- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861523212
作品紹介・あらすじ
時間、水面のゆらめき、まばたき、りんご、ペットボトル…。
ありふれた日常にひそむ小さな発見や自然現象に着目し、
身近な素材とテクノロジーを用いて制作された作品は、子どもの頃に誰もが体験したような驚きやきらめきに満ち、人間の五感に訴える。
作品写真やその豊かなイメージの源泉となるスケッチ、テキストを収録。
茂木健一郎(脳科学者)
川内倫子(写真家)
原研哉(デザイナー)
青野和子(原美術館主任学芸員)
瀬戸内国際芸術祭2010出品作「ファスナーの船」で話題を呼んだ、鈴木康広体望の作品集。
感想・レビュー・書評
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毎日同じように流れる決まりきった日常を、
子供のような、もしかしたらそれ以上に、
無邪気で、何の予備知識もない目で見た『世界』。
宇宙、太陽、空気、時間、引力、空…
それらに対する“わたし”という存在。
きっとあの頃はもっと純粋なハテナがあって百科事典を
捲っていたんだろうなぁ…。
なんて、歳をとるにつれて色んなことが薄まっていく脳みそで
思いに耽ってみたり。
私たちがもうとっくの昔に忘れてしまった気持ちがとにかく沢山詰まっていて、何度も心をわしづかみにされる本でした。
川内倫子の写真に、原研哉のあとがき。
贅沢な1冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→
https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/SS00030614 -
アーティストの自作紹介本。
ああ、こういう本って、昔読んだなあ。
こういう"アートな"感性を、私はもう失っちゃったんですよねえ。
・・・いや、ウソつきました。失ったというか、そもそもなかったです。
こういう本を読んで、自分の"アートな"感性が刺激されたりなんかして、同じ趣向をもつひとたちと語り合って、夢をふくらませてぶいぶいいわせるような、そんな人間になりたいなあと思ってたんですけど、若いときにこういう本を読んでも、にわかにそう装ってただけで、本心は全然”アートな”感性にはぜーんぜんピンときてませんでした。なんだかヘンな文章ですけど、要は、アートぶりたかったんだけど、自分は全然そんな人間じゃなかったということです。
こういう本を読んで、ほんとに目を輝かせていろいろ語るひとたちがいたし、きっと今もいるのでしょう。そういうひとたちの話を聞くのは好きですが、自分はそうはなれないんだなあ。そういうことをあらためて思い出した一冊でした。【2019年9月10日読了】 -
世界の視え方が常人と違っているんだろうな。
こういう人たちを知る度、いったいどんな育ち方をしてきたのか、すごく気になる。 -
ハッとさせられるアイデア盛りだくさん。
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尾崎世界観さんがお薦めしていて、一緒にお仕事をされたのがきっかけ。
分厚いけれど何度見ても飽きないし、あらゆる発想に溢れていて、スケッチや写真を見ても、文章を読んでも楽しい本。
ページをめくる度に、懐かしい気持ちと身近なもので出来た予想外の消化の仕方に、わくわくとどきどきが止まらなくて、まるで大人の絵本。
正直過程や写真を見ても、想像が追いつかない作品も多々あったので、実際にこの目で肌で作品を体感してみたいと思った。 -
この人の視点はすばらしい。
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何回見ても楽しい本。パラパラ眺めて嬉しい本
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いい意味で、意表を突かれる発想。
思い付きから出発して、地球規模にまで拡大してゆく。
なかなか、心地よい。