デュアルキャリア・カップル――仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える

  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862762979

作品紹介・あらすじ

それぞれのキャリアも、二人で歩む人生も、諦めない。

INSEAD准教授が、26歳から63歳まで、日本を含む32ヵ国113組のカップル(同性カップル、事実婚、再婚含む)を調査。

子育て、転勤、キャリアチェンジ、介護、退職、子どもの自立……

人生100年時代、キャリア志向の二人に立ち塞がる3つの転換期と、その乗り越え方を説く。



「刺激的で示唆深い、デュアルキャリアの道を進むすべての人に向けた、会話のロードマップ」

―『LIFE SHIFT』著者 リンダ・グラットン推薦



「長期的な視点でカップルの関係の変化をとらえた議論に初めて触れて、私は大いに感銘を受けた」

―『LISTEN』監訳 篠田真貴子・日本語版序文



※デュアルキャリア・カップルとは:二人とも自分の職業生活が人生に大切で、仕事を通じて成長したいと考えているカップル。



【デュアルキャリア・カップルの3つの転換期】

●第一の転換期(主に20~30代)

転勤、出産、介護、転職、起業……大きなライフイベントと二人のキャリアとの両立、どうしたらうまくいく?



●第二の転換期(主に40代)

キャリアや人生、このまま進んでいい? 中年の危機に、お互いに変容をサポートしあえるか?

●第三の転換期(主に50代以上)

退職や子供の自立を経たいま、わたしたちは何者なのか? まだ続く人生を、二人でどう生きる?



それぞれで陥りがちな罠と、対話のヒント満載!

家事とキャリアの優先順位・3つのモデル/子育ての3つのモデル/「経済的に判断する」罠/どれくらいの期間離れていられる? 「いい家庭」ってなに? 価値観、限界、不安について話しておく etc.

感想・レビュー・書評

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  • 共働きのバランス感覚についてがっつり言及してくれてるありがたい一冊。

    自分と相手のキャリアを描いて、共に話し合おう。
    全てをやろうとしすぎない。

    相手の変容を受け入れよう。応援しよう。

    アドバイスではなく、聞こう。

    役割の変化をおそれない。むしろチャンス。

    安全な拠点となる関係性をもとう。

    共通の趣味を持とう。

  • 妻と私が共にキャリアを考えるタイミングのため、絶妙にマッチしそうな本書を買いました。キャリア自体の書籍はたくさんありますが、だいたいが個人の、かつ初期のキャリアや考え方について述べたものであるのに対し、本書は夫婦の、かつ老齢期まで含めたキャリアについて、豊富な実例とともに説明されています。表面的でなく深い(価値観などについての)話し合い、そして方向性を定期的にチューニングすることが、お互いのためになり何かを諦めることなくキャリアと人生を歩める処方箋と受け取りました。後半については年齢的にまだ実感を持って読めませんでした。今後何度でも読み返し、また妻にも共有していきたいと思いました。

  • 人生の転換期は3度ある。その転換期を乗り越える鍵はカップルの対話である。

    【3つの協定を結ぶ】
    『価値観』
    選択と行動が一致するときに人は満足感を覚える
    『限界』
    場所・時間など何が限界かを知ることで不確定要素が減る
    『不安』
    先に共有することで先手をとることができる

    【働き方のモデルを決める】
    カップルの一本がキャリアに比重をもつのか
    カップルともにキャリアを重視するのか
    キャリアの比重を持つものを交代していくのか

    【お互いが安全な拠点となる】
    キャリアの迷走期には下記を心に留める
    『探究の奨励』同情ではない
    『干渉しない』話を聴くのであってアドバイスをするのが目的ではない
    『心のサポート』感情を受け入れる

    キャリアをもちながらも誰かと生きることを選ぶ人すべてにおすすめしたい本。
    3−5年おきに読み直したい。

  • 結婚前、私は夫に「2人で1になるのではなく、1と1で2以上になりたい」と話しました。
    依存関係ではなく、個別化することがお互いそして二人の幸せに繋がると信じたからです。

    この本はそんな関係性を求める人にぜひ読んでほしい。
    関係性は結んで終わりではなく、育むことが大切。

    〜本文から引用〜
    「カップルの関係は、価値観・限界・不安を共有し、その共有を続けることがより良い人生につながると気づいたときに、本当に始まるのかもしれない。どんなカップルにとっても、対話をするのに一番いいタイミングはいまだ。早ければ早いほどいい」

    「価値観は道の方向を決め、限界は道の太さを決め、 不安は両脇に崖があるかもしれないと意識させ、 二人が一緒に道を歩くための役に立つ」

  • もう一回読みたい。
    あるいは、これからの人生で何回か読みたい。

    今の私に刺さったのは、(本筋からは逸れるけど)
    男性のパートナーよりお金を稼いでる女性は、無意識のうちに自分に根付いているジェンダーの役割分担意識から来る負い目から、家事もより多く担当しようと動くというような記述。

    まさにそう!
    頭では男女の役割なんて…と思っているつもりでもこんなに簡単なところに落とし穴があって、自分でそれに気づけてもいないことに驚く。

    自分たちはこの本で言われるようなデュアルキャリアではないし、仕事内容も社会からの要請ということではすでにないけど、これから大変な時期に入ると思うので、ゼロサムありきで進めずに、対話を重ねて、相手にとってセーフプレイスでありたいと思った。

    あとは、
    キャリアも考え方も何十年と続けてたら飽きるよね。飽きた頃、次を考え始めるんだろうな〜。

    ツッコミどころはあるけど、いろんな人の人生の濃い部分の話が知れて、デュアルキャリアという題を超えて人生を通しての揺れに触れられるという点もとても面白かった。
    きっと読むたびに響く部分が変わる本だと思う。

  • キャリアもパートナーとの関係も両立させたい全ての世代の人への道標となる本だと思う。
    この本を参考に、相手が何を大切にしているか、自分が何を大切にしたいかをよく考え、二人の道を作っていけるようになればと思う。

  • 訳者コメントにもあるように夫婦ともに1番手モデルが最もうまくいく可能性のあるモデルという内容には勇気づけられる。
    今の時期に読めてよかった本

  • 共働きのカップルがお互いの仕事と愛情を犠牲にせずに、キャリアとパートナーとの関係性をどのように良好に保つか、面白い視点で書かれています。

  • 妻が復職する際に読み直してコメント残す。

  • あるある話的な読みやすさがあってよかった
    何年後かに読み直すと違う発見がありそう
    思ってたより結婚って大変なんだなあ

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著者プロフィール

INSEAD組織行動学・准教授。アイデンティティ、リーダーシップ、キャリアの発展に焦点を当てた研究をしており、身近な人間関係が人をどう形づくるか、不安や危機のときが人のありようにどう影響を与えるかに、とくに興味を持っている。3つの国で働いたあと、現在は夫と子供二人とともにフランスで暮らしており、自身もデュアルキャリア・カップルとしての人生に喜びを見いだしている。

「2022年 『デュアルキャリア・カップル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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