残留日本兵の真実: インドネシア独立戦争を戦った男たちの記録

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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861821301

感想・レビュー・書評

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  • 先行研究が少ない(ほとんどない)ということがよく分かった。

  • 太平洋戦争が終わっても現地に残った兵士がいる。「ビルマの竪琴」のように屍を弔うためではなく、戦犯を逃れるため放置されてたため。彼らはその後解放兵士にもなったりするが、しょせん現地人にはなれない。そのために苦労するが、それでも祖国の日本には帰らない。その理由を知るため筆者は根気よく通って、その胸の内を聞き出すが。
    戦後、戦争が風化する中で戦争とは武力闘争だけではなく人生そのものであることが読み解けてくる。

  • 著者が一学生として訪れたインドネシアの地にてインドネシア独立において残留日本兵による支援が実在することを知り、独自に研究、本書の主題となっているラフマット小野氏のインタビューや手記により歴史の真実を深く探求し発見した一書。一学生が一つの探究心から綴った内容としてはあまりにも深く意味ある内容で感銘を受けた。残留した日本人がアジア解放の目的に辿り着くまでの様々な状況や事情、アジアの各国が日本の敗戦後においても如何なる状況だったかのかを実に詳しく記されている。
    正に歴史の真実を後世にも受け継ぐ為に書かれた内容であり純粋な意思と深い探究心に基づく内容、さらにはラフマット小野氏のインドネシアの状況に終わらずアジア各国における残留日本兵の様子を描いた点は素晴らしい。
    歴史を扱う内容の書籍として最高峰の内容でした。

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著者プロフィール

二松学舎大学文学部歴史文化学科准教授

「2023年 『残留兵士の群像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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