POWERS OF TWO 二人で一人の天才

  • 英治出版
3.29
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本棚登録 : 293
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862762054

感想・レビュー・書評

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  • 2こ1

  • 孤高の天才の影に、歴史に埋もれたパートナーあり

    本著は、ジョン・レノンとポール・マッカートニー、アップルのジョブズとウォズニアックなど、クリエイティブ・ペア(創造的な2人組)について理解しようと試みています。

 ”創造性に不可欠な社会的側面を、神話に頼らずにわかりやすく語る視点が1つある。それがクリエィテイブ・ペア(創造的な2人組み)の物語だ。"
    
著書は、自身と編集者との関係に思いを巡らせるうちに、創造的なパートナーシップ、人間関係の「化学反応」や「電気」と呼ばれるものの正体、そのような関係の本質について強い興味を持ったそうです。
    
"どの分野にも有名ゴルファーを支える無名のキャディーがいるが、その役割が世間の目に触れることはない。彼らの働きは、関係者にとっては計り知れないほど重要だが、めったに光が当たらないのだ。画家の影に隠れているのはテオ・ヴァン・ゴッホだけではない。画商や学芸員、額縁職人、助手など多くの人が、基本的には無名のままだ。"

複雑で、埋もれがちなクリエイティブ・ペアを数多く検証した結果、本著では、ペアの関係を「邂逅」「融合」「弁証」「距離」「絶頂」「中断」の6つのステージとして説明しています。
    
ペアに関する分析も簡潔で良く整理されていますが、本著の魅力は、エピソードや人物描写の素晴らしさにもあります。出会いの興奮や、息ピッタリの創造的な仕事風景、すれ違いの様子など、個性同士がぶつかり合う人間関係の輝かしさと息苦しさを疑似体験できる、そんな読み応えです。特にビートルズのジョンとポールの描写は圧巻!!
    
私自身は、「孤高の天才」より「影に埋もれるパートナー」がよっぽど心地よい、と無条件に思ってしまう性分で、これは変わりようありません。そんな自分と向き合いながら、「クリエイティブ・ペア」の片割れを求めて、今日も明日も、人間関係を広げて深めて行きたいですね!

    詳しくはブログにて!
https://hana-87.jp/2019/03/27/power-of-two/

  • 二つの部品で一つの働きをすることを意味するニコイチという言葉があります。人間にも使われますが,時として人は1+1=∞の成果を生み出すことがあります。そんな規格外の「ニコイチ」を集めたユニークな本がこちら。人と人との出会いの妙を感じてください。

  • 陰陽のように2つで1つの強さ。
    それだけの話だが各ファクターに合わせて様々な2人を紹介している。
    プリキュアみたいなことだろう。

  • クリエイティブ・ペアの話なのだが,知っているペアの分量は少なくて,知らないペアの話がままあってそれが難点。
    レノン・マッカートニーの話が多すぎな気もする。

    新聞で知って図書館に予約して3ヶ月待った。

  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-12298916317.html

  • Yotsuya Lib

  • 読了

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著者プロフィール

著名な評論家、ワシントン・カレッジのオニール文学館館長。彼の論考は『ニューヨーカー』、『アトランティック・マンスリー』、『ワシントン・ポスト』、『ニューヨーク・タイムズ』その他、数多くの媒体に掲載されてきた。彼の論考「ぼく自身のメランコリー」は、全米ベストセラー『神聖ならざる亡霊――うつ病の作家たち』に収録された。
シェンクは、2006年のヒストリー・チャネルの記録映画『リンカーン』の主任コンサルタントで、「エイブラハム・リンカーン生誕200年委員会」の諮問委員の1人。これまで浴してきた栄誉は、カーター・センターの精神衛生ジャーナリズム分野でロザリン・カーター・フェローシップ、「ニューヨーク芸術財団のノンフィクション分野のフェローシップなどがある。シェンクが講演する分野は、精神衛生問題、歴史、現代政治・文化である。

「2013年 『リンカーン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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