ロゴデザイン・ラブ! -僕の失敗と成功、みんなの話からわかるブランド・アイデンティティのつくり方
- ビー・エヌ・エヌ新社 (2011年8月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861007699
作品紹介・あらすじ
ブランド・アイデンティティはなぜ重要?名作、と言われるロゴのつくり方は?クライアントとうまくやりながら、いいデザインをつくるには?ブランド・アイデンティティの受注から完成までの知っておきたい大切なポイントと、問題が発生したときの対処法を、著者と数多くの実力あるデザイナーの話を通して具体的に示します。
感想・レビュー・書評
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広告代理店への就活のかたわら気になって読んでみた本。マインドマップはあらゆる創作物のアウトプットに効果的であると感じたし、2日かけて行うというのはなるほどと思った。
シンプルかつポイントの効いたロゴを生み出すことがいかに難しいかが分かっただけでもこれからロゴを見る目が変わると思う。本書ではロゴを創る過程も丁寧に説明しているから、デザインの仕事に興味がある人には参考になること間違いなし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロゴの制作について総合的に学べる良書。ロゴの制作にあたって検討すべき要素や、クライアントとの仕事上のプロセスについて、かなり具体的で実践的なことが語られています。
デザイナーのみならず、デザイナーに少しでも良いロゴを作ってもらいたいクライアントにも読んで欲しい本です。加えて、ビジュアルコミュニケーションやブランドエクイティといったマーケティングの分野について興味がある人にとって、とっつき易い話題で学べるのでお薦めです。
本書の中に、「デザイン・バイ・コミッティー」という言葉が出てきます。無理解なクライアントの決定権者によってロゴがスポイルされることを言いますが、大事なのは、「未だ世間一般ではデザインが理解されていない!」とただ嘆くのではなく、そういう現況も織り込んだ上で、とにかくクライアントと丁寧にコミュニケーションを取ることで、本書ではそのコミュニケーションの方法についてかなりスペースが割かれています。
とはいえ、力強く独創的で、かつ普遍的で時間によって古びないロゴデザインにするには、どうしてもシンプルなものになります。出来上がりだけ見せられると、ただ四角や丸を配置しただけの、数秒で思いついて書けるデザインに見えてしまい、これが一般のデザインにおける無理解に繋がっているのも事実です。そもそもデザインにおける重大な(必ずしも必要条件ではない)条件が、一見してデザインされているように見えないこともあり、こうした状況を打破するのは難しいですが、そのシンプルなデザインに至るまでに相当なブレインストーミングと習作があることを、デザインにコミットする人に知っていただければと思います。
そして、最終的に絶対に必要なことは、この本のタイトルにもあるように、ロゴデザインに対する情熱を持ち続けることです。これはデザイナーにもクライアントにも言えることで、両者が、この今からロゴが作られるプロジェクトについて、よく理解し、ロゴによってプロジェクトが華々しく/力強く成功して欲しいというモチベーションを維持することが最終的に絶対に必要なことです。この本を読むことで、ロゴに対する情熱を持ち続ける足掛かりを見いだせることでしょう。 -
傑作を生み出す七つの条件
テーマに沿う
伝統的要素を取り入れる
目に留まるよう工夫する
強く印象っける
極小サイズでの再現性を考えるポイントを一つにしぼる
デザインをする前にマインドマップを作り、スケッチする。マインドマップに二日費やす!
私もこんなデザインの仕方がいい。考える時間がもっとあればいいのにな…。と思わされた。
またスキルが上がってきたら、時間を置いて読みなおしたい本だ。また発見がありそう。シンプルで面白かった。 -
ブランドアイデンティティ(BI)を主に担当するグラフィックデザイナーによる、広義でのロゴ制作に関する書籍です。人々は毎日何万ものロゴを無意識に見ているという話から始まり、企業やショップがBIを持つことの重要性、具体的な制作プロセス、そして制作に対するデザイナーのモチベーションの維持というところまで一通りまとめられています。ロゴの作り方やサンプルの本は沢山ありますが、大枠でBIを制作するということに関する本はあまりなかったので参考になりました。これを読むと、イラレの技術だけの小手先のロゴ制作がいかに不毛なことなのかというのが分かります。そして、BIを担当するデザイナーというのは、クライアントから如何に重要なキーワードを引き出せるかというコミュニケーション能力であったり、そこからマインドマップやスケッチを使ってコンセプトに落とすというまとめる能力が必要不可欠なんだと改めて気付かされました。なかなか良い本です。
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実際にデザインの現場が垣間見える本。人との関わりの中で、デザイン(資料作りや、冊子、フライヤーつくりなど)をやったことがある人には、「こーすればよかったんだ!」と思えることがいっぱい。デザインはコミュニケーションのなかで成り立つ仕事なんだと改めて認識できます。デザインを仕事にしたい人はもちろん、学生でも「みんなで企画を立てて、広報(プレゼン)する」という機会が絶対にあります。そんなとき、この本は非常に参考になると思います。
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経験に裏打ちされた実用的な知恵が豊富。
プロのデザイナーじゃなくても読んで損はしない。
デザインを「上下を逆にしてチェックする」など、
ちょっとした、でも気をつけたいアドバイスが目白押し。
ただ一般向けの本だと思うと値が張る。 -
ロゴづくりの参考。
やっぱりスケッチは大切だな!
1つは採用されているといいな。。。 -
立ち読み:2011/9/30
昔知り合いの立ち上げたWebサイトのロゴづくりを頼まれて、悩みに悩んだことを思い出す。
失敗例なんかも載っていて、情報量はたくさん。