フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり

  • 青幻舎
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861527074

感想・レビュー・書評

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  • ワイズベッカーさんが日本各地の十二支をモチーフにした郷土玩具を訪ね歩く。
    穏やかさとユーモアがにじむ紀行エッセイと、写真。
    わりと近い場所まで来てくれていた事に感動。
    最後の氏のメモまで楽しめる。
    想像以上にハードな行程だった事もうかがえる。

  • ワイズベッカー氏の文章がユーモアのある暖かみを感じさせる文章で素敵でした。巻末のノートを模した所も良かった!

  • 小さな本。本としての佇まいがなんとも好ましく手に取る。
    郷土玩具の作り手を訪ねる紀行文。
    玩具には伝統的なものもあれば、創始者のわかっている比較的新しいものもある。材料も土、木、竹、きびがら、紙と様々であり、その分道具も違い、工房も違う。工人の薀蓄や表情なんかは出てこない。それもいい。
    意外なことに宮城のものが二つはいっている。いつか訪ねてみたい。

  • 『フィリップ・ワイズベッカーが、干支にまつわる郷土玩具のつくり手を日本各地十二か所に訪ねた様子を、デッサンとエッセイ、及び写真で綴った探訪記』

    民芸に対する親しみとユーモアが詰まっていて読んでいて楽しかった。彼の目線を通して郷土玩具を見ることでモノに対する愛しさが増す。
    工房を訪ねるまでの道のりもストーリーにして楽しんでいる様子が微笑ましく、楽しもうとするその姿勢が素敵。憧れる。
    直線的でシンプルなデッサンなのに、おもちゃが持つあたたかみがよく表現されていて可愛くて魅力的!

    巻末にフィリップ・ワイズベッカー自身による取材日記を一部抜粋して収録している。
    デッサンやショップカードをデデンと貼って、その他は文字がびっしり。文字はドット方眼に沿って整然と並んでいるけど、一文字一文字は気の抜けたような程よい緩さがあって、そのバランス?が印象的だった。

  • かわいらしいものばかり。中でも赤べこがやっぱり秀逸。こういうもの、文化を大事にしたい

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著者プロフィール

Philippe Weisbecker /フィリップ・ワイズベッカー
1942 年生まれ。フランス国立高等装飾美術学校卒業。1968 年ニューヨークに移住。
アメリカの広告やエディトリアルのイラストレーションを数多く手がけながら、 アートワークも制作。
2006 年フランスに帰国。現在はパリを拠点に活動し、欧米や日本で作品の発表を続けている。
2002 年アンスティチュ・フランセ日本が運営するアーティスト・イン・レジデンス、ヴィラ九条山(京都)で4 か月間滞在制作。
日本での作品発表も多く、2000 年クリエイションギャラリー G8 での初個展を皮切りに、竹中大工道具館、ATELIER MUJI GINZAなど。東京オリンピック2020 の公式アートポスターも手がけた。
広告の仕事でJAGDA、NYADC、東京ADC など、国内外で受賞。

「2023年 『MON MOBILIER』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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