統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか

著者 :
  • dZERO(インプレス)
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844375937

作品紹介・あらすじ

著者は、宅間守元死刑囚をはじめ91件の精神鑑定を行ってきた。精神障害を負った被告に対して厳罰化を求める風潮、そして裁判員制度のスタート。精神障害を負っていても罪をつぐなうべきなの?鑑定事例を詳細に引きながら、「責任能力ある・なしの境界線」に切り込んだ問題作。

感想・レビュー・書評

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  • 登録番号:11133 分類番号:498.99オ

  • 統合失調症を理解する意味でもいい良書。事例を通して発症から事件に至る過程がわかりやすく記載されている。

  • 岡江 晃 (著)
    91人の被告人と対面した精神鑑定医(著者)が、精神障害者の犯罪に切り込んだ衝撃作! 取材殺到の話題作『宅間守 精神鑑定書』の著者による第二弾。 精神障害とりわけ統合失調症(精神分裂症)に対して厳罰化を求める風潮、そして裁判員制度のスタート。 鑑定事例を詳細に引きながら、「責任能力あり・なしの境界線」を世に問う。 〈本書収載の鑑定事例〉 [事例1]車で通勤途上の人たちを次々とはねて多数を殺傷 [事例2]父親を包丁で刺して重傷を負わせ、止めに入った母を刺殺 [事例3]長年各地を放浪したホームレスがコンビニで焼酎などを万引き

  • 『自閉症裁判』と並行して読んでいたので、考察のゆるさや鑑定書の羅列が気になるところでした。
    統合失調症の人の凄まじい頭の中と言いようのないやり切れなさでたまらんです。

    ニュースで報道されるのは、当然こんな内部事情ではないので、
    確かに偏見ばかりが広まるわな。

    ぶっちゃけ、書籍として内容がいいのかどうかわかりませんが、
    統合失調症の人の凄まじい頭の中が少しでも知ることができたのは、貴重だったと思う。

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著者プロフィール

精神科医。1946年、高知県に生まれる。京都大学医学部卒業後、1972年から京都府立洛南病院に勤務し、重大犯罪を犯した精神障害者や覚醒剤精神病者の治療に精力的に取り組む。1998年に副院長、2003年から2011年まで院長を務める。1992年より刑事事件の精神鑑定を担当するようになり、2002年の宅間守の精神鑑定を含め、2012年までに90件の精神鑑定を行ってきた。著書には、『宅間守 精神鑑定書』(亜紀書房)がある。

「2013年 『統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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