- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844374251
作品紹介・あらすじ
「小さな島国」という幻想。年金破綻はありえない!日本の税金は高い?安い?世界一の高齢化国and借金大国。観光と農業が日本を救う!?国際社会で薄れゆく日本の"存在感"。"知る"ことから"明るい未来"がはじまる。
感想・レビュー・書評
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友人に勧められて読んだ本。
内容は日本と世界の情勢などを数字やグラフで比較していて、これまでボヤッとしか知らなかったことが目に見えてわかり、かつ他国と比較することによって日本が進んでいる分野や強い分野、遅れている分野や弱い分野が良く理解できた。
先進国の中では北欧やドイツ、フランス、イギリス辺りが全体的に良く感じた。
日本が優れているところも多く見られたが、良いところも悪いところも日本人が認識していないことが問題なのかもしれない。
多くは政治で動かす必要があるものだったが、国民はそれを把握していないし、政治家を信用していないから選挙に行かず、本質的な改革が出来ていない感じがする。
批判を受けながらも大きな改革をして、今はしっかりとした政治をしている国もあるようだ。
すでに見えている部分なのだから、しっかりと情報を見える化して未来を考えた国を作らないと子ども世代や孫世代が大変なことになってしまうと感じた。
まずは発信し、計画、実行と少しずつ良い方向に変えていくことが大切なのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
データの波で気持よくサーフィンをしているような気持ちにさせてくれました。
常々おっしゃっている数字、ファクト、ロジックの一端をかいま見ることができました。
どうもありがとうございました。 -
出口さんが過去にいわれている、数字、ファクト、ロジックの前2つが網羅されている本
首都圏の人口 NYの1.8倍
地震が多いのは中国、インドネシア、イラン 日本は4番目
キリスト教 32% イスラム教 22%(19%スンニ派(ISIS))
日本の持ち家率 61%
日本は小さな政府
人口1000人あたりの公務員数、GDPに占める公務員人件費 すべて小さい
カロリーベースの自給率 39%
生産額ベースの自給率 70%
カロリーの高い畜産物は輸入飼料で飼育されるとカウントされない 自給率が高い野菜、魚介類 自給率かさあげに貢献しない
シラク三原則
子どもをもっても新たな経済的負担が生じないようにする
無料の保育所を完備する
育児休暇から復職する時は、その間ずっと働いていたものとする
諸外国 婚外子が多い 日本は2.1%
OECDのデータベースサイト
OECDstatExtracts
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日本は島国だから小さい。じゃ具体的に他の国々と比較するとどうなるのか。日本人は働き者と言うけど、時間単位にするとどのくらい稼いでいるの。他の国と比較するとどうなるのかと言ったことを具体的な数値で証明しているところが凄いと感じました。
領海の面積まで含めると日本は世界9位の広さを持つと言う。漠然と小さいものと思ってきたけど視点を変えたり、数値で見ることで概念はあっさり覆る。日本人の働き方の効率が悪いと言うのもしかり。残業やサービス残業を美とする日本人の悪い考えがあるからなのか。
個人的に面白かったのが、生涯未婚率の推移や1000人あたりの結婚組数では、世界10位以内に入り婚姻率が高いと言う事実。まあ、日本の場合は結婚してなんぼみたいな所がありますが他の国、特にトルコやアメリカは事実婚が高く、嫡出子も非嫡出子もなく平等に育てる環境にあると言う。
出口さんの本は何冊か読ませてもらいましたが、データを見て具体的に事実を拾うことって大切だと感じました。 -
各種データを客観的に分析し、日本の未来のための視座を提供する本です。
ライフネット生命 創業者の出口さんの著書。
おもしろかったです。 -
"情報の関係性"と聞いて真っ先に思い浮かんだのが出口さんの本著。2015年の内容だけど、データをどう捉え、どのような関係性を見い出すか、勉強になった。
紹介されていた『日本国勢図絵』も購入。自分なりにアップデートしたい。楽しみ。 -
調べもののやり方がわかる本。
日本を俯瞰して眺められて、視点が少し変わる。 -
日本版ファクトフルネス。
ただ単なる数字の羅列を、出口さんの目線で立体的に切っていくスタイルで、その視線が勉強になります。
1次情報って小難しいけど、いろんな要素が詰まってて、それをどう見るかによってその人の感性が現れる。
現代は情報化社会で、2次情報・3次情報に溢れていて、もはや自分で考えることが不要になってしまった今だからこそ読みたい本。 -
縦と横の比較。
過去と世界との比較。
面白いデータが沢山出てきて、普段の思い込み、世間の感覚がいかにずれているかが確認できる。
日本が異様な国に見えてくるけど、それでもポジティブに考えている著者に敬意を払いたい。 -
日本の社会問題をデータで解説する。わかりやすいから良いよ。データで定説を暴くな本だから面白いし。要は池上彰と似てる。
高校生くらいにおすすめできる本だと思う。大学1年生も読んでほしいね。