トップ10 (AMERICA’S BEST COMICS)

  • ヴィレッジブックス
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863321717

作品紹介・あらすじ

ホームレスから大企業のCEOまで、全ての住人がスーパーパワーを備える巨大多層都市"ネオポリス"。そんな驚異の街の治安を維持すべく奔走する第10分署"トップ10"の面々の奇想天外な日常を、新米婦人警官"トイボックス"の目を通して描く、笑いと涙とパロディ満載のスーパーヒューマン・ポリス・ストーリー!『ウォッチメン』とも『キリングジョーク』とも『Vフォー・ヴェンデッタ』とも違う、あなたの知らないアラン・ムーアがここにいる。

感想・レビュー・書評

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  • キャラクターたちが非常に良く出来ており、
    アメコミ好きのみならず
    海外ドラマ好きの方にもオススメできる内容です。

    皮肉の効いたパロディも多いのですが、
    それを厭味なく笑いに仕立て上げているあたりは好印象。

    アメコミの良い意味での底力の一端を
    見せ付けてくれる良書だと思います。

  • ネオポリス。
    第二次世界大戦終結から間もなく。
    10年来懸案となっていたサイエンスヒーロー、ヒロイン、ヴィランの人口増加の解決策として、この都市は建造された。これらの超人たちを一箇所に集める事でその「能力」による弊害を回避しようとしたのだ。
    しかし新たな問題が・・・・
    超人同士の婚姻による1960年代の人口爆発は市政にも重大な影響をもたらした。
    80年代に入ったネオポリスは、財政難と人口過剰という二つの問題を抱え、爆発寸前の鍋とも言うべき状況を呈していた。
    この事態にもはや通常の警察権力は無力だったのである。」

    そんな世界で生まれたのが、多次元警察機構へ加入した「第10分署(通称トップ10)」だった。
    ネオポリス住民を採用したその警察はまたその警察官も超人である点が普通の警察と異なっていた。

    天才悪魔アラン・ムーアが作り上げた「超人」たちによる警察物。
    やはり鬼っ子の物語。
    一筋縄ではいかないのは、そこで起る犯罪が「能力」を使ったものであれば、取り締まる側にも「能力」はある。そこで想像される超人バトル的なもんはほとんど無くて、一般地球人たちも起こすチンケな犯罪を超人がその能力で起こして、それを超人警官がその能力で取り締まると。
    TVドラマ時の『踊る大捜査線』のキャラが皆、超人になったような物語なのです。
    次から次へと事態が起るのはやはりTVドラマの『ER』のような雰囲気もあります。

    登場人超人たちも必要以上に人間くさく描かれ、キャラ立ちまくりです。
    一応の主人公である新人ロビン・”トイボックス”・スリンガー巡査は、家で痴呆症の父親を抱え、強化服を着込んだ人間武器庫イルマ・”イルマゲドン”・ウォーナウ巡査は、プレコグの為に職に就けない夫を支えていたり、ジャッキー・”ジャックファントム”・コワルスキー巡査はレズビアンを公言しているために周囲と軋轢を起こしてたりと・・・・

    そんな物語も宇宙規模の大事件へと発展していきます。
    前言撤回の胸のすくアクションも展開されます。

    驚愕のラストは一読の価値ありですよ。

  • えり*大好き!ムーア先生の作品ではウォッチメンとトップ10がずば抜けて好きです!

  • 超人がたくさん出るという点では『ウォッチメン』や『アストロシティ』と似ているが、このネオポリスという街には超人しか住んでいない。超人といえどもヒーローばかりではない。犯罪も起こる。この街の警察署、第10分署にロビン・スリンガー(通称トイボックス)が赴任してくるところから物語は始まる。犬の頭のケムロ巡査部長、半透明のコワルスキー巡査部長、全身兵器のおせっかいおばさんイルマ巡査、バイオ工学皮膚で全身の模様が変わるリー巡査などなどの面々の一員に加わり「超人」による犯罪捜査に参加するトイボックスがコンビを組まされたのは全身青色巨躯の偏屈な超人・スマックス巡査だ。
    一話完結の体裁で物語は進行するが、様々人間模様を描きつつ、背後に大きな事件があることが見え隠れする。
    これはVol.1であり、9月にVol.2が出るとアナウンスされていたが10月に延期されたようだ。アマゾンでは予約が始まっている。

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著者プロフィール

アラン・ムーア
1953年、イギリス・ノーサンプトン生まれ。『ウォッチメン』『フロム・ヘル』『Vフォー・ヴェンデッタ』『プロメテア』などの著作で知られる英国コミック界の革新者。魔術や幻想世界への強い関心でも知られており、『プロメテア』は魔術の入門書としても読まれている。コミック引退を宣言したが長編小説『Jerusalem』、短編集『Illuminations』を上梓、映画「The Show」の脚本出演をつとめるなど多方面で活躍している。ロンドンを舞台にした五部作からなる魔術ファンタジーを執筆中。

「2023年 『プロビデンス Act2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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