最新! 腸内細菌を味方につける30の方法 - 健康・長寿・美容のカギは腸内フローラと腸内細菌! - (ワニブックスPLUS新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847060847

作品紹介・あらすじ

2015年2月のNHKスペシャル『腸内フローラ』放映以来、数々のテレビ、雑誌で腸内フローラ、腸内細菌のことが取り上げられています。腸内細菌については世界中で研究が進み、「3年前の常識は、ほとんど通用しなくなっています」と著者が語るほど、日進月歩で新事実が明らかになっています。腸内フローラ、腸内細菌をめぐる最新事情を紹介し、腸内細菌を味方につけて健康になるための方法を伝授します。

感想・レビュー・書評

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  • 腸内細菌が健康や老化に大きく関与していることを知り、また現代医学の話題の一つでもあり興味があったので、読みました。

    人体の中に、約1000兆個という膨大な数が存在し、「もうひとりの自分」とまで言える腸内細菌叢は、ヒトの生涯のどのタイミングで、いかにして形成され、日々の食事やストレスでどう変化をし、そのため我々は何に気をつけるべきか。

    毎日の食生活についての為になる情報が、具体的な食物をあげて説得力を持って、たくさん書かれていました。

    ひとまず、納豆や酢玉ねぎをよく食べて(他にも腸内細菌に良い食物や食べ方が数多く挙げられています)、両親にこの本をプレゼントしようと思います。

  • いい本だった。
    かなり勉強になった。
    藤田先生の本は他にも読み漁りたい。


    「食物繊維の重要性」
    食物繊維はかつて食べ物のカスと言われていたが、今では第6の栄養素と言われいて無くてはならない存在。
    食物繊維は腸内細菌の最良のエサで、短鎖脂肪酸などの成分を作り出し、同時に腸内細菌の仲間を増やす。
    イメージとしては、食物繊維が腸内細菌を活性化させ、栄養素の吸収率や排泄力を上げてくれる。


    「腸内細菌達が優等生になるか不良になるかに分かれる食べ物」
    優等生になるのが、水溶性食物繊維で、豆類、海藻類、野菜類、芋類、豆類、果物など。
    不良になり悪さをする様になるのが、高糖質、高脂肪、低食物繊維といった類。
    腸内細菌は優等生にしておきたい。


    「幸せホルモンのセロトニンとドーパミンを減らしてしまう状況とは」

    セロトニンとドーパミンの原料となる前駆体は腸で作られているので、腸内環境が良くないと、リラックス作用をもたらすセロトニン、やる気を起こす作用のドーパミンなどの放出が少なくなる。


    「水分不足が脳に与える影響」
    体内の水分量が1〜2%減るだけで脳の意識レベルが低下する。
    加齢によって喉の渇きを感じる能力が衰えてしまうので、意識的に摂る様にしなければならない年頃な自分です。
    因みに水道水には塩素が含まれていて、腸内細菌にダメージを与え活性酸素を増やしてしまうのでご了承あれ。

    「乳酸菌が特に好むのがオリゴ糖」
    オリゴ糖を摂取すると腸内のビフィズス菌が増える。
    しかし摂取をやめると減ってしまうので、オリゴ糖は毎日摂りたい。
    オリゴ糖が豊富に含有されている食品は、豆類、ゴボウ、玉ねぎなど。
    オリゴ糖製品もいいけど、不純物が入っていない物を選びたい。

  • 腸内細菌の大切さをこの本でより実感した。有名な先生の本ですが、読みやすくすごく参考になった。

  • ・腸内フローラの貧弱な母親から生まれた子はアトピー性皮膚炎になりやすい。
    ・自閉症の治療に小麦粉と牛乳を排除した食事療法で治った例がある。
    ・腸内環境の悪化が鬱や不安神経症を促がしている可能性がある。
    ・幸せホルモンは脳で分泌されるが、その原料となる前駆体は実は腸で作られている。そのため、腸内環境が悪化すると、幸せホルモンの分泌量は著しく減ってしまう。
    ・幸せホルモンが生成される際には、ビタミンB6や葉酸、ナイアシン等が必要とされる。ビタミン類を合成しているのは、腸内細菌。腸内フローラが乱れてビタミンの合成力が落ちれば、必然的に幸せホルモンの量も減る。

    ・セロトニンは、卵や魚、大豆食品、乳製品などに含まれる「トリプトファン」という必須アミノ酸を原料に作られる。しかし、それらをいくら食べたところで腸内フローラが貧弱な状態だとセロトニン分泌量を増やす事は出来ない。合成に働くには腸内細菌だから。多種多様な細菌が腸にバランス良く存在出来るような食事が大前提。
    ・不安や緊張によるストレスは、腸内細菌のバランスを著しく乱す。

    ・キレやすい人の腸では、悪玉菌が異常繁殖している。
    ・細菌の種類や数の少ない貧弱な腸内フローラが、宿主の攻撃性を高めさせる。
    ・認知症は、活性酸素の過剰発生を防ぐことが最大の予防法。腸内細菌は食物繊維を発酵させる過程で水素を発生させる。水素は酸素と結び付くと水になる。よって、活性酸素を水素と結びつけられれば、その酸化力を無毒化できる。
    ・水で満たされている脳は、水不足にとても弱い性質を持っている。
    ・水道水は、塩素という殺菌剤が入っているため、腸内細菌にダメージを与えて活性酸素を発生させる水。
    ・乳酸菌の細胞壁には強力な免疫増強因子があり、それが免疫細胞を刺激する働きがある。乳酸菌が活発に働く腸内では、免疫細胞も元気に働く事ができる。
    ・乳酸菌群が特に好むのはオリゴ糖。大豆、玉ねぎ、牛蒡などに豊富。

    ・大事なのは、菌が死ぬ間際に出す、仲間を増やす因子を得ること。その因子にさらされると、仲間の腸内細菌が活動的に増進する。
    ・世界の発酵食品で抗酸化物質のベスト3
    は、味噌と納豆とテンペ。
    ・疲れている時にブドウ糖が入ってくると、脳は「美味しい」と感じるが、腸は感じておらず疲れるだけ。
    ・大腸の栄養源は、腸内細菌が食物繊維を発酵させてつくる短鎖脂肪酸。小腸も大腸も、白い炭水化物を必要としていない。
    ・白い炭水化物や砂糖などブドウ糖の豊富な食事ほど脳細胞を傷つけ、食欲のコントロールに支障を与え、肥満をつくる原因になっている。
    ・人体の主な成分比率は、タンパク質が約46%、脂質が約43%、ミネラルが約11%、糖質はわずか1%。これに対し、私達の食事の平均的な成分比率は、糖質が約68%、タンパク質が約16%、脂質が約11%、ミネラルが約5%とまったく適合していない。

    ・積極的に取ってほしいのは、オメガ3脂肪酸を含む油。細胞の炎症を抑える働きがある。アマニ油、エゴマ油に多い。青背の魚にも。加熱に弱いのでサラダ向き。加熱にはオリーブオイルやココナッツオイル。
    ・オメガ6は炎症を引き起こす作用がある。サラダ油や、ゴマ油、コーン油。

    ・過剰な活性酸素は腸内フローラにもダメージを与え、細菌数を大きく減らす。
    ・心がけたいのは、食事から抗酸化物質を積極的に摂る事。
    ・多くの害から身を守るため、植物は強力な刺激作用を備えた抗酸化物質を抱え込んでおり「ファイトケミカル」という。
    ・キノコに含まれるβグルカンはファイトケミカルの一種であり、強力な抗酸化作用を持つ。加えて、免疫賦活作用があり、免疫力を強化させる。水溶性なので汁物の際は汁まで飲み切るように。
    ・身体に良い働きをしてくれる善玉菌も、本来いる場所から外れてしまうと重い病気を引き起こす原因菌となる。
    ・リーキーガット症候群(腸管壁浸漏)が大元になって起こる病気の中で、最近多くなっているのが食物アレルギー。
    ・腸内フローラが貧弱な状態にあると、細胞の再生が上手くいかず、腸粘膜に穴が開きやすくなる。リーキーガット症候群の改善には、腸内細菌の数を増やして腸内フローラを整えるこたが第一。
    ・より楽しく充実した人生を築くためのベストパートナーは、あなたのおなかの中にいる。

  • 2021/9/17

    ・玉ねぎ→腸内細菌の餌となるオリゴ糖や水溶性食物繊維を含む。悪玉菌の異常増殖を防ぐ
    ・酢→短鎖脂肪酸(大腸の活動エネルギー源、大腸の粘膜を刺激し蠕動運動促進)

    ・セロトニン
    トリプトファン(魚卵大豆乳製品)
    +ビタミンB6(腸内細菌が合成)

    ・オリゴ糖を毎日取る(熱や酸に強い、胃酸や消化酵素に分解されない)
    →玉ねぎ、大豆=酢玉ねぎや納豆キムチが◎

    ・ヨーグルト
    乳酸菌の多くは胃酸に弱く死んでしまうが、乳酸菌のいた溶液を腸に届けることが意味がある
    (溶液に自分たちの仲間を増やす因子が入っている)

  • 勉強になった

    要点もわかりやすく解説してあって良い

  • 大便の60%は水分、20%は腸内細菌とその死骸、15%は超粘膜細胞の死骸、5%が食べかす。

    キレイはキタナイ、キタナイはキレイ。あまり清潔にしすぎると感染しやすくなる。
    腸内細菌のおかげで腸が短縮され、エネルギーを脳に回せるようになった結果、脳が発達できた。

    大便の量が少なくなる=腸内細菌の増殖力と活動力が低い。

    納豆を毎日食べる。
    腸内細菌のために太る。

    宿主は寄生生物にコントロールされている。
    腸内細菌が体に悪いものを食べたくさせている。

    酢玉ねぎ=玉ねぎを酢で就けたもの。
    食物繊維こそ大事な栄養素。腸内細菌のためには水溶性の食物繊維を食べる。ワカメなど海藻、ゴボウ、キャベツ、オクラ、納豆、きなこ、アボカド、バナナ。こんにゃく。

    ピロリ菌が食欲の制御に役立っている。
    酵素のために腸内細菌が重要。
    海藻の消化につかう酵素は日本人にはある。
    抗生物質は腸内細菌に悪影響がある。

    腸の健康は脳の健康=脳腸相関。幸せホルモンのもとは腸でつくられる。
    腸内細菌で水素が作られる=活性酸素を中和できる。
    水道水は塩素が入っているので腸内細菌に悪影響がある。非加熱の天然水、鉱水、温泉水、弱アルカリ性。
    乳酸菌を摂るよりオリゴ糖でマイ乳酸菌を育てる。
    大豆ごぼう玉ねぎ。毎日とり続ける。

    みそ汁は食べる点滴。
    味噌と納豆とテンペ=抗酸化物質。

    白い炭水化物は人間の体に適応していない。
    脳は好むが蝶は好まない。

    オメガ3脂肪酸をとる=青魚、アマニオイルなど。

  • ここ最近で読んだ腸内細菌の本の中で一番読みやすく、勉強になった。
    やはり、過剰に清潔にすること、抗生物質はよくない。

  • 腹の状態が気になっていたため。

  • 藤田先生の本はこれで3冊目。2015年に何冊も本を出していて、さすがに3冊目となると内容に重複している部分が多く見られた。

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著者プロフィール

東京医科歯科大学名誉教授 ・ 人間総合科学大学

「2010年 『未来コンパス 13歳からの大学授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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