失敗だらけの人類史 英雄たちの残念な決断 (ビジュアル讀本)
- 日経ナショナルジオグラフィック社 (2018年1月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863134027
作品紹介・あらすじ
人類の歴史は「失敗の歴史」ともいえる。しかもその失敗の多くは、優秀で善意に満ちた人々が、肝心なときに大事な判断を誤ったために引き起こされている。本書には、人類が犯した愚の骨頂とも言うべき失敗の数々が取り上げられている。それらは罪のないうっかりミスなどではすまされない。たくさんの人命や人々の暮らしを損なったり、国や王朝を滅ぼすような高い代償を払う結果をもたらした、実に愚かなヘマである。
感想・レビュー・書評
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めっちゃ、めっちゃ、めっちゃ、めっちゃ面白かった!ヒットです。
1つマジで悲しくなるお話が載っていて、実話だが、しばらく凹んだ。 -
ノンフィクション
サイエンス -
2018.01.28 HONZより。目次の項目を見ると、アダムとイブから始まり、インド洋の津波まで触れられている。
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アダムとイブからアメリカの大手企業エンロン社の経営者の不正まで、豊富な図版を使いながら47の人類史に残る「決断」を紹介する。
根拠のない楽観論が悲劇を生むのはいつの時代も同じだ。古代カルタゴの英雄ハンニバルは象を引き連れ、アルプス越えをもくろみ多くの戦力を失う。タイタニック号は氷山に衝突したのが沈没の原因だが、そもそも救命ボートが乗客の半数分しか搭載されていなかった。
万全を期してもわずかなミスが歴史を変える。米国初の惑星探査機が打ち上げに失敗したのは、コンピュータープログラムにおける「ハイフン」の見落としだったとか。
人の判断が正しかったかどうかは多くの場合、結果論に過ぎない。だが、感情的な決断や些細な過ちが、人命や国の存続まで危うくすることを認識させられる。(アマゾン紹介文)
人類史とのタイトルですが、ほぼほぼ欧米が発端です。まぁ著者もアメリカの方ですしね。
イラストから写真と想像しやすいフルカラーはうれしい限り。
ただ、肝心の記述部分がシニカルというか…肩をすくめて冷笑しているような文章で、私は苦手です。 -
アメリカ人が書いているので、欧米視点。
とはいえ、失敗(というか悲劇の結末)の原因は現代日本と特に変わらず、「うっかりミス」や「現場の言うことを上層部が面子や利益などの理由で無視」「無理解による判断ミス」など、人類は一向に進歩していないことを感じる本だった。 -
禁断の果実を食べてしまったアダムとイブ(正確には、最初に食べたのはイブで、アダムはイブに誘われて食べてしまう)やトロイ戦争から、チェルノブイリ、エンロン、南アジアの津波被害まで、人類の大失敗を解説したもの。どれも数万〜数百万単位で被害者(場合によっては死者)が出ている大惨事であるが、原因を突き詰めると「欲望」と「無知」にたどり着く。歴史に学ぶまでもなく、バブルや戦争など現代の失敗もこの2つが原因なのだから、これを自覚できないものか。
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よみやすい。歴史の授業で知った人物、あまり出てこないレベルの人物、それぞれ興味深い人たちにフォーカスをし、出来事の末路を興味深く知ることができた。
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/701815