フジ子・ヘミングの魂のことば

  • 清流出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860290061

感想・レビュー・書評

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  • 時々読み直したいと思いました。説得力があり、それでいて押しつけがましくない、軽やかな言葉がたくさんあると思いました。

  • 資料ID :80301774
    請求記号 : 762.389||H
    配置場所:工枚特集④
    (※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)

    ☆特集展示「音楽を読もう」☆
    音楽は、聴くだけでなく読んでも楽しめるもの。
    色々なジャンルの音楽に関する図書を集めました。

  • 装幀が素敵なので 手に取りました
    いい言葉たちが 語りかけてくれる
    いい挿画たちが 語りかけてくれる

    ただ その演奏を生で聴いたことが ありません
    その音に 触れたときに
    きっと もっと はっきり
    届いてくるのでしょうね

  • 人生は諦めたら終わり。いつも希望を持って、自分がいつも誰かに必要とされていることを忘れない。彼女の生き方からつむぎだされる言葉には重みを感じる。再び彼女のピアノを聴きたい。

  • とてもきれいな装画と装丁にビックリ。大きさもコンパクトでかわいらしく、紅茶色の表紙のこの本は秋に読むのにふさわしい。かなりお気に入りの一冊となった。フジ子さんの波乱に富んだ人生を濃縮した魂の言葉たちが並ぶ。「すべてを望んでも、手に入らない。愛する人も、温かい家庭も望まず、私は音楽と見捨てられた動物たちだけを望んだ。幸せが入るポケットの大きさはみんな同じ。なにもかも望んでも、ポケットには入りきらないのよ」(P.133)ということばが特に沁みた。何でも手に入るこの時代だからこそ、足るを知るのは大切だと思う。

  • ピアニストとしても、1人の人間としても、尊敬するフジコヘミング。
    挿絵もネコで可愛く、表紙の絵も温かみがあり、そして何よりもこの中につまっている言葉の一つ一つが心に響きます。
    私もピアノを弾く者として、色々と考えるところがあるけれど、フジコヘミングの言葉を聴くと、心が温まります。

    音楽に携わっている方でも、ない方でも、ぜひ読んでほしい一冊です。

  • 心に染み入る言葉がたくさん。
    フジコさんの、人生の重みが短い言葉から溢れてる…。何度も読みたい一冊。

  • フジコさんの人生哲学・・大好きです。フランス詩集の表紙にでもしたいようなイラストも素敵です。美しい心と気高い魂を持つやさしく厳しい方なんですね。ますます好きになりました。

  • ・死に物狂いになったら、なんでもできる。
    そのかわり一生懸命にならないと、実現できないわよ。
    情熱の一部なんかでは絶対にできない、ということを肝に銘じるべきだわ。

    ・死ぬ人は、その人が死ななければ贈れない最善の贈り物を後の人に残していく。それを受け取った人は不思議な力を受け、新しい生涯が始まる。

    ・恋の楽しさは、どきどきすること。恋心は一番の生きる活力につながるのよ。

    ・幸せな時には、真の友を見分けることはできない。不幸せになって初めて、誰が本当の友だったかが、はっきりするわ。

    ・不器用な人がやったら、器用な人ができないことができるはず。できそうにないことこそ、挑戦してみるべきよ。

    ・トルストイは、「他人に対して、どうあるべきかを押し付けてはならない」と残した

    ・たとえ千回思ったとしても、実行に移さなかったら思っていないのと同じことなのよ。

    ・小泉八雲はお化けはいてもいいことだといった

  • (2005.07.11読了)(2005.07.09購入)
    ピアニスト、フジ子・ヘミングの短文集です。各ページにいる猫のイラスト、章扉のイラストも著者のものが使われています。
    1969年ピアニストとして、世に出る直前に風邪を引き聴力を失い、チャンスを失ってしまいました。1999年NHKのドキュメンタリーで注目を集め、デビューCD「奇跡のカンパネラ」は、クラシック音楽では異例の54万枚以上という売り上げを記録しました。
    苦境の末にやっと世に認められたピアニストの、考え方、人生観、というようなものが伺えて、おもしろく読めました。

    「口のきけない動物や草木に、じっと心をかたむけてみるといい。話せなくても、気持ちは通じるものよ。」(ウチの神さんも、犬・猫と話すのが好きで、僕が会社から帰ってくると道端の猫と話したことをあれこれと話してくれる。猫は、人の話が分かるらしい。)
    「恋はいつもしていないとね。気持ちに張りがでて充実するし、毎日がそれだけで楽しくなるじゃない。」「いいピアノの音色を出すには、恋も必要なこと。恋は、いい仕事をするための燃料となる。」(いつまでも異性を意識しながら生きるほうが張りがあっていい。)
    「「人生の艱難辛苦から逃れる道は二つある。音楽と猫だ」これは偉人アルベルト・シュバイツァーの言葉。私も人間関係や不運などを乗り越えてこられたのは、猫と音楽があったから。」
    「ゴッホとクリムトの絵を比べみて、ゴッホの絵のほうが苦労したぶん、心に訴えかけてくるものが感じられる。」(その通りですが、クリムトの絵は感覚に訴えて来るので、それはそれで好きです。)
    「世間では才能を羨む人がいるけれど、才能とは要するに「独断的な個性が強く、偏った考えをする」ということでもある。」
    「最初の頃、私の弾く「カンパネラ」をメチャメチャにけなした音楽家がいたの。でも平気だった。ぶっ壊れた鐘があったっていいじゃない。私の鐘だもの。」
    「大事にしているもの?それは“音”。私だけの“音”よ。誰が弾いても同じなら、私が弾く意味なんかないじゃない。」
    「ピアノでも、絵でも、誰もやっていないことを目指している。みんなと違っていていいのよ。違うことが、素晴らしいことなのよ。」
    「人生に無駄なことなんか、一つもない。生きてるって事は、いろいろ経験すること。その時は、自分とは全く関係の無いことのようでも、その経験が大切に思えるときがきっと来る。」(そんなの意味無いじゃん、などと言うのは実にもったいないということです。)
    「以前、あの人はいい人で、あいつは悪い奴だ、なんて決め付けていたことがあった。それがとんでもない間違いだったと、この歳になってわかってきた。いい人にも悪いところはいっぱいあるし、悪い人にもいいところはいっぱいある。それを分けて考えないほうがいい。」(それは言える。)
    ●アルバム(手元にある分)
    「奇跡のカンパネラ」1999年8月25日、ビクターエンタテインメント
    「永久への響き」2000年4月5日、ビクターエンタテインメント
    「憂愁のノクターン」2000年8月23日、ビクターエンタテインメント
    「LIVE at CARNEGIE HALL」2001年10月24日、ビクターエンタテインメント

    (「MARC」データベースより)amazon
    「明日はもっとよくしようって毎日思っている。時々ガックリする出来事もあるけど、毎日そう思っていると、本当に明日や明後日がよくなるって信じているの」 波乱の人生を歩んできたフジ子・へミングが語る魂のことば。

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