CSRは社会を変えるか “企業の社会的責任"をめぐるJ-POWER社会貢献チームの挑戦
- みくに出版 (2015年6月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840305747
作品紹介・あらすじ
「エコ×エネ体験プロジェクト」はJ-POWER(電源開発株式会社)グループが企画し、実施しているCSR活動(Corporate Social Responsibirity)です。2007年にスタートし、これまでに累計約5000人が参加。個人の顧客を持たないBtoB企業の実施するCSR活動としては国内最大規模です。ダムを訪ねる「水力編」、石炭火力発電所を体験する「火力編」、ゲストと対話を重ねエコとエネを考える「エコ×エネ・カフェ」、ゲームなどを通してエネルギー政策を考える「エネルギー大臣になろう・ワークショップ」の4つの大きなプログラムから構成されています。
本書は、この活動の立ち上げから現在に至るまで中心として活躍したJ-POWER社員の筆者が、内側の人間でなければわからない工夫や葛藤を正面から書き下ろした記録です。
第一部では、著者が関わったJ-POWERの社会貢献活動(「エコ×エネ体験プロジェクト」)を通じて、体験型環境教育活動の大切さ、NPOと企業の協働による社会活動の意義、それらを進める際に経験したり直面して考えてきたことなどを紹介します。また活動プログラムの企画から実施までのプロセスも描きます。
第二部では、企業の社会的責任の原点を探り、同時にこうした活動を進める上で企業に内在する様々な”本業の壁”と向き合って、どのように理解を獲得し活動を進めてきたか綴ります。あわせて最新のCSRに関する主要な動向を紹介します。
第三部では、著者自身のCSRビジョンとともに、東日本の震災を受けて実施した被災地支援活動とそこで考えたことなどを紹介します。そして「あとがきに代えて」では、日本のこれからを担う現役世代、次世代へメッセージを送ります。
企業の社会的責任や社会貢献について考えるためのすぐれた現場からの報告であり、これからの日本企業のあり方を考えるための貴重な提言にもなっています。