「インクルーシブデザイン」という発想 排除しないプロセスのデザイン

  • フィルムアート社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845913022

感想・レビュー・書評

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  • includeしていく、という言葉と発想が良いとすーっと思った。もう20年くらい前から続く概念だそうで、露知らず。著者の視点と、日本人である自分との視点の違いが結構あり、その点も新鮮で勉強になる(疑問点もま、あるが・・・ほんまかいな、というところはある)。
     訳も読みやすいのも良い。

  • 大崎Lib

  •  イギリス人の著者が1971年に初来日したとき、日本は意味を持たない記号が存在する国だった。「部外者」だった彼女は、ニコンを片手に状況を写真に焼き付け、それが意味するところを綿密に調べ上げ、そこに隠された意味や秩序を見出すことで、「日本という惑星」で生きるすべを見出していったという。
     そんな著者が実践・推進するインクルーシブデザインとは、これまでの製品やサービスの対象から無自覚に排除されてきた個人、日本では特に障がい者や高齢者に積極的に参加(発言)してもらうことで、使いやすく魅力的なデザインを実現する方法論だ。我々は健常者であっても、事故に遭って骨折することもあれば、妊娠して身体が不自由になることもあり、何より誰でも年を取る。これはつまり、「誰にでも障がいはやってくる」ということだ。「それゆえインクルーシブデザインはメインストリームの市場を対象としており、小規模でニッチな市場を対象としているものではない」。
     どうデザインするかは、どう生きるかと同義であることを豊富な具体例で示し、イノベーションの本質を人間の豊かな可能性の中に見る、モノづくりデザインの思想書。

  • デザイン・ドリブンである前提条件として、ステークホルダーと最初から向き合うことが必要です。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784845913022

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著者プロフィール

ロイヤルカレッジ・オブ・アート、ヘレンハムリンセンター・フォー・デザイン客員上席研究員。マンチェスター芸術デザイン大学、東京藝術大学卒業。ニューカッスル大学より博士号取得。1984~98年ジャパンタイムズ紙のアートコラムニストとして勤務。イギリスに帰国後、2000年にヘレンハムリンセンターに入り、インクルーシブデザインに関する技術・知識の共有を目的としたチャレンジワークショップを企画・運営する。

「2014年 『インクルーシブデザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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