約束の猫 (立東舎)

著者 :
  • 立東舎
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本棚登録 : 445
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845635573

作品紹介・あらすじ

大人気作家・村山早紀の書き下ろし作品を含む4つの短編に、数多くの装幀で知られるイラストレーター・げみの世界観に寄り添うやさしいイラストが彩る、華麗な1冊。『春の旅人』『トロイメライ』に続くコラボレーション第3弾は、すべてが猫と人間の物語。
オールカラー・全イラスト描き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 村山早紀さんと、げみさんコラボ作品。
    可愛い猫ちゃんとの交流を描く、切ないけれど心温まるお話4編。
    猫好き、げみさんのイラストのファンにはたまらない一冊。
    ○七日間のスノウ
    捨て猫の子猫を小児喘息のお姉ちゃんがいるために飼えずに、隠れ家で健気に世話をする真実ちゃん。
    ママやパパは、お姉ちゃんさえ元気なら私なんて、いなくても大丈夫だと孤独な気持ちを抱えている真実ちゃん…。
    儚い小さな命を大切にする想いと、家族に対する想いがとても切なくて、じわっと涙を誘うストーリー。
    ○五千年ぶんの夜
    猫が人と暮らしはじめたのはもう五千年も昔からのこと。猫たちが側にいてくれる人間は孤独じゃないのだ、という幸せや優しさを感じるストーリー。
    ○春の約束
    春休みにおばあちゃんの家にママと行ったみいこ。
    その時、二人からきかされたお話と、庭にやってきた野良猫の三毛猫との不思議な物語。
    吹きすぎた春の嵐が桜の花を散らす景色の中できこえた『幸せにおなり』が心に響く。
    ○約束の猫
    優しいお兄さんに可愛がられた子猫。また戻ってくるからね、ありがとうと約束する…ドラマチックで不思議なストーリー。あったかい気持ちになる読後感が良かった…。

    我が家は、今まで猫や犬、その他いろんなペットを飼ってきたが、今は鈴虫しか、飼っていない。(それも最近になって、いただいた鈴虫)
    猫には神秘性があるし、気まぐれな所がたまらない魅力。撫でると、しなやかであったかくてそれも好きなところ。この作品の中でも、そんな魅力を感じて読んでいた。
    この本を図書館から借りてきて最近になって、我が家にも野良猫?のような子猫が時々、来るようになった。(不思議…)
    とっても可愛くニャーと泣きながらカーポートや、物置の下、庭中を走り回る姿を見かけるようになった。
    私はじめ、夫や母まで家族みんなで、すっかり虜になってしまって…。
    私は動画をこっそり(二度)撮ったりしていたのだが……来なくなってしまった…。

    うちのこ、になってくれないかなぁ…。
    触らせてくれないかなぁ…などと思ってたのに…。(無理だけど!)
    日中来なくなってしまい、夜?明け方?には来てニャーと声がきこえる…(ような…)感じ。
    そして、お隣さんの大きな飼い猫の黒ちゃんも我が家の庭に、やっぱり最近見かけるようになってもいて。
    黒ちゃんもきっと…子猫に気がついて、来るのだと思う…。
    お隣さんからも行っちゃうのでごめんなさい…と言ってきた。
    多分子猫ちゃんはびっくりして来なくなっているのかもしれないな…。
    そして、この連休で法事をしたので(泊り客含めた)親戚達が来て賑やかにしていたのも原因かもしれない。

    会いたくても会えない片想いしているような、切ない気分…
    ずっと待っている今日この頃…♡

    • かなさん
      チーニャさん、おはようございます!
      今日も朝から暑いですね…
      今日も一日気を付けて過ごしましょうね(^^)

      チーニャさんの「約束の...
      チーニャさん、おはようございます!
      今日も朝から暑いですね…
      今日も一日気を付けて過ごしましょうね(^^)

      チーニャさんの「約束の猫」のレビュー待ってました♪
      この作品で、げみさんのイラストのあったかさに触れて
      げみさんのイラストをもっとみたくて
      それが「乙女の本棚」を読むきっかけにもなりました(^_-)-☆

      猫好きさんにはこのストーリーもたまりませんよね!
      ホント、猫って可愛い…
      気まぐれで自由奔放で、癒されますよね!
      またチーニャさんの家でも猫ちゃん、
      見られるといいですね(=^・^=)
      2023/07/18
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      かなさん、今日も1日、お疲れ様でした。連休真ん中の日に法事をやったのでずっと忙しくブクログから遠ざかってました。やっと感想かけました(*^^...
      かなさん、今日も1日、お疲れ様でした。連休真ん中の日に法事をやったのでずっと忙しくブクログから遠ざかってました。やっと感想かけました(*^^*)

      猫ちゃんね。三軒先の家の周りで早朝ウオーキング中に発見しましたよ。
      お母さん猫とニ匹の子猫ちゃん。似た模様なのできっとそうかもと思ってます。また昼間に時々でも来てくれると嬉しいんですけれどね…。(無理かもねw)
      すっごく可愛い子猫ちゃんなんですよね〜(ᯫ᳐´⦁⩊⦁῾ᯫ᳐)ニャー
      コメントありがとうございました♪
      2023/07/18
  • 村山早紀さんとげみさんのコラボ。

    瞬く星空の下なのかと思ったが、透明の傘をさしているのは雪なのか⁇
    とても幻想的で、青年を見上げている白い猫が、なんとも言えずに愛しい…。
    そんな表紙に惹かれて、ページを捲る全4話。
    表題作の「約束の猫」が、表紙となったのが読んだあとにわかる。


    こんなにも猫が身近に感じられるとは思わなかった。
    そばに居てあたりまえのような存在になっている。
    実際、犬としかいっしょに生活したことはないのだが…。
    それでもこれほどまで猫に惚れるとは…。


    「七日間のスノウ」拾った子猫を家族に内緒で、こっそり育てたけれど…。家族の愛を感じられる(涙腺崩壊もの)

    「五千年ぶんの夜」ひとりぼっちの夜に出会った猫。
    この子がいるから孤独じゃない。

    「春の約束」おばあちゃんの家に来てた親子の猫。
    子猫が死んだあとみいこが生まれた奇跡。

    「約束の猫」雪の日に出会った白い子猫「星子」。
    身代わりになっても、またいつか一緒に暮らせる。


  • 猫を愛する人の本!ホント猫は可愛いっ♪4編の短編集で村山早紀さんの猫好きさが伝わってくる…どのお話もよかったです。

    「7日間のスノウ」:子猫を拾った真実ちゃんが主人公。家族愛を感じるあったかいお話。
    「五千年ぶんの夜」:ひとりぼっちの夜を過ごすわたし、猫に優しく癒やされる夜のお話。
    「春の約束」:おばあちゃんの家で過ごす親子と、猫との思い出、その約束。
    「約束の猫」:優しいお父さんと猫の星子とのお話。

    ページ数も少なくて、あっという間に読み切れてしまいましたが、何度も読み返したくなるような素敵な作品でした。またげみさんの挿画がすごくよくて、癒やされました!!可愛くて、ちょっと心があったまる、読みながら猫ちゃんに触れているような錯覚を覚えるような、本当にかわいい作品です(^^)

  • 猫と人間の4つの心温かい物語。
    どのお話も良かったですが、『春の約束』が一番好き。
    とても素敵で、優しい気持ちになりました。

  • 「7日間のスノウ」「約束の猫」良かった。
    悲しい展開もあるが,猫の可愛さが溢れていて癒やされる。

  • •7日間のスノウ
    •5千年ぶんの夜
    •春の約束
    •約束の猫
    子供向けの話だけど、作者が桜風堂ものがたりの村山早紀さんだったので手に取ってみた。
    良かったです。特に「7日のスノウ」は通勤電車で読んでて、思わずグッと込み上げてきた。
    絵も素敵でした。

  • 猫好きにはたまらないだろうな。
    犬とは違う人との距離感がわかる短編集です。
    話もイラストも良い作品です。
    この中でも次の2作品は特によかったです。
    「七日間のスノウ」は切ない話でした。
    「春の約束」は心の暖かさを感じました。
    他の話もよかったです。

    あとがきで村山さんとげみさんのコラボは3作目!だったことに気づきました。1作目を読んでいないので近いうちに読みます。

  • 村山早紀+げみ『約束の猫』小冊子のご案内
    http://rittorsha.jp/s/yakusokunoneko/

    約束の猫 | 立東舎
    http://rittorsha.jp/items/19317407.html

  • 猫さんが可愛い((o(。・ω・。)o))

  • 大好きな村山さんとげみさんのコラボ第3弾!優しい、猫と絡む物語。猫がとっても好き、というわけではないけれど、このおはなしたちはほっこりしていてよかった。
    子どもが流れてしまった女性寄り添った子猫。そのあとに宿った大切な娘。

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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