ニッポン47都道府県正直観光案内

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860114237

作品紹介・あらすじ

本気でいいと思ったスポットを厳選!スペクタクル富山県、大分県は大魔境、茨城県が日本一?愛知県の可能性は無限大、一番ダサい東京都。※すべて個人の感想です。

思う存分旅行がしたい!と言ってサラリーマンをやめた著者が、行きも行ったり日本全国47都道府県のおすすめ観光スポットを正直に紹介。こんなところがあったのか?!と地元の人も驚く、すごいスポット満載。読んで楽しい、行って楽しい2倍3倍楽しめるガイドエッセイの誕生。

感想・レビュー・書評

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  • まだ民営化される前の国鉄が1970年の大阪万博が終わってすぐ、利用客の激減に対する対策として始めた国民動員キャンペーンがDiscover Japan。それから約半世紀が立ち再び大阪で万博が開催される前に、もう一度、Discover Japanが蘇りました。50年前の眦決したような大作戦ではなく、ゆるゆる個人のゆるゆる観光としてですが…。いわゆるアンノン族をターゲットとした「美しい日本と私」が「オシャレ」な日本を再発見(いや、こじつけ?)したのだとしたら、今回は「妙ちきりんな日本と私」といった感じで「ヘンテコ」な日本を極私的に発掘しています。「オシャレ」から「ヘンテコ」の50年間には、田中角栄の「日本列島改造論」があり、「六全総」があり、「国鉄民営化」があり、「新幹線・整備新幹線」があり、どんどん「地域差」を埋めていこうとする年月でもありました。しかし高度経済成長が終わりバブルが破綻し地方交付税も厳しくなり「ふるさと創生」も何が何だかわからなくなり人口減少が始まり「地方消滅」みたいな言われ方をし、そして一方でインターネットの登場やSNSの発展によって個人は徹底的に個人になっていき、さらにはインバウンド3000万人とかでインスタに惹かれて日本人にとってよくわからないところまで外人が入り込む時代になって、みんなの「オシャレ」≦ひとりの「ヘンテコ」という逆転が起きた、ということだと思ってページを閉じました。妙に自意識過剰で、持って回った言い回しで、皮肉っぽく、露悪っぽい文章にだんだん慣れてくると、めちゃ著者の「地方LOVE」(いや、東京も入っているから「地域LOVE」かも)に嵌っていくのです。本書は、たぶん情報でする観光から自分の身体で感じる観光への誘いなのではないでしょうか?やたら海に入っているし、ジェットコースター乗ってるし、デカイものに反応しているし。

  • 新型コロナウィルスの影響で、どこかへ出かけようにも出かける気になれない。ならば、せめて旅の本でも読んでコロナ禍が収まったらどこかへ出かけよう、それも国内のまだ自分が行ったことのないところへと、そんな思いを十分に満足させてくれる本。
    何より文章がいい、イラストもいい、47都道府県すべてを網羅してあるのがいい、どの都道府県も平等に6頁で案内しているのがいいと、いいとこばかり。さて、どこへ行きましょうか。

  • 「本気でいいと思ったスポットを厳選!スペクタクル富山県、大分県は大魔境、茨城県が日本一?愛知県の可能性は無限大、一番ダサい東京都。※すべて個人の感想です。

    思う存分旅行がしたい!と言ってサラリーマンをやめた著者が、行きも行ったり日本全国47都道府県のおすすめ観光スポットを正直に紹介。こんなところがあったのか?!と地元の人も驚く、すごいスポット満載。読んで楽しい、行って楽しい2倍3倍楽しめるガイドエッセイの誕生。」

  • もう、突き抜けた書き方が気持ちがいいです♪
    好きなことを仕事にできる、すてきな人生だな!
    一生で全ての都道府県に行けた人は、そうはいませんよね?
    私はもちろんか行けないので、この本片手にインターネット❣️
    秋田の滝なんて画像見てびっくり!知らない場所だらけで、楽しい!

  • 2021/11/14

  • ツボだったのは「奈良はカサカサしてる」「関東平野はダサい」「佐賀=廊下」。
    奇岩にはそそられる、巨大仏が密集してるみたいな仏が浦とか、18禁の桃洞滝とか。

  • 思う存分旅行がしたい!と言ってサラリーマンをやめた著者が、日本全国47都道府県のおすすめ観光スポットを正直に紹介。読み終えたら日本に少し詳しくなっているかも。

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  • うーむ、やはりこの人の書きぷりは、面白い。
    ユニークな都道府県ガイドを読んでみたい人には、おすすめです!
    独特の視点で、他では紹介されていないレアなスポットを紹介してくれています。
    気になったところはぜひ行ってみたい。

  •  すべて個人の感想です。

    そう、あとがきでことわってある。
    いいのだ、それで。
    著者も言ってるように
    「るるぶ」や「まっぷる」のような
    旅行ガイドを求めてるわけじゃない。

    ああ、この人の旅のポイント
    自分と似ているなぁと
    思ったので読んでみたのさ。
    東京都は島しか紹介しないとことかね。

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著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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