- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860110666
感想・レビュー・書評
-
これは、期待値が高かっただけに残念というか… 書評本が好きで、かれこれ読んだ数も結構なものになってきた。そんな中、何となく好き嫌いはハッキリしてきた気がする。個人的に注目度の高い世界文学に関する書評集だし、掘り出し物もバンバン見つけられることを期待したんだけど、結果的には数冊止まり。なぜそうなのか、考えてみた。実際に言葉として書かれているし、上っ面だけの感動ものとかに否定的で、文学がいかに素晴らしいか、それを広く知らしめたいという気持ちは分かるんだけど、その割に熱量が伝わってこない。気のせい(文体のせい?)かしらんけど、何となくクールな雰囲気が強くて、この作品のこと、どれだけ勧めたいと思ってるんだろ?っていうのが見えづらかった。あと、粗筋紹介に割かれる割合が多過ぎて、もう少し感情をまぶしてもらった方が分かりやすいのに…って思えた。う~ん。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本の選出はかなり好み。ボルヘスから入ったラテンアメリカファンとして、好みが似ているのでしょう、欲しいところは全部押さえてもらってる感あります。書評の内容はまとまってるとは言い難いものの面白いです。
始めの、20世紀以降の文学史を寸劇風に書いている章は、面白くはありました。ただ知らない人からしたら何を言っているかわからないだろうし、内輪受けしか考えていない点で良識的ではないです。著者がジョイス推しなのはよく伝わってきました。研究者などへの愚痴を書いてる序文は完全に余計でした。能書き垂れに対する能書きを垂れてるという反面教師をあえて演じてるから辛うじて意味ありです。 -
秘められた宝の地図を発見!僕みたいなマイナー文学好きの嗅覚を刺激してやまない本だ。リョサの「世界終末戦争」、アジェンデの「精霊たちの家」、ビュトールの 「心変わり」、ブルトンの「ナジャ」などお気に入りの本の名前も散見されるが、圧倒的なのは、七色の怪しい光を放って輝く見知らぬ宝箱の数々だ。入手が困難になると困るので僕の本命は明かせませんが、この本を片手に古本屋でお会いしましょう。海外文学コレクター必携アイテム!
-
文学“だって“エンターテイメント!だからといってここで紹介されている本にすぐ手が伸びるわけではないけれど。とりあえず『百年の孤独』を読んでみようかな。
-
このカテゴリーにつられて衝動買い。
ハイレベルなエンターテインメントどす。