ねみみにみみず

著者 :
制作 : 越前 敏弥 
  • 作品社
3.61
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本棚登録 : 134
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861826979

作品紹介・あらすじ

翻訳家の日常、翻訳の裏側

迫りくる締切地獄で七転八倒しながらも、
言葉とパチンコと競馬に真摯に向き合い、
200冊を超える訳書を生んだ翻訳の巨人。
知られざる生態と翻訳哲学が明かされる、
おもしろうてやがていとしきエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 翻訳家であり故人である東江一紀氏のエッセイを死後にまとめたものらしい.残念ながらブログのレベルを出ることができていないように思った.

  • ふむ

  • 面白いけど、なんだか、もういいです。

    翻訳の沼に入り込んだ苦悩とか工夫とかを勝手に期待した自分が悪いんだけど。

    文芸翻訳家同士の傷の舐め合いと言ったら言い過ぎでしょうか。

    でも今まで拒否していた翻訳本は再度挑戦します。

  • 英語をなめたらあかんぜよ、翻訳をなめたらあかんぜよ!

  • 冒頭ニッカ好きとわかり(おお同志)と読み始めてみたら…タイトルから予想できることだった…ダジャレとおやじギャグのオンパレード。その中にあまりにも多忙な仕事ぶりと安い原稿料へのちょっぴりの恨みつらみと生活の大変さとそんな中でのまじめな死後ぶりが浮かび上がる。読んでいる途中苦しくなって(これでは病気になるんじゃないか)と思っていたら、案の定精神的にも、そして最後には肉体的にも病んでしまわれた。後進の育成にも心を砕いておられたようで、こうした方のおかげで海外作品好きの私たちが今読書を楽しめているのだとただ感謝。翻訳者の環境、改善されていると良いのだけど。

  • しつこい駄洒落も親父ギャグも、全てひっくるめて愛らしい人柄が偲ばれる、面白おかしいエッセイ本だった。

  • 翻訳の話と比して、駄洒落のパンチがこれでもかと続く異色の本であるが、何とも言えない独特で知的な雰囲気に包まれる。

  • やっぱり「翻訳修行の冬」おもしろいなー。おもしろいといっていいのかどうかわからないけれど、すごい話だと思う。

    おやじギャグの連発と一口にいってしまうと、なーんだ、という感じですが、その親自虐じゃなかったおやじギャグ(伝染るんです)のひねり具合がはんぱじゃない。まねしようとしてもなかなかできないのですよ。

    でもなんだかんだいって、そのギャグと自虐(これもたっぷり)のあいまにさりげなくこめられている翻訳論がおもしろかったなー。勉強にもなるし。

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著者プロフィール

1951年生まれ。翻訳者。北海道大学文学部英文科卒業。英米の娯楽小説やノンフィクションを主として翻訳する。フェロー・アカデミー、のちにユニカレッジで翻訳講座を担当。訳書に、ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』、ピーター・マシーセン『黄泉の河にて』(以上作品社)、トム・ラックマン『最後の紙面』(日経文芸文庫)、マイケル・ルイス『世紀の空売り』(文春文庫)、ドン・ウィンズロウ『犬の力』(角川文庫)、『ストリート・キッズ』(創元推理文庫)、リチャード・ノース・パタースン『罪の段階』、デイヴ・バリー『ビッグ・トラブル』(以上新潮文庫)、ネルソン・マンデラ『自由への長い道』(NHK出版、第33回日本翻訳文化賞受賞)など。また「楡井浩一」名義で、エリック・シュローサー『ファストフードが世界を食いつくす』、ジャレド・ダイアモンド『文明崩壊』(以上草思社文庫)、ジョセフ・E・スティグリッツ『世界の99%を貧困にする経済』(共訳、徳間書店)、トル・ゴタス『なぜ人は走るのか』(筑摩書房)など。総計200冊以上の訳書を残し、2014年6月21日逝去。

「2018年 『ねみみにみみず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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