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- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863291881
作品紹介・あらすじ
「日朝一体」は幻影だったのか。映像に残された記録から、植民地朝鮮の真相に迫る。
日本統治下の朝鮮社会を生き生きと再現した朝鮮映画フィルムが2005年以降、北京の中国電影資料館などで続々と見つかり、日韓の研究者たちに衝撃を与えた。本書は、その制作にかかわった監督、脚本家や俳優の軌跡を通じて、日朝同時代史のリアルな実相を描いた労作。
京城(ソウル)などで製作された国策(プロパガンダ)映画が表象するリアルとは何か。映画プロデューサー、脚本家、監督、俳優、教育者、朝鮮軍報道部、総督府図書課、そして当時の子供たちは、時代と社会をどう考え、どう行動したのか。彼らの軌跡を通して再考する、戦争と近代の日朝同時代史。主に、1930年代から1940年代に制作された4本の映画『望楼の決死隊』(今井正監督)『授業料』(崔寅奎監督)『家なき天使』(同)『半島の春』(李炳逸監督)を中心に読み解き植民地朝鮮を当時の人々はどのように見ていたのか、その内実に迫る。
感想・レビュー・書評
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1930年代から50年頃の、朝鮮半島における映画製作の状況について、興味深いエピソードが満載の本です。著者の資料探索の努力に感謝します。
ただし、そのために一冊の本としては、少しまとまりを欠くきらいがあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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