越後の名匠 石川雲蝶 増補改訂版

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  • 新潟日報事業社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861327131

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  • 1814年(文化11)、江戸生まれの石川安兵衛雲蝶。20代の頃の江戸ですでに幕府御用勤めになるほど有名な彫刻家として知られていた。が、ここからは憶測だが、天保の改革で規制が厳しくなり、どこも奢侈が禁制になり、いわゆる贅沢品な芸術を司る職種の生活がしんどくなったのではと考えられる。さらに、酒と博打がお好きだったという雲蝶、思うような自分の芸術と腕をふるえる場が少なくなり、ストレスもあっただろう。そこへ、新潟三条からの誘いにくいついたのでは。江戸から離れれば、モチーフに気を使うことも少なかろう。そして、新潟のおおらかな土地で、好きなモチーフを存分に彫りまくった雲蝶。彼の作品を見る限り、オタクの息吹を感じる。そして、作風がとてもユニークでキャラが立ってて素晴らしい。でまあ、仕事で越後に来て、そのまま金物の町三条で入り婿となり、新潟に骨を埋めた。

    なんや経緯はよくしらんがテレビに出てる人が、”越後のミケランジェロ”と言ったことから、突如、ガタでも雲蝶ブームがきたとかなんとか
    ミケランジェロて、、また、大きくでたもんやな。まあ、ルネサンスかねぇ、、私の印象はと言うと、温故知新というよりは未来的というか、幕末にすでに芸術の令和が見えてる人みたいな印象。アニメの新潟的なデフォルメが素晴らしく現在のアニメ漫画に通じる新しさというか、フィギュアっぽいというか感覚がすんごく良いのねぇ。スーパーヒーローものとか戦隊モノの造形とかしたらめちゃくちゃいいもの作りそう!臨場感あふれる、場面を切り取ったみたいなやつよ

    ともかく、本書では
    新潟の雲蝶作品ガイド的な
    写真と説明、場所と拝観公開情報
    年表と、雲蝶仕事一覧
    見やすく、ガイドとしてもとても良い
    が、情報が古いので実地に訪れる際は
    ネットなどで調べることが必要

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