B.L.T (新装版) (ビーボーイノベルズ)

著者 :
  • リブレ
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本棚登録 : 310
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862638861

感想・レビュー・書評

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  • 痴漢×被害者中学生
    魔が差して電車内で中学生に痴漢した大宮。相手は自分を脅し、良いようにつかわれることに。部屋に居つかれ、食事を奢らされ。それでも天真爛漫な彼に惹かれていた。ある日、仕事の大宮に宮崎へ行きたいと駄々をこねた北澤と宮崎へ旅をする。それで仕事も無くした大宮。しかしそれ以来何の連絡もなかった彼が大学生になり、勤める書店のバイトに応募してきたことで再会し…

    後半かなりしんどいです。やっと恋人同士になった2人に立ちはだかったのは、大宮の恋人の千博。
    メンヘラ爆発。別れるなら死ぬ。頻繁に電話をかけてくる。そうやって疲弊していく大宮はどんどん千博が疎ましくなるが…

    かなり大宮追い詰められてからの展開が怖い!!
    大嫌いな相手。死んでくれないか、早く自分に飽きてくれないかと思いながら恋人のフリをし続ける大宮もかなりヤバめでした

  • 北澤の初々しいこと、そしてまっとうなこと。好きなキャラクターです。

  • 発売当初のイラストではないのかな??
    とにかく好きー

  • 悪くはないんだけど、萌えなかった…子供っぽい受けが嫌いなせいかしら。
    多分単純に好みの問題です。

  • 一夜で読んでしまいました。木原作品は基本両想いになるのに時間がかかると思うのですが、これは比較的早く、結構らぶらぶでしたw
    まあ、それでも痛かったけれど。
    話はサラリーマン(大宮)が中学生(北澤)に惚れて電車で痴漢したら、それを弱みにつけ込まれる…みたいな(ざっくり)
    北澤が小悪魔で可愛かったので◎
    最終的にはハッピーエンドだったので安心しました。想いが報われて良かったね、大宮ww

  • 子どもの傲慢さと大人の狡汚さがこれでもかと書きたてられてて、決してワクワクとしたときめきはないんだけど、でもハラハラしてページを捲り続けてしまうのは、そんな醜い部分のなかに確かに存在する素直さと包容力のせいなのかもしれない。
    木原音瀬の作品はいつも書きおろしの続編で救われる。登場人物も、読者も。

  • 筆者らしく、人間の醜さや脆さ、狡賢さがなかなかつらいです。 登場人物みんなそれなりに自己中で、しかし憎めず。最後はみんな幸せになってよかったというか、幸せの形は人それぞれだねというところに落ち着いて良かったです。

  • 出会いのきっかけは痴漢で
    被害者少年もなかなかの根性悪というか
    人の弱みにつけこむ汚いガキなんて思ってみたりしたけれど
    なかなかよいお話でした。
    どこまでも人のいい大宮がいいです。
    なぜ痴漢なんて…魔が差してしまうほど、北澤が可愛かったのかもしれないにしても…(笑)。

    大宮がいいですね。
    別れられない(別れてくれない)男との人間関係とか。
    作品中の性格の厚みがあって読んでて入り込めました。

    それにしても~タイトルが何でコレなのか。
    前に読んだ時も感じたような気がする。
    結局は好物のサンドウィッチってことなんでしょうが
    何故タイトル?

  • 珍しく甘々(同人誌の再録のおかげ??)
    痴漢から始まる恋って、多分フィクションでしか有り得ないと思うけど、
    それはBL=ファンタジーってことでご愛敬。
    初見では主人公にイライラしたけど、読み込んでいくうちに
    小悪魔ちゃんのようで愛らしく思えました。

  • 最後の方、静かで穏やかな余韻がずっと続く感じで…♪途中あれだけドロドロ展開だったのに。エロ甘な時はベタベタに美味しかったな〜!冴えないおっさんがツボ過ぎてww 寝てる間に変なことしなかっただろうな。なんてありがちなセリフをここまで切なく感じさせるのが木原さんクオリティ思った。
    熱病みたいに愛されたいと狂う千博と、無神経なようで愛される事を貴重だと本能的に学んでしまった北澤が対照的で…相手を想う素質みたいなものを考えさせられた…。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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