- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864104135
感想・レビュー・書評
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うわさのゆげ塾。
びっくりするぐらい読みやすくおもしろい。
イギリスっぷりやアメリカっぷりに中華思想の原点は知っていたが、ここまで明快な解説は初めて。
さらにアラブの夢となる統一国家への道に石油や利権がらみという構想がわかりやすかった。
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なぜ、中国は横暴なのか?イスラム国は何を考えているのか?マンガで理解する中国史とアラブ史の「構造」
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中国とアラブ、ふたつの国についてその根底にある考え方(一般原則)を軸に話が進められます。あとがきの試験管のたとえのように、歴史学も科学と同様で具体的な事象から帰納的に一般原則を見つけだすという工程の繰り返しです。
一般原則が分かればインプットに対するアウトプットもある程度予測できます。歴史から学ぶということは欲しいアウトプットに応じてこれまでとはインプットの条件を変えてみるということです。
本書の特徴は国を擬人化しているところでしょう。各国の性格がイメージしやすく面白い試みだと思いました。また、年代が「東京オリンピックの3年後の1967年」というように日本史との対応で表記されているため、日本史を学んだ人にとっては同時代の日本との比較がしやすく、知識の定着につながります。
通史のマンガはよくありますが、一般原則をテーマとして扱ったマンガは珍しいのではないでしょうか。読後は歴史を一般原則に基づいて予測するということもできるようになるでしょう。 -
詳しい人から見たら端折り過ぎだったりするのだろうけど、自分みたいに詳しくないけどただ興味だけある人でも読み通せる。特に、帝国主義以降をこんなにイメージしやすくまとめた本を知らない。
正直、中高の世界史の授業って、まず最初の3ヶ月くらいはこういうマンガを通読して気に入った場面を詳しく調べてレポート書くだけでいいんではないかと。。それから普通の講義に移ればやる気が違うと思う。構造がわかる〜も読みやすかったし、同じ著者の本をたくさん読んでみたい。 -
読了。今年初の読書だ。
萌え系の女の子の絵で書かれたマンガで、わかり易かった。酷い内容であっても絵で緩和されて、事実だけが頭に入る感覚があり、不思議に感じた。男が読むときと女が読むときで、感じかたが異なるかなと思った。池上彰よりわかりやすい。 -
中国とアラブのまったく知らなかった歴史がありました。
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中華思想と中東情勢を分かりやすく描いている。
受験生は、イメージをつかむためにも
一度、読んでおくと良いだろう。 -
前作を興味深く読めたため、こちらも購入したもの。
例えば、中国と中東(この本ではアラブですが)に関するニュースを見て「なんでこういうことが起きるのがよくわからんなぁ」と思っている方なら、高い確率で楽しめるでしょう。
が、少し偏った見方のような気もするので、他の文献にも目を通す必要ありかと。
・アヘン戦争から日中戦争までの間で列強に蹂躙されたトラウマが、中国の国際社会における対立を辞さない姿勢の要因のひとつ
・アッバース朝時代はアラブの栄光の時代。その後、トルコ人の支配下へ
・フランス革命後、イギリスとフランスは戦争へ。その際、エジプト(スエズ運河)も戦争の舞台に。エジプトをトルコからの独立に導いたのがムハンマドアリー
・第一次大戦時、アラブ人のトルコからの独立を支援したのがイギリス。ただし、イギリスは3枚舌外交を展開(フサイン=マクマホン、サイクス=ピコ、バルフォア宣言)。それが現在の中東の混乱のおおもと
・アラブ人同士の戦いを経て、サウード家によるサウジアラビアが誕生。イラクとヨルダンは、イギリスの思惑もありサウジアラビアには統合されず
・第二次中東戦争では、ソ連のナセル支持を受け、アメリカもナセル支持へ。しかし、国際社会との対立を辞さない覚悟をもったイスラエルとの間での第三次中東戦争では敗北
・イスラム革命の波及を防ぐため、アメリカはイラクと近づく。イラン=イラク戦争の勃発
・その後、イラクは中東における英米の影響力排除の動きへ。クェートへの侵攻。アメリカは劣化ウラン弾を使用。。 -
レビュー省略