- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862762054
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孤高の天才の影に、歴史に埋もれたパートナーあり
本著は、ジョン・レノンとポール・マッカートニー、アップルのジョブズとウォズニアックなど、クリエイティブ・ペア(創造的な2人組)について理解しようと試みています。 ”創造性に不可欠な社会的側面を、神話に頼らずにわかりやすく語る視点が1つある。それがクリエィテイブ・ペア(創造的な2人組み)の物語だ。"
著書は、自身と編集者との関係に思いを巡らせるうちに、創造的なパートナーシップ、人間関係の「化学反応」や「電気」と呼ばれるものの正体、そのような関係の本質について強い興味を持ったそうです。
"どの分野にも有名ゴルファーを支える無名のキャディーがいるが、その役割が世間の目に触れることはない。彼らの働きは、関係者にとっては計り知れないほど重要だが、めったに光が当たらないのだ。画家の影に隠れているのはテオ・ヴァン・ゴッホだけではない。画商や学芸員、額縁職人、助手など多くの人が、基本的には無名のままだ。" 複雑で、埋もれがちなクリエイティブ・ペアを数多く検証した結果、本著では、ペアの関係を「邂逅」「融合」「弁証」「距離」「絶頂」「中断」の6つのステージとして説明しています。
ペアに関する分析も簡潔で良く整理されていますが、本著の魅力は、エピソードや人物描写の素晴らしさにもあります。出会いの興奮や、息ピッタリの創造的な仕事風景、すれ違いの様子など、個性同士がぶつかり合う人間関係の輝かしさと息苦しさを疑似体験できる、そんな読み応えです。特にビートルズのジョンとポールの描写は圧巻!!
私自身は、「孤高の天才」より「影に埋もれるパートナー」がよっぽど心地よい、と無条件に思ってしまう性分で、これは変わりようありません。そんな自分と向き合いながら、「クリエイティブ・ペア」の片割れを求めて、今日も明日も、人間関係を広げて深めて行きたいですね!
詳しくはブログにて! https://hana-87.jp/2019/03/27/power-of-two/ -
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陰陽のように2つで1つの強さ。
それだけの話だが各ファクターに合わせて様々な2人を紹介している。
プリキュアみたいなことだろう。 -
クリエイティブ・ペアの話なのだが,知っているペアの分量は少なくて,知らないペアの話がままあってそれが難点。
レノン・マッカートニーの話が多すぎな気もする。
新聞で知って図書館に予約して3ヶ月待った。 -
Yotsuya Lib
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読了