スマホゲーム依存症

著者 :
  • 内外出版社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862573124

作品紹介・あらすじ

いつ、どこにいても、「スマホゲーム」を半ば無意識にプレーしてしまう。そんなビジネスパーソンや主婦が増えている。

働き盛り・子育て真っ盛りの大人たちはなぜ、スマホゲームに熱中するのか? 
仕事や家事のパフォーマンス低下に直面しながら、「私はゲーム時間をコントロールできている」と多くのユーザーが思い込むのはなぜか?

2011年に国内初の「ネット依存外来」を設立し、WHO(世界保健機関)「ゲーム障害診断ガイドライン」(2018年より運用開始予定)の草稿を執筆した依存症治療の第一人者が、新たな社会問題「スマホゲーム依存」の負の連鎖を断ち切る方法を示す。

■脳が壊れていく
依存の実態と脳の機能が損なわれていくメカニズムを、医学的根拠に基づいて、わかりやすく解説。

■「インターネット依存外来」の豊富な臨床例
2011年に日本で初めて開設された「インターネット依存外来」での豊富な臨床例から、スマホゲーム依存の連鎖を断ち切る方法、家族がとるべき対応方法までを一貫解説。

■「ゲーム障害(依存症)」はWHO(世界保健機関)の正式な病名へ
著者が草稿を執筆した「ゲーム障害診断ガイドライン」が、2018年よりWHOで運用開始予定。この成果をもとに「スマホゲーム依存症」の様々な症状と対策・治療法を解説。

■海外の最新研究成果を活用
「スマートフォン依存度」「インターネットゲーム依存度」を知るための、2つのスクリーニングツールを翻訳解説。

感想・レビュー・書評

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  • スマホ依存。現代病?
    個人的に、スマホゲームは苦手で、全然しない。
    理由は、画面が小さいのが嫌、ガチャが嫌い、ゲームは家でゆっくりしたいので、いつでもできる点に魅力を感じない等。
    スマホゲーム市場は、本書の発行からも成長し続け、2021年では1兆3000億円に。
    個人的には、規制が必要と思っている派。
    ゲームを製作する側の目線では、依存症の人を増やすことがメリットなのがヤバイ。
    自分は投資を始めてからゲーム・ネットサーフィンをする時間が激減したので、ゲーム以外で何か好きなこと・やりたいことを探すのはいいことだと思います。

    • h.t.さん
      そうですねー私はスポーツをしますので、自分の心身を鍛え上手くなったり試合に勝ったりします、ゲームという手の上でコロコロとやられる状況にあるの...
      そうですねー私はスポーツをしますので、自分の心身を鍛え上手くなったり試合に勝ったりします、ゲームという手の上でコロコロとやられる状況にあるのが耐えられず、のめり込めませんね(笑)
      2023/08/23
    • るこさん
      コメントありがとうございました!
      コメントありがとうございました!
      2023/08/26
  • スマホゲーム依存症。樋口進先生の著書。スマホゲーム依存症と呼べるくらいスマホゲームに依存して、脳が破壊され、精神障害になってしまう人が増えている。私はスマホゲーム依存症ではないけれど、本依存症、読書依存症と言われても否定できません。そうだとすると、本依存症、読書依存症も、スマホゲーム依存症のように、脳が破壊され、精神障害になってしまうこともあるのかもしれないとなんだか怖くなってしまいました。単純な被害妄想ならいいけれど。

    • りょうへい@妻推しさん
      本を沢山読むのは素晴らしいと思いますよ
      本を沢山読むのは素晴らしいと思いますよ
      2020/03/18
    • h.t.さん
      「読書 ストレス」と検索すればいくらでも出てきますが、読書はストレス発散に良いのは医学的に証明されているらしいですよ。ただ、電子書籍は効果が...
      「読書 ストレス」と検索すればいくらでも出てきますが、読書はストレス発散に良いのは医学的に証明されているらしいですよ。ただ、電子書籍は効果がかなり下がるらしいです。
      2023/08/23
  • 「スマホをやると脳が壊れるリスクは数倍になります」という一文が、社会的に認知されるまで、どれぐらいの時間がかかるか?12年には中国の科学者からネットゲーム依存患者と麻薬中毒者の脳の器質変化が極めて酷似していることが発表された。

    スマホによるネットゲームは課金だけ規制して、誰でも無料で楽しめるモノで良いのか?タバコやアルコール、ギャンブルと同じカテゴリーに組み込むべきだと強く思う。

    著者はネット依存研究の第一人者だが、これほど深刻化しているのに、なぜ日本だけが野放しなのか?文面から強い怒りを感じられる。

  •  精神科医の著者が,「スマホゲーム依存」と,それからの回復を目指した治療について書かれた本。

     「スマホゲーム依存」からの回復の難しさは,インターネット,スマホが生活の必需品になり,それ無しで生活していくことが非常に難しくなってしまったことである。「アルコール依存症」「ギャンブル依存症」の場合,アルコールは摂取しない,ギャンブルはやらない,といった,断って依存から抜け出す方法が取られる。

     スマホ依存はグレーであり,ゲーム以外のことでスマホを使っているときに,ゲームからのプッシュ通知があると,それをきっかけにスマホのゲームを始めてしまう。
     スマホゲームは,はじめは無料でインストール,登録ができ,ゲームを始めるためのハードルは低い。
     また,ガチャと言われる,ゲームを有利に進めるアイテムを得るためのシステムがある。より良いアイテムを得るために課金をし,場合によっては課金が高額となってしまう。はじめは通勤の合間,ちょっとしたスキマ時間にやっていたものが,次第に生活を脅かすほど長時間ゲームにのめり込むようになる。
     精神科医の立場から,依存症になるまでの過程,ネット依存の特徴などが書かれている。

     また,ネット依存かどうかを判定する診断ガイドライン,ネット依存から立ち直る治療のプログラムなどが書かれている。

     高1の長女ひでひ子(仮)に勧められ,ついついハマってしまったゲームがいくつかあるのですが,オイラ自身「課金はダメ,ゼッタイ」のラインを引いておきたいと思った。とにかく眼精疲労と視力低下がひどいのです。ひでひ子にも釘を差しておかねば。

  • 日ごろ指導している生徒や、自分自身も一度はスマホゲームにはまった身として購入してみました。
    スマホゲームにはまる理由。様々な症例、具体的にはどうすれば良いか書かれています。
    依存症は否認の病気とも言われています。本書ではスマホゲームをメインに据えて話を展開していますが、お酒や薬物などにも当てはまる部分があり、身につまされる思いをしながら読み進めました。
    お医者さんが書かれているので固い内容かと思いきや決してそういったことは無く、とても読みやすく書かれています。
    自分自身、あるいは自分の身の回りの人がひょっとしたら依存症かもしれない。と思ったらぜひ手に取ってもらいたい一冊です。様々な悩みもまずは学ぶこと、知ることから始まりますので。

  • 久里浜系も読もうと思い手に取った。過激な印象を抱いていたのだが、事前の先入観よりは穏当な内容と感じた。ざっと目を通しただけなので、機会を見て精読してみたい。

  •  久里浜の医師によるスマホゲーム依存の紹介から治療まで。

     近年のスマホゲームの紹介からどのようなメカニズムで依存が生じるのか、どこからが疾病かなどの説明が成されている。どのような対策があるか、医療機関ではどのような治療がされているのかまで書かれていて、理解から対策まで網羅されている。
     やや病気という方向に寄り過ぎている感もあるが、スマホゲームだけでなくゲーム依存やネット依存に向き合う上でかなり有用な一冊。

  • 久しぶりに小説以外。なかなか読みやすい。 ガチャやログインボーナスシステムが嫌いな自分にとって、ソシャゲの面白さは全く分からないが、スマホ依存に置き換えるとわかりやすい。 キュー(きっかけ)がトリガーとなって、スマホを弄りたくなるという話は自分にも覚えがある。スマホを弄るほど馬鹿になる、とは聞いた事はあるが、本当に科学的に証明されているのか… スマホ依存の本も出されているみたいなので、読んでみたい

  • 依存はしてないけど、やっぱ、減らさないとなぁ。お金を産まない時間の使い方だし。

  • 気づけばスマホゲームしている人へ
    今スマホ見てた人ぜひ読んでください!







    (図書館教育実習生POPより)

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著者プロフィール

独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター名誉院長
精神科医。
1954年生まれ。東北大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室に入局。のちに国立療養所久里浜病院(現・独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)へ。同病院の精神科医長や臨床研究部長、院長を経て現職。
ゲーム障害、ギャンブル障害などの行動嗜癖、アルコール関連問題の予防・治療・研究などを専門とする。2011年に国内初のネット依存治療専門外来を設立。WHO専門家諮問委員、行動嗜癖に関するWHO会議およびフォーラム座長、厚生労働省アルコール健康障害対策関係者会議会長、同省依存検討会座長(2013年)、内閣官房ギャンブル等依存症対策推進関係者会議会長、国際アルコール医学生物学会(ISBRA)理事長、国際嗜癖医学会(ISAM)アジア地区代表、国際行動嗜癖研究学会理事などを務める。

「2024年 『ウルトラ図解 アルコール依存・薬物依存』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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