- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861136368
作品紹介・あらすじ
映像作家がつくった日本一チャーミングな図書館。みんながワクワク動きだす場づくり人づくり組織づくり21の秘策!
感想・レビュー・書評
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新しい図書館を語る時に、必ずでてくる「武雄市図書館」。その開設の当事者である武雄市長、樋渡啓祐さんの奮闘記。運営を外部に指定管理者に委託、それもTSUTAYAのCCCと新刊を売る会社に。既存の価値観からすれば対極にあるような企業に。
市民にとって図書館の役割は、新しい価値観、サービスとは何。お役所仕事、行政からの視点ではなく一般消費者、市民からの視点で考える。
そこでの問題はすべて、いま私が地元の図書館を利用しながらも実感していることばかり、でも既に日々動いている図書館業務を反対向いて動き出すのは難し、それを動かすエネルギーは大きく必要だし、少しハンドルを切ったぐらいでは何も変わらないのも、ひしひしと感じますな。
でも、今、我が町の図書館館長も新しい図書館への変革を試みようとされてるので、何かお力になりたいものですな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
組織で、企業で、コミュニティで、誰もが活用できる「わくわく演出マネジメント」21の秘術を初公開!
東京のテレビ局での映像演出経験を元に飛び込んだ、図書館運営の世界。凝り固まった旧来型の「図書館像」を打ち破り、集いの場、交流の場、創造の場を築き上げてきた5年間の軌跡。
長野県で一番小さな町・小布施の、小さな図書館「まちとしょテラソ」で、公募による館長となった花井裕一郎氏。住民とともに議論を重ね、みんなが納得し、みんなが愛着をもち、みんなが楽しく集う図書館をつくってきました。「わくわく」をキーワードに、スタッフの潜在力を引き出し、一人ひとりが自発的に考え、行動し、発信できる雰囲気を演出していった前館長、花井氏。その中でつかみとった組織づくり、人づくり、場づくりの秘訣、「わくわく演出マネジメント」を、本書で初公開しています。
全国からの視察者が後を絶たず、イベント企画の持ち込みも多い「まちとしょテラソ」。講演会やアートのワークショップ、ライブなどのイベントが頻繁に開催され、所定の曜日・時刻になると、館内で自由参加によるストレッチ体操を実施。開館時間中はBGMが流れ、館内での会話も、カフェコーナーでの飲食もOK。
先駆的な取り組みが熱い支持を集め、「Library of the Year2011」(NPO法人知的資源イニシアティブ)の大賞を贈られました。
本書を読んだら、あなたもきっと、信州小布施にある「この国でいちばんチャーミングな図書館」に行きたくなることでしょう。