未来のスケッチ

著者 :
  • あさ出版
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本棚登録 : 302
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860633820

作品紹介・あらすじ

まず、あなたの会社の未来スケッチを描いてみてください。ベストセラー『現場力を鍛える』の著者が書いた旭山動物園奇跡の現場力。廃園の危機から入園者数12倍に!すべては14枚のスケッチから始まった。

感想・レビュー・書評

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  • 旭山動物園の経営の秘密が紹介されています。

    個人的にはとても参考になる部分が多い本です。

    「大きい、小さいはあるが、それは個性。一本の軸(串)に
    刺さっていること」まさに串団子の経営とでもいえるでしょう。

    入園者が爆発的に増えた、それは14枚のスケッチから
    はじまったとか。

    このスケッチのように、自分の職場においても、ぜひ思いを
    具現化し、共有できるようにしたいですね。

    そのほか印象的だったのは、個を活かす担当制と気づきの代番制、アウトプットの勉強会。

    このあたりでしょうか。自分のいる組織でも試してみたい。

  • 会社で社長が配った本。
    参考になるから読んでともらったが、中身はとても良かった。確かに色んな意味で自分達で考えてやる事が大事なんだとよくわかる。
    言われてやる人間を育てないことが大事と思う。

  • Vol.66
    「ソフト」の詰まっていない「ハード」はただの箱!
    http://www.shirayu.com/letter/2010/000126.html

  • これは旭山動物園を題材にした経営書である。「一四枚のスケッチ」というビジョン、パンダ・コアラ・ラッコなどの人気動物を展示し客寄せするのではなく、動物のありのままの生態を伝えたいというぶれのない信念、こつこつとした現場の改善活動・行動力、これらが旭山動物園が成功している秘訣と言える。企業も旭山動物園から多くのことを学ぶことができる。


    プロローグ 旭山動物園の「現場力」を支えるもの
    第一章 すべては「一四枚のスケッチ」から始まった
     1 「スケッチ」こそすべての出発点
     2 思いを「スケッチ」に落とす意味
     3 「信念」なくしてスケッチは描けず
    第二章 本物の競争力はどこから生まれるか
     1 「伝える」のが自分たちの仕事
     2 「動物の命の価値に差はない」という考え方
     3 「ワンポイントガイド」という実践
    第三章 ほかと同じものを作ってもしょうがない
     1 旭山動物園の差別化戦略
     2 差別化の主役は現場
     3 「ソフト」の力
     4 動物の種類を減らすと、来園者は増える
    第四章 元気で強い「現場」を作る三つの要因
     1 何でも自分たちでやる
     2 七割は失敗する。だたから楽しい
     3 原体験が「信念」を腹に落とす
    第五章 「串団子」で個を活かす
     1  何でも自由にやってみろ!
     2 「勉強会」は真剣勝負!
     3 職場の「環境」はみんなで創る
    第六章 顧客の「感動」が最大のマーケティング
     1 お客を「増やすつもりがない」からお客が増える
     2 「動物のファン」を創ろう
    第七章 大切なのはチャレンジャーであり続けること
     1 進化を続ける動物園
     2 「常」あってこその「変」
    エピローグ 「明るく、正直で、前向き」であることの強さ

  • "10年後、20年後の姿を明確にイメージする事は決して難しいことではないが、簡単な事でもない。
    逆境の最中で、イメージとして具現化し、そのビジョンに向かって行動した結果、成功が付いてきた。
    そんな旭山動物園の様々なエピソードを盛り込んだ一冊。

    私は個人としてのビジョンをまだ明確に持てていないが、この一冊を通じて考えさせられることが多くあった。
    それが何かを言語化がまだ上手く出来ないが、
    ビジョンのバックボーンは既に自分の中にあり、一度洗い出して明確化する必要があると感じた。

    読んでよかった。

    -----------------

    旭山動物園のビジョンは単なる未来予想図ではなく、「信念」
    「信念」を形にして「発信」する事で不可能を可能にした。串団子の串はこうして出来た。

    差別化を小手先で行おうとしても先が続かない。
    信念という根っこの部分にこだわり続けたからこそ、力強い改革が出来た。

    信念があったからこそ、現場での力が成長した。
    自分で考え、自分で行動するチカラ。すべて理念と信念に基づいている。
    何でも自分でやってみようという考えこそが自由な発想を生み、独自なノウハウを作った。
    人が足りないのはマイナスではなく新たな手法を生むチャンス。

    人材育成をしなければ企業は成長できないという考えの企業が多いが、
    旭山動物園は「教える」のではなく「引き出す」
    ビジョンが明確であるが為に、一人一人が考えるようになった。"

  • 『どの企業も差別化を目指しているはずです。しかし、その多くはたとえ差別化に成功しても単発で終わってしまい、後が続きません。属人的なアイデアや小手先の差別化に終始しているからです。

    差別化とは、「信念」で裏打ちされた自分たちの存在理由、つまり「自社らしさ」にこだわり続けることにほかなりません。「信念」から出発した差別化は骨太で、力強く、そう簡単に競争力が失われたりしません。競合他社が追随してきても、自分たちはさらに先を行き、進化させることができます。

    旭山動物園の行動展示も、「動物のすごさ、美しさ、尊さを伝える」という、ゆるぎのない根っこから生まれています。』

    ビジョン、意識、戦略、現場、人材、顧客、変革とありふれたテーマなのに、心に刺さるのは、揺るぎない軸があるから。

    「自社らしさ」「信念」について、もっと深く考えるべきなんだろうなぁ〜。

  • 著書の考える経営におけるフレームワークにあてはめてみました、という本に見えた。なので、ん?そうか?と思うところもあったりするけど、少なくとも、旭山動物園に行ってみたくなる(行ったことないから)。

  • 差別化とは信念で裏打ちされた自分たちの存在理由、つまり自社らしらにこだわり続けることにほかならない
    自分たちには伝えなくてはいけないことがあるという思いの強さが、失敗に耐え、それを乗り越えて前進する強さへと変わる
    失敗を経験したときこと、自分たちの信念に対する折れない心が試されている
    商品やサービスに独自の価値があってこそ、顧客は満足、感動し、それに対する対価を払い、利益が生まれる

  • 市役所採用で、動物園配属となり、気づけば、動物の魅力に魅了された人たち。旭山動物園の進化は止まらないのだろう。

  • WBS遠藤先生の著作。先生の講義で学んだ、「ビジョン」、「競争戦略」、「オペレーション(現場力)」、「信念・信条」のフレームワークで読むと、非常に整理されて入ってきた。大事なことは先に売上高や利益ありきではなく、自分たちならではの価値を生み出すこと。そしてそれを支えるのは「動物の凄さ、美しさ、尊さを伝えたい」という彼らの信念。

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著者プロフィール

遠藤 功(エンドウ イサオ)
株式会社シナ・コーポレーション代表取締役
早稲田大学商学部卒業。米国ボストンカレッジ経営学修士(MBA)。三菱電機、複数の外資系戦略コンサルティング会社を経て、現職。2006年から2016年まで早稲田大学ビジネススクール教授を務めた。2020年6月末にローランド・ベルガー会長を退任。同年7月より「無所属」の独立コンサルタントとして活動している。多くの企業で社外取締役、経営顧問を務め、次世代リーダー育成の企業研修にも携わっている。
株式会社良品計画社外取締役。SOMPOホールディングス株式会社社外取締役。株式会社ネクステージ社外取締役。株式会社ドリーム・アーツ社外取締役。株式会社マザーハウス社外取締役。
15万部を超えるロングセラーである『現場力を鍛える』『見える化』(いずれも東洋経済新報社)をはじめ、『現場論』『生きている会社 死んでいる会社』(いずれも東洋経済新報社)『新幹線お掃除の天使たち』(あさ出版)『ガリガリ君の秘密』(日経ビジネス人文庫)など、ベストセラー書籍多数。

「2022年 『「カルチャー」を経営のど真ん中に据える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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