- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862380067
作品紹介・あらすじ
ストーカー、リストカット、ひきこもり、PTSD、おたくと腐女子、フェティシズム…「僕の見たところ、現代の社会は、なんだかラカンの言ったことが、それこそベタな感じで現実になってきている気がする」。電車内の携帯電話の不快なわけは?精神病とはどういう事態か?…こうした問いにもラカンは切れ味鋭く答えてくれる。「心の闇」を詮索するヒマがあったらラカンを読め!そうすれば世界の見方が変わってくる!世界で初めての使えるラカン解説書にして精神分析入門。
感想・レビュー・書評
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2010/12/4-7
ラカンの切り口がどこか皮肉めいて聞こえているのに、やけにスッキリと自分の心に響くのは気のせいか。人の心はとはどんな手段を使っても、それらを実体として示すことはできず、その実体を持たない原因によってすら、人は苦しみ、痛む。それを取り扱う方法として精神分析は存在するということが納得だった。三界の話も、新鮮だった。男女の関係だけでなく、誰とも自分の中でも現実界を直接触れることができぬこと。空虚感も悲観せず大切にしていこうと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
f.2008/6/12
p.2006/11/15 -
砕けた言い回しなのに難しかった。よくわからない……。例えや引用と本文部分がかけ離れているように思えてしまった。ラカンだけでなくフロイトも半分くらい。精神分析は性の話が避けられないんだなあと思った。
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斎藤環の文章がすきなので買ってみた。(ラカンははじめて)
一回読んでもまだよくわからないので何度か読む、もしくは他のラカン本を読まないといけないなー。
一番印象的だったのは、好きになった異性の顔を覚えられないという現象は、恋心が強烈なほど、トラウマと同じように思い出せないからって指摘していたところ。 -
ふむふむ。むずかしい。
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実際のところ、意味やイメージは言葉の副産物なんだ p38
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今まで、文学批評などの分野からラカンの思想に、ちょっとは触れてきたけれど、たしかにこの本の解説はわかりやすい。
理論のむずかしさが変わるわけではなくて、著者が提示している例によって理解が進んでいく感じ。
いや、わかったような気分になっているだけかもしれないけれど…。
ここのところ、フロイトにしてもラカンにしても、もう「過去の理論」みたいな位置づけになっている。
著者は精神科医だけど、ラカン理論を臨床で使っているわけではないとのこと。
でも、ラカンの理論はひきこもりや文化現象を理解するのに有効だと考えているようだ。
本書の刊行は2006年。
またいつか、ラカンブームがやってくる日はあるのかな? -
読み助2014年12月2日(火)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2014/12/2-part2-bac7.html
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斎藤環がラカンをドヤ顔でレクチャー。「知的に早熟な中学生ならすいすい読める」らしいが、中年の私はすいすい読んだものの、知的にはもやもやしたまま終わってしまった。斎藤に言わせれば「センスがない」のかもしれない。いや、ラカンは「わかればわかるほどわからなくなる」らしいから、すこしはわかったのかも。とりあえず、ラカンや斎藤がどんなことに関心をもっているかは、なんとなくわかった。あとフロイト関係の小話。それでよしとしよう。本当はこの後すぐ、別のラカン入門書を読むといいのかもしれないけれど。
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なかなかけっこう頭にスイスイと入って来るよ。お薦め。
13/02/14読了。
2回目読書中。
2回目読了。13/3/6。