天正壬午の乱 増補改訂版

著者 :
  • 戎光祥出版
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本棚登録 : 103
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864031707

作品紹介・あらすじ

戦国の世に生き残りをかけて勃発した、武田遺領をめぐる徳川・北条・上杉氏の熾烈な戦い。全領主に勢力拡大の機会が訪れた稀有の大乱の経過や、国衆・一揆の動向など新事実を加え、再び江湖に問う。写真・図版も充実の増補改訂版!

感想・レビュー・書評

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  • 甲斐武田氏滅亡後、その旧領を舞台に行われた上杉・北条・徳川による争奪戦の全貌が描かれている。有力国衆や様々な在地勢力の動向を追うことで、乱の実態や歴史的な意味についてより深い知見が得られたと思う。

  • 甲斐武田家を滅した織田家が本能寺の変で混乱したことを契機とした、周辺勢力による武田遺領の奪い合いを当時の資料から浮き彫りにした研究書。記述は平易なので専門知識がなくても読みやすいけれど地図がちょっと少なめかも。外交で後顧の憂をたち寡兵ながらも果敢に戦った徳川家康と、その徳川や北条、上杉といった大名に屈するどころか品定めをし、領土拡大も図る小領主たちが印象的。本書のラスト、徳川と北条の和議から小田原征伐までの東国史を取り上げた続編も読みたい。

  • 戦国時代の中でも濃厚な天正10年。特に武田滅亡、信長の死の後の甲信地方の徳川・北条・上杉の三つ巴の戦い。西国大名しか興味の何方にも是非読んでいただきたいですね。戦国大名と小大名、国衆たちのやり取りが興味深いです。その後の徳川、北条に大きく影響を与えています。上杉も信長が光秀に討たれなければ、滅亡の危機だったとは知りませんでした。

  • 本能寺の変後の武田遺領を巡る上杉、徳川、北条の争い。戦国の土地権利争いが面白かった。

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著者プロフィール

平山優(ひらやまゆう)
一九六四年、東京都生まれ。立教大学大学院文学研究科博士前期課程史学専攻(日本史)修了。専攻は日本中世史。山梨県埋蔵文化財センター文化財主事、山梨県史編さん室主査、山梨大学非常勤講師、山梨県立博物館副主幹、山梨県立中央高等学校教諭を経て、健康科学大学特任教授。二〇一六年放送のNHK大河ドラマ「真田丸」、二〇二三年放送のNHK大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当。著書に、『武田氏滅亡』『戦国大名と国衆』『徳川家康と武田信玄』(いずれも角川選書)、『戦国の忍び』(角川新書)、『天正壬午の乱 増補改訂版』(戎光祥出版)、『武田三代』(PHP新書)、『新説 家康と三方原合戦』(NHK出版新書)などがある。

「2023年 『徳川家康と武田勝頼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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