FOOTBALL INTELLIGENCE フットボール・インテリジェンス 相手を見てサッカーをする

著者 :
  • カンゼン
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862555052

作品紹介・あらすじ

相手を見てサッカーをするとはどういうことか?「自分たちのサッカー」に固執するあまり、相手を見てサッカーをすることが苦手とされてきた日本サッカー。本書では理論と実例をまじえながら相手を見ながらサッカーをする方法を徹底解剖していく。

感想・レビュー・書評

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  • Foot ball principleが対談形式であるのに対し、サッカーの原則を図解しながら説明している本。
    サッカーをある程度のレベルで経験したことのある人であればぼやっと知っている内容も多いと思うが、それを整理、図解、言語化がなされており頭の整理になる。

  • サッカーの理論がわかる。相手を想定してプレイスタイルが決まる、という考え方は日本サッカーには斬新である。世界ではトレンドかもしれないが、多分にオシムさんの「日本化」から、こうした選手出身の指導者が、理論的にサッカーインテリジェンスを上げる作業をしてくれるのはとても素晴らしい。
    理論が合うとか合わないではなく、選択する時代。試合解説でも視点がおもしろい解説をする人はもっとこうした理論本を出して、議論を促したい。
    もちろん、サッカー強豪校の監督、代表クラスではない指導者にも、日本サッカーの強化のためにどんどんオープンな議論を望む。
    岩政氏はこの理論でチームを強くして欲しいし、W杯で強豪国と戦うヒントになれば。
    個人的な感想だけど、南アフリカ大会のように5-4-1で守備的に、スコアレスドローを狙いつつ、少ないチャンスをカウンターで決め切る、という戦法で、虎視眈々と90分3試合を戦うのはどうかと考えてしまう理論本であった。

  • サッカーのポジショニングについてここまでわかりやすく言語化されている本は初めて見た。もっと若いときに読んでいれば、もっと上手くなれたんじゃないかと思う。サッカーをしている人全てにオススメしたい本だった。

  • サッカー初心者におすすめ。
    分かりやすく説明されているので、これからサッカーをみたい人への第一歩としてもよいかもしない。

  • ポジショニングとシステムの急所について、また後日復習すること。

  • 【フレーズ】
    ・サッカーの「考える」とは"何を考えることなのか"が明確になってなければならない。

    【学び】
    ・攻撃側は「ボールを受けた時に、自分と相手ゴールを結んだ線上に立たせない」ように、守備側は「ボールを持った相手と自分のゴールを結んだ線上に立つ」ようにするのが大前提。
    ・相手のギャップを狙えるポジション取りを意識する。斜めのポジションに立つ。
    ・原理原則が一番に頭にあった上で「判断」・「技術」が生まれてくる。
    ・「駆け引き」は常に相手を意識することから始まる。(技術だけでなくメンタルも)



    【感想】
    サッカー全体の原理原則やポジション・システム別にやるべきことが簡潔にわかりやすく書かれていて非常に読みやすかった。
    CBとして長年活躍されていた方の考えはとても参考になったので取り入れていこうと思う。サッカーは技術・身体能力も大事だけど、「インテリジェンス」もそれ以上に大事だと感じた。

  • この本を読んで
    「サッカーは1人では無く11人でやるもの」
    という考えから
    「サッカーは22人でやるスポーツ」
    という考えに変われました。

  • サッカーで考えるべきは、立ち位置と視野
    OFはゴールとの線上から相手を外す
    DFはゴールとの線上を抑える
    ⇒その優位性をどう保つかを各ポジションで形式知にしたものを解説してくれている。
    相手とボールを両方見られる立ち位置と視野。
    ⇒その後の動きは相手が決めてくれる。(逆を取れば良い)
    息子チームの夏合宿で訪れた宿で出会った本です。
    とてもためになった。

  • 図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」

    クラブ・サークル名 サッカーサークル

    請求記号:783.47/Iw
    所蔵館 2号館図書館

  • 自分たちのサッカーに、相手はいるか
    相手を見てサッカーをする
    守備面において、ボールを持った相手と自分のゴールを結んだ線上にに立つこと
    反対に攻撃面においては、ボールを受けた時に、自分と相手ゴールを結んだ線上に相手を立たせないこと
    考えるとは、「立ち位置」と視野、どこに立つべきか、どこを見るべきか
    CBにおいては、視野は逆サイドを見ておくこと
    SBも同様、さらに2vs1になった時は相手より前でボールを受けること
    ボランチの立ち位置は、パスを出す味方(CB)と斜めの関係になるように、相手が見えるようにバックステップで開く
    SHは、SBが持ったら縦関係でも良いがボランチとトライアングルを、相手の横に立ち、相手の動きに合わせて、裏を取るか、下りて足元で受けるか判断する、相手が中央に視線を固定した時に背後を取る、スローインを受ける時も同様に相手の背後から動き出す
    FW、相手の背中に立つ、相手がボールに目線をやった瞬間が動きだしのタイミング、相手のベクトルの逆を取る、ゴールにへそを向ける

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著者プロフィール

1982年1月30日生まれ、山口県大島郡周防大島町出身。東京学芸大から2004年に鹿島アントラーズに加入し、Jリーグ3連覇、ナビスコカップ優勝2回、天皇杯優勝2回に貢献。3年連続Jリーグベストイレブンに選出された。08年に日本代表に初招集され、11年アジアカップ優勝にも大きく貢献。2010年南アフリカW杯日本代表。13年に鹿島を退団したあとタイのテロ・サーサナ、ファジアーノ岡山、東京ユナイテッドFCを経て18年に現役を引退。21年に上武大学サッカー部監督、22年から鹿島アントラーズのトップチームコーチに就任。著書にサッカー本大賞2018を受賞した『PITCH LEVEL』(KKベストセラーズ)、『FOOTBALL INTELLIGENCE』(カンゼン)、『FootBall PRINCIPLES』(JBpress)、『サッカーシステム大全』(マイナビ出版)など

「2022年 『サッカー守備解剖図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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