- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860521080
作品紹介・あらすじ
3・11以降の「もう元には戻れない日本」で、我々はどう生きるのか。稀代の論客ふたりが真正面から政治を語る、総合誌SIGHTの大人気連載、単行本第2集。
感想・レビュー・書評
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うぅむ‥やっぱり面白かった。
私はこんなに「今」を俯瞰出来ていない。
というか、まわりが見えていないんだなと思った。
そして見えるか見えないかは、知っているか知らないか、見ようとするかしないかで決まるんだと感じた。
言葉にすると当たり前のことだけど、今まで1点しか見ないで「なんか分からない」と言っていたんだなと気付いた。
じゃあ、これから何を見るのか、今まで見てこなかったものって何?何があるの?っていうことをこの本からかなり教わった‥はず。
少なくとも「今」を見るためには、今目の前で起こっていることだけを見てもダメなんだ。
もっと前のこと、他の国のこと、そして先のことも見ないと…って、言葉にするとこれも当たり前だなぁ、情けなくなってくる。
「身体性」という言葉が繰り返し登場して、それが1番印象に残った。
「どんなきれいごとも、語ってる人間の身体が担保する以上の射程距離には届かない。」という言葉を読んで、その射程距離が分からないという事態が発信側にも受信側にも起きているのが「身体性」の欠落なのかな…と。
「生身の個人が固有名で出来る範囲内で仕事をするっていうこと。」と、言葉にされると自分の射程距離が少しイメージ出来る。非常に狭い範囲だということ。
でも、例えば政治家に求めていることは、たぶんもっともっと広い範囲のことで、もちろん全部1人でやれなんて思ってないけど、「やるよ!」って言われた時に出来るのか出来ないのかというのは冷静に考えれば見抜けることなのかもしれない。
また改めて読み直したい。
第3弾も出たら絶対読みたい。
タイトルがどうなっているかが、1番興味あるかも。 -
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「考える切っ掛けを得る」
本は、そのために読むものですよね。考えたり行動したり、あるいは反省したり、、、力を振り絞るための拠り所にしたり。
...「考える切っ掛けを得る」
本は、そのために読むものですよね。考えたり行動したり、あるいは反省したり、、、力を振り絞るための拠り所にしたり。
これからも、一杯読んでコヤシにしましょ。2012/08/06
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教育について、そして記号について勉強になりましたです。
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面白いです。読み出したら止まりません。敬愛するお二人、内田先生と源一郎さんによる対談集第二弾。
改めてお二人とも教育的な人だなと思った。政治や大学の在り方などが主論点だが、話はいろいろなところへ飛んでいきどれも示唆的。ライブ感たっぷりなので、いったん受け止めつつも、気になるところを今後の読書などでちょっとずつ検証していこうと思う。考えてみたいと思ったことをメモ的に書く。
・身体から発する言葉(肉体を与えられた言葉?)は、諸文学ではどのように発露されているか、それともないのか
・システムの寿命50年説(自分がシステム屋なのでそれとも絡めて) ローマ帝国とか長い歴史あるけどあれはどう考えればいい?
・宮崎駿さんが「生活音が聴こえないとだめ」と言っているのは、古井由吉さんがたびたび言う聴覚に対する考え方とつながるのか
・幽霊と高橋源一郎さんの「ニッポンの文学」との関連(そういえば『ニッポンの文学』文庫版の解説は川上弘美さんだった)
・大岡昇平や島尾敏雄でも戦争に対する合理性を持ち得なかった、というのはもう少し突き詰めると? この場合の合理性って?
・橋下徹さんの実像。スタンダールの「赤と黒」の読み方。
・アメリカと日本。アメリカが日本に及ぼしている影響。
・『青い山脈』って自分の親世代はどのようにとらえていたのだろう
・原子炉は意外にローテクとのことだが、コンピュータシステムも芯のところはローテクかも?(ちょっと整理)
※p35の「行動派」は「皇道派」の間違い?-
nyancomaruさん、おっしゃるとおりです! いろんな人に読まれてほしいですね。
(あ、でも5年ほど前に職場で本好き(思想なんかも好き)...nyancomaruさん、おっしゃるとおりです! いろんな人に読まれてほしいですね。
(あ、でも5年ほど前に職場で本好き(思想なんかも好き)の人がいたので、内田先生の布教を試みたのですが「読んだけどビミョー」と言われ失敗しました(笑) 何がだめだったんだろう…)
韜晦気味、なんですかね? もの考える時に「わかりやすいほうへ逃げちゃダメ」っていう内田先生の姿勢がそう思わせるのですかねえ。わかりやすい結論を避けつつも、落とし所については責任を持って発言する、というところが大人だなあ、と思っていつも尊敬しております。
そういえば矢作さんは一冊も読んでなかったです。対談集が出るなら一冊ぐらい何か読んでおこうかなあ…2012/07/02 -
「落とし所については責任を持って発言する」
そうですよね。
饒舌で聞き慣れない言葉があるので、読み難いみたいです。それを乗り越えれば、スっと...「落とし所については責任を持って発言する」
そうですよね。
饒舌で聞き慣れない言葉があるので、読み難いみたいです。それを乗り越えれば、スっとするのになぁ~
「一冊ぐらい何か読んでおこうかなあ」
私は「スズキさんの休息と遍歴」と「あ・じゃ・ぱん!」が結構好きなのですが。マンガの原作、大友克洋「気分はもう戦争」、谷口ジロー「サムライ・ノングラータ」もお薦めです。2012/07/04 -
おすすめありがとうございます。
「あ・じゃ・ぱん!」がよさそうですね… 「スズキさん~」はAmazonを見ると版切れっぽいです、これ名作っぽ...おすすめありがとうございます。
「あ・じゃ・ぱん!」がよさそうですね… 「スズキさん~」はAmazonを見ると版切れっぽいです、これ名作っぽいのに残念…(←図書館行くのがちょっと億劫な人です、すみません)
マンガもいいかもですね。2012/07/05
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ウチダの本にしては今ひとつ
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自分が評価されるのがいい社会。
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ふたりの対談を読んでいるとアドレナリンが湧き出してくるのです。つまり興奮しているのです。「そうだそうだ!もっと言ってくれ!」って感じかな。今日の朝刊に「18歳から選挙権」の見出しが載っていました。これからの日本を考えていくには、まだ時間をたっぷり持った若者こそ、是非政治に関心をもってより望ましい国に変えていけば良いと思います。そのためには、このような本も読むとためになるでしょう。 例によって、気になったフレーズです。「今日本が考えてるのは、国境問題で騒ぐことで、排外主義的な感情をかき立てて、国内のさまざま な問題、矛盾を糊塗するというね、最低レベルの政治的果実だと思う。」「システムがクラッシュするのは、誰も責任を取らないからなんだよ。目の前に危険の兆候が見えても、「これは俺の仕事じゃないから」って放置したり、その場にいない誰かの責任に転嫁するやつばかりになったときにシステムはクラッシュするんだよ。」「貧しいっていうのはさ、お金がないことじゃない。お金の前でよろめいてしまうのが貧しいっていうことだと思うよ。」
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考えた方がいるんですね!
「まだ」というところがポイントですね。
考えた方がいるんですね!
「まだ」というところがポイントですね。
内田センセご自身だったような。。。
「「まだ」というところがポイントですね」
これでもか?ってところですね。
内田センセご自身だったような。。。
「「まだ」というところがポイントですね」
これでもか?ってところですね。
えっ!?そうなんですか!
ジョークなんですか…?
「これでもか?ってところですね。 」
これ...
えっ!?そうなんですか!
ジョークなんですか…?
「これでもか?ってところですね。 」
これでもか…(笑)
笑ってる場合じゃないかもしれないけど、笑ってしまいました。