エレクトリック・ギター革命史 (Guitar Magazine)

  • リットーミュージック
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845632091

作品紹介・あらすじ

この魔法の楽器は、ある日突然この世に出現したのではない。いくつもの"why"と"how"の回答の積み重ねが今日の隆盛をもたらした。エレキ・ギターが歩んだ百三十年の歴史。

感想・レビュー・書評

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  • ギターのデザインやトーン、アンプについての歴史がアーティストや楽曲名と共に500ページ以上にわたってふんだんに記載されています。厚さは4.5cmほどありますが、どんどん読み進めていくことができます。

    厚い単板のシンプルなボディ、ネックをボルトで取り付けるテレキャスターは、誇りをもって一般大衆に向けられた、労働者階級の楽器だった。

    ストラトは立位・座位ともに左右水平で心地よく納まるバランス、ダブルカッタウェイと長いホーンによるアシンメトリーなフォルム、コンター加工、5つのセレクタースイッチ、スプリング仕掛けのビブラートブリッジシステム、ヘッドの形等フェンダーのデザインの美学が詰め込まれている。

    ブロードキャスター、テレキャスターは電波媒体の主流がラジオからテレビへと進化したことに由来し、ストラトキャスターは”ストラトスフィア=成層圏”に由来し、1955年から公式に始まったアメリカとソビエト連邦の宇宙開発競争が背景にあるということも知らなかったので面白かった。

    THE WHOとMarshallの関係についても興味深かった。

    Frank Zappaはシングルコイルの音が気に入らなかったらしい。

    Steve VaiはVan Halenに倣ってストラトタイプのボディにハムバッカーを装着したギターを使うようになった。

    製品の開発についての話が多く、奏法や音色の革命についての記載は物足りなく感じる。
    Fender、Gibsonの品質低下と日本製の商品の台頭についてもっと知りたかった。

  • 『#エレクトリック・ギター革命史』

    ほぼ日書評 Day384

    単行本だと544ページもある本だったらしい『自分はKindle版)。ちょっとした山に登った気分だ。
    ひとつ前の『学名の…』も何か読んで得るものがあるかと言われると悩ましい一冊だったが、これもその類。
    しかしながら、エレクトリック・ギターという間違いなく20世紀最高の楽器の歴史、それを手にして新たな音楽を創造してきたミュージシャンのエピソードは好きなものにはたまらない。

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