プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか
- 英治出版 (2018年2月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862762498
作品紹介・あらすじ
最強ビジネスモデルのすべてを解き明かす。Fecebook、アリババ、Airbnb…人をつなぎ、取引を仲介し、市場を創り出すプラットフォーム企業はなぜ爆発的に成長するのか。あらゆる業界に広がる新たな経済原理を解明し、成功への指針と次なる機会の探し方、デジタルエコノミーの未来を提示する。
感想・レビュー・書評
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プラットフォームとは現代の計画経済と喝破する。1975年のノーベル経済学賞の受賞内容のとおりだ。
計画経済の立案者が、人力では実現し得なかった完全情報による資源の適切配分を、適切な価格設定と共にアルゴリズムによって実現する、とのこと。
ここでソ連経済を思い出されることになるとは驚きである。計画経済にも価格決定メカニズムは存在して、シャドープライシングと言われたそうだが、その価格決定メカニズムが市場経済より稚拙であったため、経済成長が止まった。
今の日本における価格規制は如何。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いわゆる直線的ビジネスでB2B、上位顧客に依存するモデルで生きながらえている自社が、最近、プラットフォームビジネスに変革するのだと言い始めたので、ちょっと調査のつもりで手に取った本。
プラットフォーム企業が今までの企業と何が違うのか?そして、プラットフォーム企業のコアとなる機能は何か?今生き残っているプラットフォーム企業はどの様な施策を取ってきたのか?が書かれています。
本の作りとしては、主に米国のスタートアップを中心に上記の観点から分析がされていて、興味ある人には良いと思う。この本では、ベースとしてインターネットを活用して成功したプラットフォーマーにフォーカスが当たっているが、個人的には、インターネットに限らず、プラットフォームを築いて来た企業にも触れて欲しかった。あとは、企業の強さの指標として主に投資家に使われるエコノミックモートとの関係が気になった。エコノミックモートのネットワーク効果、ブランド、コスト優位性、乗り換えコスト、ニッチ市場と言った指標は、プラットフォーム企業にもよく当てはまる。
さて、自社はプラットフォームビジネス変革出来るのだろうか?
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流行りのプラットフォーム戦略について、概要を学べる良書。
全てのプラットフォーム関係の本に目を通したわけではないので、これが「ベスト!」と言い切れるわけではないですが、
企業がプラットフォームを構築する際に必要なことが豊富な実例と共に説明されていて、
その点でこの本の価値は非常に高いです。
失敗例も多く、本の中のフレームワークに則って、著者なりの分析がなされている。
多くのプラットフォームは、アメリカ発の事例なので、
理解できないケースもあるかもしれませんが、
アメリカの事例をあまり知らない自分でも、概ね理解できました。
フェイスブックやツイッターなどの超有名プラットフォームに関する記載もあり、
非常に参考になります。
大まかな全体感だけでなく、豊富な事例含めて、
プラットフォームを理解したい人にとっては、とても良い本だと思います。 -
プラットフォームに関する数ある書籍の中でナンバーワンだろう。たかだか20年だがインターネットとモバイルによりデジタルプラットフォームが再構築されつつある。
もちろんこれからもプラットフォーマーになるチャンスはある。ただ歴史と基本原則を知らないと、次のチャンスを見逃すか掴んでも成長できない。
レガシー企業の経営者はよくプラットフォーマーになりたいと発言するが、まずはこの本を読んでから改めて決意してほしい。 -
・プラットホームの何が成否を分けるのか様々な例を上げて紹介されてある。
・プラットホームの最大のリスクは現行の法令。業界初の本格的プラットホームは、法的なグレーエリアで活動することが多い。
★プラットフォームビジネスの機会を見つける方法
1.取引コストを減らしてボトルネックを取り除ける技術を探す。
2.複雑もしくは見過ごされているネットワークを探す。
3.大規模で分断された未活用の資源を探す。
新しいビジネスを立ち上げる際にいろいろ参考になると思う。 -
2018年16冊目。
自社本のため割愛。 -
プラットフォームが構造化されてて仕組みや要所がわかりやすいです。
事例が多いので、知らない企業のパートは冗長的に感じてしまうかも -
登録番号:1027142、請求記号:007.3/Mo11