ゾンビたち

  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846016753

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  • テーマ:ゾンビ

  • チェ・ジフンは電波チェックの仕事をしていた。車に設置された機器で電波の感度状況を調べるのだ。毎日車で出かけ、電波の感度をチェックして、一日が終わる生活を続けていた。亡くなった兄の残したLPレコードを聴くために、車の中でもレコードが聞ける「ハグショック」という機器を購入した。これを買ったお陰でホン・ヘジョンに出会え、そのお陰で彼女の娘のホン・イアンにも出会えたのだ。ドミノ倒しのように、ひとつの出来事がまた別の出来事の原因となっていく。そのお陰で歴史図書館に勤めるデブデブ130と知り合い、そのお陰でホン・ヘジョンに出会いにコリオ村に行くことになった。そして、なんとゾンビにも出会うことになる…。

  • 怖くないゾンビもの
    本当はゾンビを作り出した人間が怖いという結論でもなく

    生きている、生きていくゾンビにならないにはどうしていくか
    生きていても何も考えないで行動してたらゾンビだ(生ける屍)

    主人公たちがその生きていく呼吸を徐々に取り戻していくのがいい。

  • はじめて読んだ韓国の小説。『ゾンビたち』っていうタイトルだけど、ゾンビものではなかった。仲間が噛まれて逃げまどうホラー、ではなくて、人間の内面を追い続けるタイプの物語だった。外国の小説を読むときにネックになるのが、独特な表現だったり文化の違いで分からないところだったり、名前が覚えられなかったり、なんだけども、この小説に関しては大丈夫だった。表現も感覚も文化も、馴染みのあるかんじ。翻訳がうまいのか、お隣の国だからなのか。名前もうまく覚えやすかった。デブデブ130のことは忘れられない。

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著者プロフィール

1971年、韓国・慶尚北道金泉生まれ。啓明大学国文学科卒業。
ウェブデザイナー、雑誌記者などを経て、2000年に月刊誌『文学と社会』に中編「ペンギンニュース」でデビューした。
2008年、短編「拍子っぱずれのD」で第2回金裕貞(キムユジョン)文学賞、2010年には短編『1F/B1』で第1回若い作家賞を受賞。
創作のほかにも、インターネット文学放送番組「文章の音」の司会や、ハンギョレ新聞のコラムを担当するなど、多彩な活動をおこなっている。
短編集『ペンギンニュース』、長編小説『ゾンビたち』がある。
個人ブログ: http://www.penguinnews.net/

「2011年 『楽器たちの図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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