知らないと損する年金の真実 - 2022年「新年金制度」対応 - (ワニブックスPLUS新書)
- ワニブックス (2021年10月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847066641
作品紹介・あらすじ
<年金受給者は誰も教えてくれない!!>
本書に興味をお持ちいただいた方の中には
年金に対して以下のようなイメージをお持ちの方が
少なくないのではないでしょうか?
●年金財政は赤字
●若い世代は払うだけ損
●政府は年金を無駄遣いしている
●未納者が多いからそのうち破綻する
これ、すべて間違っています。
本書はこうした日本の公的年金に対する誤解を解き、
よくわからないまま「老後のため」と投資などに手を出して
痛い目に遭うことを未然に防ぐために一冊です。
2022年より施行される「新年金制度」にも対応。
年金受給における転ばぬ先の杖となること請け合いです。
感想・レビュー・書評
-
【年金、破綻しないんで】
GPIFが運用している資金はバッファ部分であることを初めて知りました。
基本的には入ってきたお金をそのまま年金として使用しているだけなのですね。
ただ、バッファが200兆円もあるということは、高度成長期に年金としてたくさん取り過ぎていたということだと思いますが、特に取られ過ぎ問題が発生していたわけではありません。やはり、経済成長の方が大きかったため問題にもならなかったのでしょう。
経済が成長することは重要です。
また、「非就業者」/「就業者」が昔と今でもそれほど変わらず、1以下であることには驚きました。よく、高齢化社会で将来は65歳以上一人を支えるために、60歳以下1.8人で差さえなければならないといったことを聞いていましたが、就業者でくくるとそのようなことにはなりません。
65歳になっても働く人が増えているというのはいいことです。しかし、人手はまかなえていますが、給与が増えないということは生産性はよくないということです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常に構成が素晴らしくおすすめ本
-
高齢者と若者の年金について、不公平はなく公平だと書いているが、昔は税金や物価は安かった。マクロやミクロで見ると言うのなら、その点について言及してほしい。その点について書かずに高齢者と若者が公平と言うのなら、結論、若者が不利であることがわかった。高齢者は優遇されている。
-
年金に関する誤った情報、特にマスコミのいい加減な情報垂れ流しに晒されていると、あまり疑問を持たずに「そうなんだ」と納得してしまう。
本書は、そんな誤った情報をエビデンスとファクトをもとに年金の正しい理解へと導いてくれる。 -
年金は保険(貯蓄ではない)。
貯蓄:将来の「楽しみ」のために「自分」で蓄える
保険:将来の「不幸」のために「みんな」で備える
年金が想定する不幸の代表は「思いのほか長生きしてしまうこと」
年金は損得で考えても仕方ない。
受給時期を繰り上げるか、繰り下げるか、の正解は一概に言えない。ライフスタイルが各々違うし、そもそも人はいつ死ぬのか分からないから。ただし、次の格言は示唆に富んでいる。
「繰り下げの後悔はあの世でする。繰り上げの後悔はこの世でする」
「年金」と名の付く金融商品には近寄るな。
-
公的年金は大丈夫。
保険料は払っておくのがお得
年金は保険、損得で考えない -
なんか偏ってる感じがするが、年金ら保険であり、入るべきという主張はその通りだと思う。
-
こういう本はネガティブ傾向だけど少し違う。
年金は満期まで、絶対払った方がいい。税制上も優遇されてるし。65まで働くにしても得意に出来ることないとキツイ。あとは、自分の金融リテラシーを磨くこと、身の丈を知った生活ができるように、と思いました。 -
年金についてはネガティブに書かれがちなテーマだけれども、何度も書中に出てくるように、年金は損得で考えてはいけないものなのだと思う。将来が不安なのは確かだけれども、日本の制度はよく考えられていると思うし、年金の年齢の引き上げについても、当分ないだろうという視点も新鮮だった。
-
「年金は貯蓄ではなく保険。
繰り下げのデメリット:
①妻の加給年金が受け取れない
②70歳まで繰り下げると42%増額というが税金や社会保険料も増えるので1-2割減少した36%程度の増加か
③遺族厚生年金は増えず65歳時点の年金額ベース。
繰り上げのデメリット:
①減額された額が一生涯続く
②障害年金を請求できなくなる
③国民年金の任意加入ができなくなる
④妻の繰り上げ中に夫が死亡したら65歳まで妻は自分の年金か遺族年金のどちらか選択(65歳からは両方受け取れる)」
繰下げで後悔するのはあの世(想定より早死にした場合)。
繰り上げで後悔するのはこの世(想定より長生きした場合)