その話、諸説あります。

制作 : ナショナル ジオグラフィック 
  • 日経ナショナルジオグラフィック社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863134744

作品紹介・あらすじ

この世界はわかっていることよりも、わかっていないことの方が多い。研究者たちは仮説を立て、検証を繰り返して、事実に迫ろうとする。そこではそれぞれに説得力のあるさまざまな説が入り乱れ、謎は容易に解けない。

本書では、さまざまなジャンルで提唱されている“謎”と、その解明に迫る“諸説”を紹介する。事実と認定されたものは教科書や参考書に掲載されるが、本書で紹介するのは、まだ教科書に載せられるほど定説が定まっていないものや、いったんは教科書に掲載されたものの異論が唱えられて書き換えられてしまったもの、あるいは定説が定まっていないために、各論が併記されているものなど。そうした謎に満ちた世界を、わかりやすく、楽しく味わえる。「世界史」「日本史」「科学」「動物」「宇宙」の5ジャンルからテーマを集め、文系でも理系でも気軽に読める内容に構成されている。

感想・レビュー・書評

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  • モナリザ、切り裂きジャック、ケネディ暗殺、本能寺の変、邪馬台国、鎌倉幕府、つわり他、謎に関する一番の通説以外の諸説も解説。その説の根拠や、一番の説が有力視された理由も解説。なるほどと思う反面、コレ結論出ないんじゃ?という気も。謎を解き明かしたい!という探究心はもちろんわかるが、謎は謎のまま楽しむという道もあるのだなと思った。
    43冊目読了。

  • 好奇心を刺激する一冊。
    今現在史実として定まっておらず、様々な仮説があるものを分野に限らず広く集め、まとめた本。
    世界史、日本史、科学、生き物、宇宙の5分野から、未だに謎が残されているもの。
    JFKの暗殺についてや、邪馬台国の存在していた場所や、「つわり」はなぜ起きる?、ゾウが土を食べる理由は?宇宙の未来はどうなる?など、気になる話が沢山ある。本書をきっかけに、諸説あるテーマは諸説を語った書物も多い可能性も高く、本書から始まる書籍探索の旅が始められる。気になったテーマがあったらまずは書籍の検索から始めてみよう。

  • 978-4-86313-474-4
    C1000¥1750E.

    その話、諸説あります。
    2020年2月25日 第1版1刷
    編者:ナショナル ジオグラフィック
    発行:日経ナショナル ジオグラフィック社
    --------------------------
    はじめに
    序章
     諸説が生まれてから、消えるまで
    1 世界史
    ・ケネディ暗殺の黒幕は?
    ・インダス文明滅亡の原因は? 他
    2 日本史
    ・明智光秀はなぜ本能寺の変を起こした?
    ・日露戦争の勝利、真の貢献者は? 他
    3 科学
    ・人類が鉄を発見したきっかけは?
    ・ヒトの寿命は何歳まで伸びる? 他
    4 生き物
    ・ヒトが二足歩行を始めたきっかけは?
    ・渡り鳥が目的地に行ける理由は? 他
    5 宇宙
    ・宇宙で最初に誕生したのはどんな星?
    ・金やウランなどの重元素はどこでつくられた?  他
    コラム
    そもそも何者なのか分からない
    デリケートな問題は難しい 他
    あとがき
    参考文献
    監修者紹介
    -------------------------

    つい先日、終戦の玉砕放送のドラマを見たばかり。
    日本はなんで、戦争なんてしちゃったのか‥。
    その一端が、この本の諸説の一つにあった。
    塞翁が馬、よく言ったものだ。と一人で納得。

    インダス文明はなぜ滅んだか?
    洪水説もあるようだけど、それなら、ナイルの恵。毎年川が氾濫して養分を運ぶとされる地域はなぜ滅びなかったのか?そう考えると、モアイを作った人々が滅んだ理由「伝染病」寄りになるのか‥。
    これだけ分からないと、ネタとして楽しむしかない気もする。

    そんな諸説があったの?ってのは、人間がなぜ二足歩行するようになったか?
    水中説があったのは知らなかった。そのままならタコみたいになってたかも‥。

    充分楽しめました。

  • 図書館で借りた。
    ほとんどがどこかで聞いたことのある話。
    鎌倉幕府の成立年代とかブラックホールの成り立ちとか。
    本の編集の仕方の問題なのだろうけど、中身が薄い感じ。
    もう少し掘り下げて欲しかった。

  • 〇教科書の知識がロマン溢れるものになる。
    30年後の“当たり前”はたどうなっているのかな?
    宇宙の諸説は手に負えない…


    ◎はじめに
    答えのない問いと諸説、説は世代を超える・あるいは世代を超えてひっくり返されたものも。
    すべての研究者は諸説と格闘している。

    「諸説」とは何か?
    序章:諸説が生まれてから、消えるまで
    ①謎から諸説が生まれる
    ②検証が行われる
    ③事実がわかり諸説が消える

    「諸説」を見に行こう
    1:〈世界史〉ヨーロッパにもアジアにもある諸説
    ・モナ・リザのモデルはだれ?
    ←その謎がより魅力的にしているのだ
    ・ケネディ暗殺の黒幕は?
    ←陰謀説の走り
    ・インダス文明滅亡の原因は?
    ←古代超文明ですものね。そういえば不思議だ。
    ・切り裂きジャックの犯人は?
    ←もはや伝説。
    ・「ハーメルンの笛吹き男」のモデルは?
    ←わたしは『マスターキートン』の疫病抗体説を!

    2:〈日本史〉古代から近代まで、日本の歴史に隠れた諸説。
    ・邪馬台国はどこにあった?
    ←わたしは屋久島説を!by『ミコとまぼろしの女王』遠﨑史朗,ポプラ社
    ・鎌倉幕府の成立はいつ?
    ←ワタクシ、ある年代以上なんで。+゚(*ノ∀`)
    ・明智光秀はなぜ本能寺の変を起こした?
    ←光秀の人物像も陽炎のよう
    ・徳川埋蔵金はどこにある?
    ←“埋蔵金”をあてにした権力者はだいたいえらい目にあっているな
    ・日露戦争の勝利、真の貢献者は?
    ←ワタクシは、秋山兄弟説!司馬遼太郎ファンなので…。全部が重なってだとは思う。

    3:〈科学〉物理・化学から生物まで、サイエンスの世界の所説。
    ・人魂の正体は?
    ←死者の魂ですよね。うん。
    ・近視の原因は?
    ←特定されていなかったのか!私は本の読み過ぎ。
    ・人類が鉄を発見したきっかけは?
    ←還元との出会い。無理のないのは?
    ・「つわり」はなぜ起きる?
    ←特定されていなかったのか!なんとなく免疫反応かと思ってた。
    ・ヒトの寿命は何歳まで延びる?
    ←自然状態では30歳前後。おおむね120歳前後で共通している。
     健康寿命でお願いします。

    4:〈生き物〉ヒト、ゾウ、鳥…、生き物の生態にまつわる所説。
    ・ヒトが二足歩行を始めたきっかけは?
    ←ミーアキャットや赤ちゃんを見ていたら、遠くまで見通す説に1票
    ・渡り鳥が目的地に行ける理由は?
    ←太陽も星も地形も地磁気も全部納得出来る
     プラネタリウムでの実験、面白いな。
    ・ゾウが土を食べる理由は?
    ←ミネラル説推しですが、お薬説もなんとなくありそう
    ・モズはなぜ「はやにえ」をするのか?
    ←メスモテ説かな~。わけのわからん行動はだいたい求愛という私の偏見。

    5:〈宇宙〉惑星から宇宙の終焉まで、宇宙に関する所説。
    ・地球外生命体は存在する?
    ←生命はあるとおもう。出会うまでに人類は存在できるのかな?
    ・宇宙で最初に誕生したのはどんな星?
    ←壮大すぎて、想像がおっつかない。
    ・巨大ブラックホールはどのように生まれた?
    ←壮大すぎて、以下同文
     『三体』を思い出した!
    ・金やウランなどの重元素はどこてつくられた?
    ←壮大すぎて、以下同文
    ・宇宙の未来はどうなる?
    ←壮大すぎて、以下同文


    ※誤字
    P132・L 5 チンバンジー → チンパンジー

  • 真実は人の数だけある、と漫画「ミステリと言う勿れ」の久能くんは言っていたけど、学説にも諸説ある、ということか。

    歴史も科学も、明らかな真理(ゆるぎのない事実)としての確証が出ない限り、現時点で人類が持っている情報からの推測でしかない。
    そう思うと色んなことに妄想を巡らせることができて面白いなあと思う。

    しかし、これだけ科学も医学も進んだ世界なのに近視やつわりの原因や渡り鳥のメカニズムなどは実はまだ確実なことが言えないんだなーと驚いた。

  • モナ・リザのモデル、切り裂きジャックの正体、邪馬台国の位置などから宇宙の終わり方まで、さまざまな仮説が提案されている事件や現象を20数個集めた本。知っているものもあり、知らないものもあり、中にはケネディ暗殺事件の犯人など、アメリカ政府の公式見解が出ているものなども混じっているが、まあ気軽に読めて面白かった。この中のいくつかは、いずれ科学技術が突破口を見つけたり、新事実が明らかになったりして、仮説ではなくなるんだろうか。

  • なかなかに興味深い!
    時代が古すぎたり、次元が違いすぎたり、諸説を思い付くだけでもう優勝。
    題材のチョイスは、さすがナショナルジオグラフィックさん。
    ビバ、人間の探究心⭐︎

  • 2〜3の仮説を紹介して、「以前はこれが主流だったが、今はこれが主流」や、「説明1だけでなく、説2や説3も合わせて」と言った説明があるのがうれしかった。
    「つわりがなぜ起こる?」や、「ハーメルンの笛吹き男のモデルは?」などがおもしろかった。

  • 日本の歴史や美術絵画、宇宙や身体など様々なジャンル別に、教科書に載る前の、諸説を紹介する本。久しく歴史の教科書を開いていない時分には、鎌倉幕府が1185年の説が出ていることなどつゆ知らず、目から鱗の説も多数あった。

    ジャンル別に理解しやすいものもあり、知識として楽しめたが何より一番感服したのは、著者の参考文献の多さである。

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