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- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860615550
感想・レビュー・書評
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「最後の瞽女」といわれた杉本キクイさん、小林ハルさんの来し方を通して「瞽女」とはどんなものか、どんな存在だったのかを著している。
新潟県を拠点に、三味線一本を担いで歌い歩く。
目が見えない女性たちの自活の手段であった。
伝統的な歌を伝え、また、世の中のニュースを伝える役割を担ったという。
仲間の間の厳しい掟、旅回りの過酷さ。
福祉施策が充実していなかった時代、障害を持ったものがどう自立しようとしてきたかもわかる。
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タイトルの瞽女とは「ごぜ」と読む。鼓の下に目を書き、その隣に女、それでごぜと読むのである。
目の見えない女性が、三味線を抱え、村々をめぐり歌と情報を運んでいた時代がかつてあったという。
私は、この本を手にとるまで「瞽女」という単語を知らなかった。
そして、目が見えずとも、500もの歌を覚え子供であっても大人のルールで生きるしかない。許されないことが多い中で、それでも生きるというのは……なんというかものすごい。ハルさん本人の語りがあれば聞いてみたかったなぁと感じた。
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まだ識字率が低かった時代、ストーリー性のある物語を読むことができない主婦らは耳から聞くサスペンスドラマの筋の展開に心を躍らせていた。場所を提供した宿の家では、村人に対して茶菓子を出したりしていた。
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