本の雑誌398号

制作 : 本の雑誌編集部 
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860113605

感想・レビュー・書評

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  • 「記憶の技法」の映画化の記事をみてしばらく考えて、ようやく読むことにしました。
    作家の訃報というのは、幼いころにしか会わなかった友人のそれと同じくなかなか受け入れることが出来ないようで、この雑誌が売り切れる前に読むことが出来て本当に良かったと思います。
     絵と同じくとても繊細だったと思われる人柄が、周辺の人々の思い出から立ち上がる様子がとても感動的でとても読み応えがありました。
    いつもながら、他の特集も楽しく読めてとても良かった。

  • この春に急逝した吉野朔実さんの追悼号にあたることもあり、久しぶりに手に取った。

    追悼特集にはもちろん吉野さんの描かれた漫画とその簡単な論評がフィーチャーされており、漫画家・吉野朔実のファンだった人はそこをきっちり楽しめる。一方、私のような「マンガ雑誌やコミックを買って吉野さんの漫画に親しんだのではなく、連載の『吉野朔実劇場』のファンだった」人間は、そこではなくて、吉野さんにゆかりのある人たちのコメントが刺さる。『吉野朔実劇場』に出て、絵で動いていた人たちみんなが、劇場のあるじを失った役者さんたちのように、それぞれに吉野さんに言葉を寄せるのがなんとも切ない。これまた『劇場』にレギュラー出演されていた、吉野さんのアシスタントのみなさんの座談会も、楽しい語り口のなかに哀しみがうっすらにじむ。それに、愛犬・こおりくんは今年のはじめに亡くなっていたんだな…吉野さんが逝かれたことで残されてしまったんなら…と、過去に犬を飼っていた者としてはちょっと妙な安堵があった。

    上半期ベストテンは、ぞんざいに突っ込まれた第7位の作品が結構いいんだけど、ノンフィクションはそんな扱われかたなのかな(苦笑)。

  • 吉野朔実の追悼回。
    とても良い追悼特集だったと思います。
    本の雑誌ならではという感じ。
    去年の上半期のベストテンについては、ビックリするくらい興味を持った本がなかった。(^^;
    ここ最近ではない話だな。少なくとも 1、2 冊は買っていたりするものだけれど。

  • 漫画といえばコロコロコミック→スピリッツ。
    少女漫画をほぼ無視してきてしまったので吉野さんのことは「本の雑誌」で初めて知りました。
    たくさんの方々の追悼メッセージを読んで、吉野さんの作品、特に「少年は荒野をめざす」を読んでみたくなりました。

  •  読んでいる途中で、読む手が止まった。
     吉野朔美さんが本当に亡くなってしまったこと。彼女の死を悼む人がこんなにいること。私が、彼女の作品をずっと追うことはせずに空白の期間があること。ありとあらゆる彼女にまつわる情報が切なくなりすぎてしまった。

     彼女は、どれだけ愛されていたんだろうか。

     私にはまだ、読んでいない彼女の作品がある。
     そのことを幸せに思うべきなのかもしれない。 

  • かなりのページを使って「特集 さよなら吉野朔実」。

  • 吉野朔実さんの特集にひかれて読んだ。よい特集でした。

  • 追悼・吉野朔美さん・・・

  • 少女マンガのオールドファンなんだけど、吉野朔実作品とはすれ違ってしまった。「ぶ~け」が出た頃、私は大学生で、さすがに「マーガレット」「りぼん」は卒業しており、創刊されたばかりの「プチフラワー」や「ララ」をむさぼり読んでいた。小さくて分厚い変わった見かけの「ぶ~け」は、ちょっと下の年齢層向けだったように思う。内田善美さんとか吉野朔実さんとか、絵のうまい人が描いてるなあと思いつつ、手に取ることはなかった。

    だから、私にとっての吉野朔実さんは、「本の雑誌」にずっと描いている本好きの人、であった。いつも楽しみに読んでいた。もうあれが載ることはないとは、まだうまく飲み込めない。それぞれに語られる追悼の言葉から、得がたい個性を持った人の姿が浮かび上がってきて、切ない。

    ずいぶん前に、本好きマンガ好きの年下の友人から「吉野朔実の大ファンなんです。読みます?」と尋ねられたとき、たぶんすごく気のない返事をしたと思う。久しぶりに彼女に連絡を取ってみようかと考えている。

  • 2016/07/20 購入。何かいつもより厚みがあると思ったら、冒頭から50ページまで吉野朔実の追悼記事が特集になっていた。いろんな人が寄稿していて、まさに吉野朔実を偲ぶ会が誌上で催されている感じ。

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