PHOTO ARK 動物の箱舟 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト

制作 : ナショナル ジオグラフィック 
  • 日経ナショナル ジオグラフィック
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863133952

作品紹介・あらすじ

フォト・アークとは世界の動物園・保護施設で飼育されている1万2000種の動物をすべて写真で記録するプロジェクト。写真家のジョエル・サートレイが中心となって立ち上げました。動物の姿を記録し、発表することで、絶滅の危機にある動物への関心をもってもらい、また未来の世代に動物の姿を伝えることを目的としています。アークとは箱舟のことをさし、フォト・アークとは「写真版ノアの箱舟」を意味します。サートレイは撮影のために25年を費やす予定で、本書制作時に6000種まで撮影し終えました。本書には「フォト・アーク」からおよそ400種を掲載しています。それぞれの動物の絶滅の可能性について国際自然保護連合の基準を示しました。

感想・レビュー・書評

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  • 恐ろしくクオリティの高い写真集。一般の動物園写真や野生動物のフィールド写真とは違って、背景を黒か白で統一してあるので、まさに動物のポートレートといったところ。寝る前に少しずつ眺めてたんだけど,見たことのない生き物がたくさん出てきて飽きさせない。世界中の動物園を回って実物を見てみたくなる。

    キュートなお気に入りは「コクレルシファカ」というおさるさん。デザインが秀逸なのはターコイズブルーとオレンジが鮮やかな「テングカワハギ」、恐ろしいが素晴らしい造形なのが「ニジチュウハシ」。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB24456993

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50192180

  • 6歳の娘が大好きな「あつ森」や「ざんねんないきもの事典」に出てくるような、珍しい動物がなるべくたくさん載った本はないものか……と、書店をさまよっていた時に見つけた写真集です。

    全世界の動物園や保護施設にいる生き物全てである12,000種を撮影し、地球の生物多様性の重要性を訴えようというプロジェクト「フォト・アーク(写真版ノアの方舟)」。
    本書はその中の約400種が紹介されているのですが、写真そのものの美しさもさることながら、並べ方がとにかく面白い……!
    普通の動物図鑑のように生き物の全身を収めるのではなく、動物たちの不思議で美しい特徴的なからだを大胆にクローズアップしたり、大きい動物と小さい動物を敢えて同じ大きさに拡大縮小して並べて見せたり。すると全く違う種同士なのに実はとてもとても似ている事に気付いたりして、生き物って、自然ってすごい!やばい!とワクワクが止まりませんでした。宝物にします!

  • ジョエル・サートレイ氏が25年かけて行う「絶滅しそうな動物たちの写真を撮る」プロジェクト。この書には400種が収められている。どの写真も背景を黒又は白で統一しているそうだ。そのことにより動物の表情に集中できる。確かに、動物の仕草や佇まい、表情が迫ってくるような感覚で、とても身近に感じられた。だが、同時に胸に突き付けられるような感覚がある。絶滅に追い込むほとんどの原因が我々人間の所業によるものだ。じっと見据える動物たちの表情をどう読み取るか。
    何も思わずただ美しい写真集では終わらない。写真撮影の舞台裏が載っていたり、違う種の同じようなポーズを横並びにしたり、内容はとてもユニークで一般の図鑑にはない試みだ。個人的にはゾウとゾウの近縁のクロアカハネジネズミをゾウと同じ大きさに横並びさせている写真がお気に入り。思わずニヤっとしてしまった。

  • 写真の中の彼らと目が合ったとき、ドキッとする。
    彼らに絶滅してほしくないのは、環境とか多様性とか人にとって良くないとかも大切だけど、一緒にこの世界で暮らしていきたいからなんだ。彼らがいなくなることが、寂しい。
    絶滅危惧種から、外れることができるように。


    全然違う種だけど、どことなく似ている物達を並べた写真が、印象に残った。
    →イカとヒョウ、貝と蛙、ダイオウグソクムシとアルマジロ、イソギンチャクとカンムリヅルなど。
    →チョウの目玉模様とフクロウの顔を並べてて、擬態ってスゴイと思った。

    ナイルワニがナイルチドリに口の中を掃除してもらうというのは、間違いだった。襲わないだけ。

    ゴールデンラングール、最後の4匹

  • PHOTOARK 動物の箱舟、絶滅から動物を守る撮影プロジェクト

  • Joel Sartore's official web site: https://www.joelsartore.com/

    人間の遺伝子の70%は魚と共通で、80%は狼やラクダと同じなんだって。ということは、人類種が狼やラクダ、魚と違う道を歩み始めたのは、生命の歴史から見ると、そんなに昔のことでもないのか。遺伝子学って楽しそう。

    絶滅という現象自体は今に始まったことではない。ただ、ホモ・サピエンスが地上で主人面をするようになって以来、絶滅に追い込まれる種が尋常でなく増え続けている。
    そして、絶滅種が増える度に、地球上の生物多様性は損なわれ、地球環境は不安定になっていく。不安定な地球環境は、人類の絶滅に繋がりかねない。私たちが生きものを守るのは、私たち自身のためだ。

    Edward S. Curtis
    https://edwardscurtis.com/

    John James Audubon
    https://www.youtube.com/watch?v=7wTcpFARFSw

    ニシユキチドリのひなたちの写真についていた説明が面白かった。
    団子状態に押し合いへし合いしている雛たちと、そこからひとりで離れてどっかを眺めている雛がいる写真で、「はぐれものはどこにでもいるものだ」だって。
    はぐれもの。異端。個性的。反逆児。私のこと。

  • こういう本は図書館で時間を気にせず眺めるのが良いね~EX/EW/CR/EN/VU/NT/LC/DD/NE:ニシローランドゴリラはEN,タスマニアデビルもEN,ゴールデンラングールは全部で四頭しかいなくてEN,アフリカゾウはVU,ハリラックズはLC,野生種のフタコブラクダはCR~ハリーポッターシリーズに出てくるファンタスティック・ビーストの知性は別にして,姿は大体あるね

  • 絶滅したら、この写真が彼らの遺影になる。美麗な画像は見開きで遊びも入れており、絶滅危惧の度合いもそれぞれ記されている、丁寧な写真集。

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著者プロフィール

写真家、著述家、教師、保護活動家。ナショナル ジオグラフィック協会のフェローであり、『ナショナル ジオグラフィック』誌にもたびたび寄稿している。生き物と生息環境を救うための四半世紀にわたるプロジェクト「フォト・アーク」を立ち上げ、撮影を続けている。ナショナル ジオグラフィック協会のほか、「オーデュボン」「ニューヨーク・タイムズ」「スミソニアン」や多くの書籍にも写真を提供。主な著書に『PHOTO ARK 動物の箱舟』『PHOTO ARK 鳥の箱舟』『ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 完全マスター ベーシック』(日経ナショナル ジオグラフィック社)『ずっと ずっと かぞく』(ハーパーコリンズ・ ジャパン)などがある。米国ネブラスカ州リンカーンの自宅で妻のキャシー、3人の子どもたちと暮らす。世界各地を旅したあと、家族の待つ家に帰るのが何よりの喜びだ。

「2020年 『PHOTO ARK 消えゆく動物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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