被災地の本当の話をしよう ~陸前高田市長が綴るあの日とこれから~ (ワニブックスPLUS新書)
- ワニブックス (2011年8月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847065224
感想・レビュー・書評
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陸前高田市の市長が書いた本です。ご自身も奥様が行方不明(のちお亡くなりになったようです)のなか、公務に当たっていたようです。
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「評価」をする対象としてはふさわしくないと思うので、あえて★はつけず。
あの日を、あの場所で体験した方の、貴重な手記。この辛いお話が全て現実のことで、けれどこれですら何千、何万とあった現実のなかの、たった一つでしかない。
たとえ、あの日の地震を体感していても、その後の交通や物流の混乱を体験していても、私は「被災地のあの日」を知らない。
大切な記録を残してくれたのだから、大切に受け取らねばならないと思った。 -
夫の中高時代の同級生、戸羽太陸前高田市長。町田で行われた陸前高田フォーラムのご挨拶でも聞いていた話がメインだけれど、それでも読むと涙が止まらない。ご家庭のことや被災地の現状、復興プランのことなど、とても詳しく書いてあるので、ぜひ多くの方にご一読いただきたい本です。陸前高田を忘れたりしませんよ!
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この本は東日本大震災で大きな被害にあった、陸前高田市の市長が書いた被災の話の本です
本の構成としては、宮城県知事の著作と似たような感じで、地震が起こって大変だった、国や県との調整が大変で柔軟な法律の運用ができていない、地元を復興させるため全方位的にいろいろやりたい、といった感じ
宮城県知事の著作に比べて、まずがれき処理・仮設住宅という即効性のある業務が優先、被災地に直接効果のあるもので遅効性の対策はあとでもいいと、優先順位をつけている点は説得力があり、まさしく現場のことをよく見ていることが窺えました。
ちなみに、これを読んでいて復興予算が関係性の薄いところに使われていたというニュースを思い出しましたが、このような本当の最後でいいことに予算を使ったのは民主党政権によるバラマキだったのかなあ、と思うところです。
とにかく優先づけとスピードの重要性を認識させられる内容でした。 -
陸前高田に行く前に。
陸前高田は本当に街が消えている。
市役所はプレハブだけど、清潔で明るく、職員は歯を食いしばっているやうに見えた。
リーダーが優れているからだろうか。
霞が関も盛岡も遠いという彼らの言い分は痛いほどよく分かる。 -
同じ震災経験をした宮城県民です❗国、県の対応の遅れ、自治体の初動を甘く見てしまったなぁと思いました。
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防災士公開講座を受講中に読み始めた。東北地方で被害を受けた自治体の首長が自ら「その時と今、そしてこれから」を語ることの意義は大きい。奥様の安否を確認したい気持ちを抑えての公務遂行。ほぼ全ての被災地公務員は彼と同様に立ち働いたはず。それに引き替え霞が関の動きの鈍さよ! 未来を語る戸羽市長のリーダーシップを頼もしく思う。が、その実現には様々な障壁が立ちはだかるだろう。都市再編時の土地問題、高台移転、公営住宅をどうするか等々。私ができることは、陸前高田を含めた被災地の復興を忘れることなく見守ることだと思う。
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カテゴリ:図書館企画展示
2014年度第6回図書館企画展示
「命 -共に生きる-」
開催期間:2015年3月9日(月) ~2015年4月7日(火)【終了しました】
開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース -
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言葉が出ません。。。
ぜひ、多くの方に読んでほしい。
そして、忘れないで欲しい。