- Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861139062
感想・レビュー・書評
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大切な人をなくしたとき後悔しない人なんているのでしょうか。「最後だとわかっていたら」あなたがドアを出て行くのを見るのが、あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが・・・。私たちはいつだって次があると思っています。たしかにいつも明日はやってきます。なんでもない日常。こんな時間があと何十年も当たり前に続くと思っています。その何気ない時間の尊さを知らずにいます。でも、忘れないようにしたい。明日は誰にも約束されていないということを。私の父は心不全で突然亡くなりました。暫くは慣れない葬儀の準備で気が張っていましたが、葬儀が進み少し落ち着いた頃に、ふと最後に父と言葉をかわした電話を思い出しました。もし最後だとわかっていたら、これまでの感謝の言葉を口にしていたでしょう。いつかではなく今、大切な人に「ありがとう」の一言を伝えようと思いました。
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アメリカ人女性のノーマが、亡くなった我が子を偲んで書いた詩を、9.11テロの救助作業中に殉職した29歳の消防士が、生前に書き残していたことで有名になった。
亡くなった消防士は任務の危険性ゆえに、家族と笑みを交わすのはこれが最後かもしれないと思いこの詩の言葉を守っていたのだろう。詩にはこう書かれている。
あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしはあなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて
抱きしめただろう -
友人を亡くしてから、自分が日々の人間関係の中で大事にしたいと思っていたことがまんま綴られていた。だけど実際としては、そうしたいのに毎日、自分の大事な人それぞれにできているわけではないから、いつも少しもやもやしてしまう。
詩が素敵なのは勿論だけれど、個人的に訳者解説のところの言葉が印象的だった。
「愛する人を失った時、どんなに心を尽くしても自分の足りなさを歎かずにはいられない。それはもしかしたら、その人を忘れないでいたいという心の表れなのかもしれない。自分のためよりも、むしろその人の魂のために。
『誰が忘れても、わたしはあなたを忘れない。あなたの命の輝きを、あなたの笑い声を、涙を、ぬくもりを、みんなが忘れても、わたしだけは忘れない。あなたの魂は、決して孤独ではない』ーそんな思いで、その人の魂に必死につながろうとしているのではないか。できなかったことを後悔したくないという利己的な思いではなく、愛する人の幸せを心から祈る、清い思いゆえではないのか。」
このような考え方が出来るのは素敵だなと思ったし、これを読んで自分も解放された部分があった。
誰かを亡くしてしまったときや、日々が忙しく視野が狭まったときに、また読みたい。自分の中で大事にしたい一冊になった。
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毎日を大事に生きないといけないとわかっていても、
すぐダラダラと慣れた日常を繰り返してしまう。
苦しい、悲しいと思っていても、何もしない自分は所詮甘えているのだろう。
人生なんて、いつ何が起こるかわからないのだ。
大切に生きないといけない。 -
すでに幸せであることを忘れないでいたい。どんなときも、後悔しない関わりをしようって思わせてくれる本。
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2001年9月11日に起きた同時多発テロを機に、
ある詩が世界中に広まった。
その詩はノーマ・コーネット・マレック氏によってテロが起こる前に自身の子供を想い書いたものだった。
それが誰かの手によりチェーンメールとして広がり、テロの遺族たちの気持ちに深く寄り添っていった。
"Tomorrow is not promise to anyone, young and old alike.
ー若い人にも年老いた人にも明日は誰にも約束されていないのだということを"
朝を迎えられることを、当たり前ではないということを忘れず日々を生きていく必要がある。
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何かに迷った時に私は結構本屋に行きます。
その時、ふと目に留まった本が大概何かの答えがみつかることが多いです。
寂しかったり、嬉しかったり、辛かったり、幸せだったり、
そんな自分の気持ちに寄り添うように出会える本を大切だと思ってます。
ふと、友人と買い物がてら寄った雑貨屋さんに置いてあったこの本を読んで、
お店の中だったのに号泣してしまい、大変なことになりました。
誰にも平等に明日がくるとは限らない。
特に私は大切な人を目の前で亡くしているので、
その言葉はすごく切実なものでした。
この本は私の親友の結婚式にスピーチを頼まれて朗読しました。
それをきっかけにいろんなパーティーで朗読を頼まれました(笑)
ほとんど暗記してますが、それでも大切な1冊です。
生きている上で見逃しがちなこと。
でも、一番大切なことが書いてあります。
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内容紹介
もし、明日が来ないとしたら、
わたしは今日、どんなにあなたを愛しているか伝えたい。
9.11同時テロの後、アメリカで朗読され、世界中が涙した感動の詩。
子供を、恋人を、兄弟を、親を…、
大切な人を想いながら、この詩を読んでください。
(本文より一部抜粋)
たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら
わたしは今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい -
余計な説明はいらないでしょう
一度、読んでください
大切な家族、愛するパートナー、心に秘める人、旧知の友だち
一人ひとりに「ありがとう」を伝えたくなります