくても大丈夫。蒸しあがったら、熱いうちに熱いうちにざるそばつゆより薄めの汁に漬け込む。冷めるまでほっておくと出来上がり。冬は沸騰しない程度に温めて、夏は冷蔵庫で冷やして。
    ●ポークビーンズのつくりかた。大豆と豚肉スライス、薄切り玉ねぎを中華鍋に入れて中火。豚の脂身と水分が逃げないようにすれば、そのまま火が通る。その上にトマトをおろし金でおろしちゃう。塩、コショウ、好みの香辛料で味を調える。
    ●ひよこ豆のチーズ、玉ねぎ蒸。ゆであがったひよこ豆にスライス玉ねぎ、プロセスチーズを豆の半量づつぐらい入れ、よくかき混ぜてふたをして最弱火にかける。時々ゆすればチーズはとろけ、焦げることなく火が通る。チーズの塩味で味付けは十分、好みで塩コショウ。
    ●玉ねぎそーす。薄切り玉ねぎを油をひいて軽く炒める。弱火にして塩、コショウ、お酒か白ワインをお玉一杯いれすぐふたをする。5-6分弱火にかけて、とろけるようになれば出来上がり。おろしたトマトを入れると、スパゲティソース。おろしリンゴとおろしにんにくを入れて煮詰めたステーキソース。

    2016年2月18日読了

  • 一つ一つTipsが具体的に書かれていて読んでいるとできそう!となる。
    実際にやらなくては意味がないので、試してみる。蒸した野菜がこんなに美味しいなんて知らなかった。にんじんを煮詰めればに煮詰めるほど臭くなることも知らなかった。色んな意味で美味しい本

  • ちょっと江戸っ子な口調で、食生活も節約術を解説してくれる本です。毎日料理をする人にとってはいいかもしれませんが、たまに料理をする人にとってはちょっとハードルが高いかもしれません。でも、毎日の食生活の中で必要な栄養素の取り方とか、大事なことがいっぱい書いてある本です。

  • 節約のためと思って読み始めたのにワクワクしました。
    創造性をかき立てる料理本!
    家庭料理はこれでいい。

  • 写真ではなく、文字だけのレシピが好き。想像しながら読むととても美味しそう。 なすのペースト、塩辛を作ってみたい。家庭料理はシンプルでいいんだよねー、と再確認。

  • まあ、ほんとに9000円でいけるかは別として、ポイントは金額ではなく、天然素材できちんとした食事を作ることが、全然大変じゃないんだよってことを言ってるんですね。いくつかは、もうすでに実践してるものもあるし、あしたやってみようってものもあります。

  • 大豆を水から戻してみたくなった。栄養満点の味噌汁がこんなにパパっとできるとは。アジの捌き方なんぞ10匹も我流で捌いたらコツは自然に覚える。気ぃ張らんと、食材バンバン処理してたら勝手に覚えるやろと、スッと肩の荷が降りた一冊

  • 余った梅雨は寒天で固める

    切り干し大根 水で戻したら味付けして食べるだけでもおけ カルシウム豊富

    大根の皮はいける 細かく切って醤油と胡麻を振って馴染ませる、ごま油で炒める

    きゅうりや玉ねぎのサラダ→塩揉み、お湯で洗って冷水で冷やす

    鯵の酢締め. 3枚に下ろして塩を振る.冷蔵庫で2-3hー>酢でひたひたにして冷やす.鮮度がいいものを使う

    手作り干物. 塩降って1日陰干し

    魚の味噌漬け 塩で締めて味噌,味醂少しを塗りたくって冷蔵庫

    刺身の昆布醤油漬け.お茶漬けにも

    冷凍鯖でもシメサバ作れる.アニサキスも冷凍には勝てない

    乾燥ホタテで出汁を取る

    酢昆布:昆布を細かくスライスしてお酢につける

    鰹節,加工品はカビ付してないものもある.
    本体を買って自分で削るのが一番

    肉は調理前に肉そのものに味をつけておく,塩胡椒ニンニクなど

    鶏皮 茹でて水で締めて薄切りにして味付け とりわさなど

    玄米 消化吸収しにくいー>よく噛む

    料理は時間との戦い.全体感,優先順位,流しに物を置いたらすぐ洗う.
    汚れの少ないものから洗う.脂はちょっとあつめのお湯で

    包丁は買い換えるな 砥石使え

    1年以上使っていないものは捨てる

  • この本を知ったきっかけは、先日読んだ「東大なんか入らなきゃよかった 誰も教えてくれなかった不都合な話(池田渓)」で紹介された、高卒と学歴詐称する東大卒の男性が、作中でこの本について語っていたことだった。

    彼は、この本を少ない生活費の中でやりくりする上で、バイブルと話していた。

    どんなもんだろうと図書館で借りて読んでみたけど、本当におもしろいし、役に立つ話ばかりだった。自分用に一冊買って、部屋に置いておこう。

    わたしが興味を持ったのは、気づいたら冷蔵庫の中で干からびてしまったきゅうりや大根の活用法。お味噌に漬けてお漬物にすると美味しいらしい。

    今まさに冷蔵庫に干からびかけた大根があるから、お味噌を買って、お漬物作ろう。

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1956年、福岡県生まれ。食文化研究家。著書に『国民食の履歴書――カレー、マヨネーズ、ソース、餃子、肉じゃが』『刺し身とジンギスカン――捏造と熱望の日本食』『台所に敗戦はなかった――戦前・戦後をつなぐ日本食』『昭和珍道具図鑑――便利生活への欲望』(いずれも青弓社)、『食育のウソとホント――捏造される「和食の伝統」』『食のリテラシー』(ともにこぶし書房)、『食べかた上手だった日本人――よみがえる昭和モダン時代の知恵』『食ベ物の声を聴け!』(ともに岩波書店)、『冷蔵庫で食品を腐らす日本人――日本の食文化激変の50年史』(朝日新聞社)など。

「2023年 『幻の麺料理 再現100品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

魚柄仁之助の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×