- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864102599
感想・レビュー・書評
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人は腸内細菌によって、カロリーの吸収が最大30%増えている。ダイエットの天敵でも、生き物としては喜ばしいこと。このまま人口が増えれば確実に食料は足りなくなるから。ロブ・ダンの著書は全部、こどもの頃に知りたかったことの宝庫なので教科書になればいいのに
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肉体としての人間、精神としての人間。疑うことのなかったその存在自体が揺らぐ。
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サイエンス
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現代病は、人間が自然から切り離されてしまったがために発病するという仮説に基づいて検証していった本。
・寄生虫がいないから、免疫システムが暴走している。
・盲腸は、コレラなどの伝染病で、腸内細菌が全滅してしまった時に使う、細菌の避難場所である。(だから切除しても特に問題は起きない。けれど、昔は、腸内細菌が無いと少量の食べ物から多くのカロリーを得ることができなかったために、必要だった。)
・現代社会に自然をうまく組み込んでいくためには、何が必要なのか。
人をサルと進化の過程から読み解いているので、面白かった。
ただ、べびぃケアを知っている身としては、各種の現代病は、赤ちゃんの時から、人間の発達を無視して育ってしまったから起きているものだと思う…。
寄生虫がいない地域に多いのは、文明が発達して、アメリカの一部メーカーの提案する子育て方法が定着している地域だからっていう要因も絶対あると思う。
逆に、寄生虫がいる、文明の発達していない地域で見られないのは、サルから発達したの頃からの昔ながらの自然に沿った育児をしているからだと思うんだけど。
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タイトルは寄生虫だが、人間が進化するには捕食者や、寄生虫、細菌などの圧力があるという幅広い話。
虫垂の役割とか、ラクターゼ、視覚が発達した理由、体毛が消えた理由など、面白い話が次から次へととびだしてくる。 -
邦題は寄生虫を全面に押していますが、原題の通りヒトの身体が自然環境の中でどのように形作られたのか、機能形成されたのか、自然とどのように共生しているのか、について書かれています。
寄生虫とヒトの関係や現代病・蔓延する疾病についての話は特に面白かったです。ヒトは過去に積み上げたものをすべて捨てて、間違った方向に進みすぎてるなと感じました。進化学について興味が湧いてくる本です。 -
盲腸の役割、腸の味蕾、都市型垂直農園など興味深い。
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469.2-ダン
300450913
【2015年度池上喜久夫先生(CT)】
私たち人類は、多様な生命と共存し、繁栄してきました。同時に、人体に有害な生き物、不快な生き物を殺し続けてきました。そして、殺すべき生物がいなくなったとき、人の体で、本来持っている野生が目覚め始めるのです。人類の将来を予見させる一冊です。 -
この地球上における生物の進化と密接に相互作用する人類の歴史と未来に対して、広範で興味深い示唆に富んだ内容。
ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』と同じぐらい、人間というものを広い視点で捉えるための重要な一冊になった。