ともにしあわせになるしあわせ――フェリシモで生まれた暮らしと世の中を変える仕事

著者 :
  • 英治出版
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761507

作品紹介・あらすじ

本気で「しあわせ」のために働く。アイデア光る商品で女性たちの心をつかみ、利益を上げつつ全力で社会貢献。愛される会社「フェリシモ」の考え方と働き方、そして数々の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 贈り主となることがお客様の最上の喜び。
    お客様をただの買い手ではなく、アイデアマンにしたり、プレゼントを贈る側にしたり。
    仕事をする上で非常に大切な考え方を学べた気がします。


    フェリシモの企画がいくつも掲載されていますが、読んでいてどれも本当に面白い。新入社員からベテランまで、言わば普通の社員さんがこんな面白い仕事をしているかと思うと、悔しい笑 私も面白い仕事をしたい。

    今まで読んだ本の中でも特に、勉強になりました!

  • 読む目的:働く幸せを感じる会社とはどのようなものか知りたい
    重要だと感じたポイント:
    ①「事業性」×「創造性」×「社会性」を起点として物事を考える
    →カスタマーサクセスの本を読んだことがあるが、上記理念は包括的で素晴らしいと感じた。簡単なことではなく、顧客の声を拾い続けるシステムや、社員一人一人の当事者意識がなせる技だと思う。
    ②一番のしあわせは、みずからがしあわせの創り手になること
    → 売っている人と買っている人の関係ではなく、志を共有する仲間のような関係になれたら、それは企業にとって、理想的なこと
    具体的な行動
    ・自身の仕事でも、事業・創造・社会の観点からできることを模索していく

  • 借りたもの。
    理想の働き方、社会貢献をする会社の生きたモデルケース……というより、本当の意味での会社と社会のあり方を提示してもらえた。
    『女神的リーダーシップ 世界を変えるのは、女性と「女性のように考える」男性である』に書かれていたビジネスモデルに通じるものがあると思う。
    フェリシモの理念「事業性」×「創造性」×「社会性」
    挙げられている実績は人と人とのコミュニケーションに溢れていて、キラキラと輝いている。
    事業として義援金を募る。
    募金や社会貢献が“企業の利益が多い時に、その一部で行うもの”ではなく、利益と共に継続的に行うものである事。正に「金は天下の回りもの」を実行している。
    ビジネスという言葉に対するネガティブなイメージを払拭してしまう。
    文章も使っている人への思いやり、他者への助力になること、かつ自分も楽しむことという、ポジティブなもので溢れていた。
    読んでいて、感動の涙が溢れてきた。
    フェリシモを利用された事が無い方にも読んで欲しい。

  • フェリシモ、20年ユーザーです。1年くらいお休みしましたが、それ以外は毎月購入してます。
    なんというか、毎月買うことが習慣になってしまい、買いたいものがもしなくなったとしても、何かを買い続けると思います。

    社長の視点、思想。わかりやすく書かれていました。これからカタログを見る目が変わりそうです。

  • 読んでよかった。

  • ハンカチ販売から始まり、現在は関西でも有数の大企業になった通販会社フェリシモ。定期的に届くものが必ずしも希望のものとは限らないコレクションシステムでも、それがプレゼントのような驚きをもたらすと考えれば、長く支持されることもわかる。その会社のコンセプトとして挙げられている「しあわせ」の創造とは何か。
    ただ利益を上げることだけでなく、消費者や社員のしあわせから社会がしあわせになることを願って事業を行うことは、あまりにも高い理想なのだろうけど、こういう理念を持つ企業がもっと増えてくれたら、社会は少し変わってくるんじゃないかな。

  • そもそも人はどうして働くのか、何のために仕事をしているのか。それが明確にならないと、ほとばしるような「思い」はわきあがってきません。だからこそ経営理念が大切になります。
    経営理念は組織や人を動かすための支柱であり規範となるものだからです。
    企業活動は、それを通じて社会に貢献していくことに価値があるわけですが、その結果として何を生み出したいのかこれがはっきりしていないと、社員には強い「思い」は生まれないと思うのです。
    そして同時に、全ての企業活動が理念に基づくものになるよにする。
    あくまで、本業の事業の中で社会性を追求していく。

    「経営とはとうとうと流れる歴史的時間軸と社会的空間軸の間に身をおきながら、より良い未来を創造するための持続的かつ連帯的な営みである。企業の存在理由は存続事態や競争対応にあるのではなく、自らの働きによってあるべき未来の創出をおこなうことにある。だからこそ、企業は志を持つべきである。自らの社会的、歴史的存在理由を問い続けるのである。」

    オリジナルなデザインによる商品を通じて、多くの社会活動で話題になっている企業活動、
    140万世帯のお客様が定期的に商品を買ってくださるシステムをつくるなんてすごい。

  • 理念に基づき経営を実践すると、顧客との関係性が変わる。フェリシモさんは、通信販売を中心とした事業を展開しているが、社員にも浸透しているし、顧客との関係がただの売買の関係では全くとどまっていない。

    ベネッセさんも通信教育という事業を超えている。事業だけで決して顧客との関係性は決まらない。いや~すごいの~。


    加藤さん、素敵な本いただき、ありがとうございました!
    遅くなってしまいましたが、読ませていただきました!


    <メモ>
    ・事業性☓独創性☓社会性⇒様々な企画
    ・商品開発のコンセプト作りへの徹底。
    「思い」がこもった仕事をしてほしい
    ・経営者のやるべきこと、社員が人生をかけるにふさわしい会社をつくれるか。社員に、役割と舞台をつくること

    ・必要なことは成長や利益を否定することではなく、多くの人をしあわせにできるような経営システムを作る
    ・人生は、リハーサルのないドラマです。自分自身が主人公であり、脚本家であり、演出家にもなれる。今日という日は、今日しかありません。だから一瞬一瞬を懸命に楽しみながら生きていきたい。
    ・神戸学校
    ・経営とは滔々と流れる歴史的時間軸と社会的空間軸の間に見をおきながら、より良い未来を創造するための持続的かつ連宅的な営み

  • 売り手と買い手のそれぞれが自分のためだけではない幸せを求めて行動するフェリシモ。物量=豊かさではなくなった世界における新しい価値観の姿なのかも。事業としてしっかり利益を出しながら取り組むところにホンモノの強さを感じます。

  • フェリシモで買い物したくなってしまった。

    仕事というのは、社会や世の人の幸せにつながるということ。
    その手段。
    自分の心の底からほとばしる想いを仕事を通じて世のために使う。
    そのほとばしる想いは必ず社会に伝わる。
    ならば、仕事というものは、情熱を持って望めることを選んだ方が幸せになれる!

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