エムブリヲ奇譚 (幽BOOKS)

著者 :
  • メディアファクトリー
4.03
  • (80)
  • (95)
  • (60)
  • (2)
  • (3)
本棚登録 : 716
感想 : 118
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840145060

作品紹介・あらすじ

和泉蝋庵の旅に出ては必ず道に迷う奇妙な道中記。旅本作者と仲間たち湯煙の向こうに現れるのは極楽の温泉かこの世の地獄か。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 山白朝子さんの怪談短篇集です( ᜊ°-° )ᜊ
    土瓶さんから山白朝子さんも面白いと教えて頂いたので、まずはどの作品からにしようか迷いましたが、土瓶さんが☆5にされているこの作品を読んでみることにしましたใ(^▽^ )ว ♬♬

    気に入ってしまった青春ものの中田永一さんの『百瀬、こっちを向いて』とは打って変わってのジャンル
    これも彼の作品なのかッ?!(; ꒪ö꒪)と驚きました
    背筋が少々ヒヤリとする描写と美しく幻想的な世界(グロもあります)に堪能いたしました


    時代は江戸、湯治の旅も盛んになり、旅本が重宝される様になった
    旅本作家の和泉蠟庵と荷物持ちの耳彦
    一本道なのに必ず迷ってしまう和泉蠟庵の迷い癖に、毎回耳彦はうんざり
    そんな二人がネタ集めで辿り着いた場所で遭遇した怪談話です

    『エムブリヲ奇譚』
    死なないエムブリヲ(胎児)の話
    川原で小指くらいの小さな青白い胎児を拾ったが、女の腹の外に出ても死なないので世話をすることに

    『ラピスラズリ幻想』
    持ち主に何度も人生を繰り返させる石の話
    青い石を持っていると、死んでもまた生き返る
    七回目の人生を迎えようとした時、もうこれで最後にしよう…

    『湯煙事変』
    死者と出会える温泉の話
    夜中に湯に浸かったら、死んでしまった懐かしい人達が入っている
    その中に子供の頃遊んだ少女がいる
    崖から落ちて死んだと言っていた少女
    「こっちに来ると帰れなくなるよ…」

    『〆』
    あらゆるものに人間の顔が浮かび上がる村の話なのだがこれが残酷(꒪̥̥﹏꒪̥̥ )
    お茶に人の顔が映り込んでいる
    壁中に人の顔を想像させる縞模様が無数にある
    食べ物が全部人の顔に見える
    そして小豆よ……! ๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐

    『あるはずのない橋』
    渡ると戻れない幻の橋の話
    四十年も前に落ちてしまった橋なのに、夜になるとかかっていることがあり、橋から落ちて死んだ人が橋にいる
    耳彦は婆さんに、死んだ息子に会いに行きたいと頼まれる

    『顔無し峠』
    耳彦を死んだはずの男だと信じ込む人々の話
    彼が顔無し峠で死んだ喪吉という男に似ていると、旅先での人々が驚く
    喪吉の妻と息子は、彼が喪吉だと言い張るが…

    『地獄』
    残虐な山賊一家の話
    山賊の罠にかかり、地獄の様な大きな穴に落とされる
    生き延びる為に地獄で食べたものとは…
    描写がグロテスクだけど、これは一番話にのめり込んだなあ

    『櫛を拾ってはならぬ』
    何処からともなく現れる長い髪の話
    初めから最後まで不気味

    『「さあ、行こう」と少年が言った』
    迷い癖のある少年の話
    迷い癖とはそういう事だったか
    これを読むと和泉蠟庵がまた好きになる

    どの話も面白く、人の本性、怨念、執念、残酷さ、醜さを語った話でした
    しかし和泉蠟庵の超然とした人柄が、背中がぞくっとする様な描写を何処かのほほんとした幻想的な空気に変えてしまいます
    ٩(๑º﹏º๑)۶怖ぃ~という感じではなく、不思議な空間を体験した様な気持ちになりました
    普段怪談ものは読まないので、とても新鮮な読書タイムを味わえました

    土瓶さん、ありがとうございます( ᜊ°-° )ᜊ

    • 土瓶さん
      このシリーズ好きなんで「私のサイクロプス」の続編も出て欲しいな~。
      このシリーズ好きなんで「私のサイクロプス」の続編も出て欲しいな~。
      2024/03/09
    • 1Q84O1さん
      私の大好きな小豆が…
      私の大好きな小豆が…
      2024/03/09
    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      そうそう、小豆ちゃんが…
      ショッキング|°―°٥)…。
      そうそう、小豆ちゃんが…
      ショッキング|°―°٥)…。
      2024/03/09
  • 乙一別名義の山白朝子さんの小説がブク友さんたちの間で流行っていることをこっそり知る。そして人知れずひっそりと読む。
    (乗り遅れた場合はこっそりひっそりが一番)

    まず装丁が素敵!と思いきや、何だ?この栞紐は…3本の糸でいやに長い。
    これは作中に出てくる“羊水を漂う紐のようなもの”にも見えるし、“細長い髪の毛”にも見え、私はゾッとした。考えすぎか。

    9つの連作短編集。
    時代小説風(江戸?)の怪奇不思議現象物といった感じ。
    生や死の孤独な美しさ、儚さ切なさも感じられる不思議な読後感。また道中記を書くための旅の、行く先々の情景も目に浮かぶよう…。
    私は最初から和泉蠟庵先生が好き。迷い癖があり、人任せで無責任っぽいけど、いざという時にそこにいる!そして……うぅっ…あの人だったのだ。やっぱり蠟庵先生を選んだ私の目に狂いはなかった(笑)

    特に印象に残った話
    【エムブリヲ奇譚】
    胎児を拾って育てるも、母体でないと成長しないらしい。ある日、ある夫婦にその胎児を渡す。
    【ラピスラズリ幻想】◎
    助けた老婆に青い石をもらってから、何度も生まれ変わる。しかし自分を産んで死ぬ母の運命は変わらない。結局母には会えない。それならば…。その人生を終わらせる時…。
    【湯煙事変】
    昼と夜とでは違う顔を見せる温泉で起こる事とは…。
    【「さあ、行こう」と少年が言った】◎
    嫁ぎ先の家族に虐待されている私。不思議な少年が現れ、安心できる場所へ導いてくれる。一生分の景色を目にする。(←この描写が素敵だった)

    • なおなおさん
      あゆみりんさん、あおいさんも“髪の毛”って書いてますね。
      2話「ラピスラズリ幻想」の、“羊水を漂う紐のようなもの”の“紐”も気になりました。...
      あゆみりんさん、あおいさんも“髪の毛”って書いてますね。
      2話「ラピスラズリ幻想」の、“羊水を漂う紐のようなもの”の“紐”も気になりました。これはのアノ彼女が✗✗したへその緒のことでは?考え過ぎか…考えて結びつけるのは楽しいです^^;
      それらしく見えるように、栞紐を三つ編みにして図書館にお返ししたいところです。
      (´๑⊙ළ⊙)ダメヨ~ダメダメッ
      2023/05/01
    • あゆみりんさん
      なおなおさん、三つ編みしちゃいましょっか☆
      私はあの色の違う三本の糸、旅する三人なのか…、救いの糸なのか…、なんて考えてみたのですがね、
      他...
      なおなおさん、三つ編みしちゃいましょっか☆
      私はあの色の違う三本の糸、旅する三人なのか…、救いの糸なのか…、なんて考えてみたのですがね、
      他の山白さんの「死者のための音楽」だったかな?短編集も、栞がダークな3本の長い糸だったんですよ。
      だから、『山白=栞は長い糸3本』なんだと思うんです。
      ごめんなさいね、これだけです◟(๑˃̶ ੪ ˂̶๑)◞
      2023/05/01
    • なおなおさん
      旅する三人、救いの糸…なるほど!なんか素敵!(←気が変わりやすいアタシ^^;)
      妄想が膨らみますね。
      他の本も読んでみます(っ ॑꒳ ॑c)...
      旅する三人、救いの糸…なるほど!なんか素敵!(←気が変わりやすいアタシ^^;)
      妄想が膨らみますね。
      他の本も読んでみます(っ ॑꒳ ॑c)ゎ‹ゎ‹
      2023/05/01
  • これは面白かったです、とっても。
    まず装丁が素敵です、3本の糸もおしゃれ。
    数日前に丸善で偶然見かけた山本タカトさんの画集も立ち読み(ごめんなさい)してしまいました。

    どのお話も良かった。
    幻想的・不気味・恐怖・ホラー… なんだけど、人間の欲や執念が一緒にあって、人の切なさや儚さを感じ、摩訶不思議なんだけど読後感は何故か希望に満ちています。
    和泉蠟庵の飄々とした人物像も良いのですが、耳彦です、耳彦が良いっ。
    耳彦はダメ男なんだけど、憎めないっ。
    心根が優しくて、自分の欲に後悔したりして、もう愛しさすら感じます。
    ただ、すごい事件に巻き込まれましたね、それでも立ち直ってくれると信じています。
    本を書く為に、ずっと不思議な旅を続けて欲しいです。

    そして、「パレイドリア現象」を初めて知りました。
    実家の天井の木目、顔に見えて怖くて嫌いでした。

    すすめてくれたブク友さんたち、ありがとうございました。
    ( ꜆ . ̫ . ). ̫ . ꜀ )♡

    • 1Q84O1さん
      みなさん読んでるー
      面白そう!
      今のところ「乙一」一本で頑張ってますが山白さんに浮気しようかな…
      みなさん読んでるー
      面白そう!
      今のところ「乙一」一本で頑張ってますが山白さんに浮気しようかな…
      2023/03/11
    • あゆみりんさん
      1Qさん、こんばんは。
      山白さんも、とても良かったですよ。
      かなりお薦めです∩(´∀`∩)
      予約本とやりくりしながら、ぜひぜひっ。
      1Qさん、こんばんは。
      山白さんも、とても良かったですよ。
      かなりお薦めです∩(´∀`∩)
      予約本とやりくりしながら、ぜひぜひっ。
      2023/03/11
    • 1Q84O1さん
      あゆみりんさんがそこまで言うなら仕方ないなあ┐(´д`)┌ヤレヤレ
      今回だけですよ!
      今度、図書館に行ったら見てみます
      あゆみりんさんがそこ...
      あゆみりんさんがそこまで言うなら仕方ないなあ┐(´д`)┌ヤレヤレ
      今回だけですよ!
      今度、図書館に行ったら見てみます
      あゆみりんさんがそこまで言うなら仕方ないなあ┐(´д`)┌ヤレヤレ
      今回だけですよ!
      予約本とやりくりしながらチャレンジしてみます
      (って言うか自分が読みたいだけだろうが!w)
      あゆみりんさん失礼しましたm(_ _;)m
      おすすめありがとうございます!
      けど…、今、手元に乙一本が一冊あるんですよ…(^_^;)
      2023/03/12
  • 9編からなる連作短編集。
    この本を手に取るとまず、装丁が素晴らしい。
    本当に美しいの。
    栞が細い糸3本で出来ていて、これもまた雰囲気があって良い。

    旅本作家の和泉蠟庵と荷物持ちの耳彦が、旅の道中に出会う不思議体験が、それぞれ短いストーリーにまとめられている。
    ゾクッとする怪談話、霊体験、不気味な話など。
    全体的には、背中がひんやりする程度の心地良いホラーなんですが…
    途中、トラウマになりそうな不気味な描写や、残酷で恐怖しかない描写もあるので、油断なりません(*_*;

    しかし、迷子癖があり、飄々とした雰囲気の鑞庵と、ダメ男の耳彦のコンビが怖さを和らげ、作品全体を温かく色付けていると感じます。

    最終話は、締めくくりに相応しく、泣けるストーリーでした。



    冒頭に書いた糸3本。
    読み終えた今となっては髪の毛にしか思えない…コワ!

    • aoi-soraさん
      ほん3さん、こんばんは^_^

      うん、続編が気になる!
      あと、ほん3さんがレビュー書かれていた「くちびるに歌を」って、何年か前に映画化...
      ほん3さん、こんばんは^_^

      うん、続編が気になる!
      あと、ほん3さんがレビュー書かれていた「くちびるに歌を」って、何年か前に映画化されてましたよね?
      あれって、乙一さん原作だったのね。
      知らなかった〜(≧▽≦)
      中田永一さんは、青春物語とか書くの?
      ホラーじゃないのかしら?!
      わぁ~~読んでみたい!
      2022/08/25
    • aoi-soraさん
      ひろみさん、2冊連続でいきましたよ(笑)

      ちゃんと土瓶さんのアドバイスを守り、夜中ひとりで読まない。
      ご飯食べながら読まない。
      を...
      ひろみさん、2冊連続でいきましたよ(笑)

      ちゃんと土瓶さんのアドバイスを守り、夜中ひとりで読まない。
      ご飯食べながら読まない。
      を実行したwww

      結構怖いの大丈夫みたいよ、ワタシ(´ε` )
      ただ寝るとき、天井の四隅を見ないようにギュッと目をつぶるようになった。
      (子供の時以来(^.^;)

      ひろみさんも、四隅怖いでしょ??
      (˃͈ દ ˂͈ ༶ )
      2022/08/25
    • aoi-soraさん
      ほん3さん、私も映画観てないの。
      映画も観たいし、原作も読みたい!
      次は中田永一さんかな(*´ω`*)
      いっぱい教えてくれて、ありがと...
      ほん3さん、私も映画観てないの。
      映画も観たいし、原作も読みたい!
      次は中田永一さんかな(*´ω`*)
      いっぱい教えてくれて、ありがとう♡
      2022/08/25
  • ブクログ内であっちこちにまわっている乙一バトン!w
    私のところには『エムブリヲ奇譚』がまわってきました♪
    って言うか、なぜもっと早くこのバトンを受け取らなかったのだろう…
    後悔…_| ̄|○ il||liガーン
    これ、無茶苦茶おもしろいじゃないですか!!
    ★5個以上ですよ!

    和泉蝋庵はどんな本でも紹介されていない土地を求め、風光明媚な温泉や古刹の噂を聞いては旅をしていた
    和泉蝋庵の旅に出ては必ず道に迷う奇妙な道中記

    短編九編でどれもおもしろいが三編挙げるとこれかな^_^
    『エムブリヲ奇譚』
    エムブリヲとは人間の胎児
    拾ったエムブリヲを育てるもある理由で手放すことに
    数年後、成長したエムブリヲと出会う

    『ラピスラズリ幻想』
    瑠璃とは異国の言葉でラピスラズリ
    ラピスラズリを身から離さず持っていると死んで生まれてをくり返すことができる
    くり返せば、生きた年数が百年以上、千年以上も可能…!?

    『〆』
    パレイドリアと呼ばれる錯覚には恐怖!
    天井や床、壁の板の木目が複雑な縞模様を描いて人間の顔に…
    家中の縞模様が一斉にこっちを見ている…
    いや!見張られている…
    さらには、魚の顔も米粒までもが人間の顔に見える!


    で、みなさんのレビューを拝見していると耳彦人気が高いみたいですね!
    私の推しは…、小豆です(>ω<)
    最後、耳彦に○○されてしまった鶏の小豆です!
    ○○されたから今後は登場することはないのかな…(^.^;

    あと気になるのは『地獄』で、○○の肉は美味しいのか…!?
    ゾッとしますが…(ヽ´ω`)

    まだ、本作を読んでない方はバトンを渡しますので今すぐ受けとってくださいね(≧∇≦)/

    私は続編の『私のサイクロプス』を借りに少年が「図書館へさぁ、行こう」と言ってますが付いて行ったら図書館に辿り着くのはいつになることやらw

    • 1Q84O1さん
      みんみんさん
      耳彦ファンの男性が現れるのを期待しておきましょうw

      土瓶師匠
      師匠からの乙一課題図書読破していってますよ〜(^^)
      どれも良...
      みんみんさん
      耳彦ファンの男性が現れるのを期待しておきましょうw

      土瓶師匠
      師匠からの乙一課題図書読破していってますよ〜(^^)
      どれも良い作品です♪
      2023/03/30
    • mihiroさん
      1Qさ〜ん♬こんばんは(*^_^*)
      エムブリヲ、この世界観が大好きでした〜!
      え、小豆推しなんですね〜笑笑
      耳彦も憎めないけど、私はやっぱ...
      1Qさ〜ん♬こんばんは(*^_^*)
      エムブリヲ、この世界観が大好きでした〜!
      え、小豆推しなんですね〜笑笑
      耳彦も憎めないけど、私はやっぱり蠟庵先生が好きだなぁ♡ラピスラズリの輪ちゃんも良かった!
      じゃあ次はサイコロプスを借りに、さぁ!行こう!ですね〜(≧∀≦)
      2023/03/30
    • 1Q84O1さん
      mihiroさん、エムブリヲ良かったです〜♪
      そして、小豆推しは私の他にいないんでしょうかw
      さぁ!次借りに行ってきますよ!
      道中迷わず図書...
      mihiroさん、エムブリヲ良かったです〜♪
      そして、小豆推しは私の他にいないんでしょうかw
      さぁ!次借りに行ってきますよ!
      道中迷わず図書館までいけるかなぁ…(^_^;)
      2023/03/31
  • この装幀の良きこと。装画山本タカトさんの怪しげな雰囲気よ。
    そして、タイトル。“エンブリオ”ってくれば、一単語なのに、“エムブリヲ”ってなった途端に、艶やかな謎に包まれてしまう。言霊入魂。
    温泉地を旅する、旅本作家・和泉蠟庵。その荷物持ちの旅の連れ合い耳彦。彼らが迷い辿り着く、旅先の綺譚集。怪談とか伝承とか民譚辺りの危ういところを読ませてくれる。地に足が着いた幽霊談。哀情の伝承というところ。
    多少、気持ち悪い表現が入るのでご注意下さいね。

  • ブグ友さん達が揃って良い感想だったこの作品

    まぁ素敵な装調だこと♪
    イラストも雰囲気があるし、隠れたとこに金…
    エムブリヲ…エンブリオじゃないとこがまた良い!
    奇譚物はそそりますしね(//∇//)


    キャラも内容もいいですね〜こんなの大好き!

    「この迷い癖、度をこえてます」のとうりに
    迷って迷っての不思議体験でございますm(_ _)m

    グロい体験もありますが、なんだか優しい話に思えてくる不思議…

    最終話が素敵でした。
    子供の頃の先生のお話
    「さあ、行こう」と少年が言った
    タイトルも良いです(〃ω〃)

    土瓶さん教えてくれてありがと〜♪



    • 土瓶さん
      またもや、こんばんは~^^
      素敵、というよりなんか怖いよ、この装丁。
      文庫本で呼んだからイラストも分からない><

      どういたしまして〜。
      好...
      またもや、こんばんは~^^
      素敵、というよりなんか怖いよ、この装丁。
      文庫本で呼んだからイラストも分からない><

      どういたしまして〜。
      好みに合ったのなら良かった♪

      あの「ラピスラズリ幻想」の輪ちゃんがレギュラーに昇格する続編の「私のサイクロプス」もあるでよ〜(笑)
      2023/01/12
    • aoi-soraさん
      そうそう、装丁は怖いですよ。
      なんてったって、髪の毛ですから!

      続編も読みたい。
      乙一さん、作品多いな
      追いつかない(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)
      そうそう、装丁は怖いですよ。
      なんてったって、髪の毛ですから!

      続編も読みたい。
      乙一さん、作品多いな
      追いつかない(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)
      2023/01/12
    • みんみんさん
      続編はチェック済みだす\(//∇//)
      装丁の鶏見て〜若冲風でぐるっと髪の毛の裏が輪ちゃん?素敵笑
      aoiさんの栞が素敵もわかるわ〜♪
      続編はチェック済みだす\(//∇//)
      装丁の鶏見て〜若冲風でぐるっと髪の毛の裏が輪ちゃん?素敵笑
      aoiさんの栞が素敵もわかるわ〜♪
      2023/01/12
  • 大人になって子供時代に苦手だったもののおいしさをようやく感じられた、まさにそれを体験した一冊。

    旅本作者 和泉蝋庵と同行者 耳彦の旅物語は時に湯けむりのように幻想的で、時に霧で隔てられたかのような彼岸と此岸をたゆたい、時に残酷を見せられる、時に地獄までも突き落とされる、そのような旅。
    だけれど、必ずそこにはせつないような優しさのような霧が必ず立ち込めている。
    その霧がきゅっと心掴んでいくこの感覚にふわっと幸せ味わう吐息がついつい…。

    最終話がまた温かく泣ける。

    迷子癖、バンザイ!今さらながら好きな世界観。

  • 山本タカトさんの表紙に惹かれて探し回って購入♡
    見開きのページも素敵だし、細〜い髪の毛のような3本のスピン(栞)も雰囲気あるな〜♡
    そして本の内容もこの雰囲気にドンピシャでした!!

    乙一さんの別名義。
    ホラー部門が山白朝子さんという印象。

    怪しくも美しい、昔話の怪談集といった感じ。
    ホラーは苦手なんですが、ホラーと言ってもパッと読んでそんなに怖さは感じなかった。
    ただ想像するとじわじわゾーっとする感じ。

    幻想的で、不気味で、残酷で、それなのにクスッと笑えるとこや温かさもあったり、全てが上手く混ざり合って絶妙な雰囲気を醸し出してました。

    飄々として掴みどころのない蠟庵先生と、ろくでなしだけど何故か憎めない耳彦とのコンビが凄く良かった。

    1番ゾッとしたのは"〆"。
    これはちょっとトラウマになりそう〜(´口`)↓︎↓︎
    読んだ後、このタイトルにゲッとなった。
    好きだったのは"ラピスラズリ幻想" "湯煙事変" "「さあ、行こう」と少年が言った"の3篇♡
    やっぱりちょっと怪しくも温かみのある話が好きだったな〜。
    続編も買ってるので早めに読もう!



  • なんて怪しくて妖しくて悲しくてグロくて温かい本なんだ。スピンも素敵.*・゚ .゚・*.

    『エムブリヲ奇譚』で不思議で優しい気持ちになってからの『ラピスラズリ幻想』で心をグッとつかまれた。輪…。悲しいけど強い。

    『地獄』で吐き気をもよおし笑
    『櫛を拾ってはならぬ』で背すじがぞぞーっとなり
    (髪の毛が口の中に入った時って信じられないくらいゾワッとしますよね(O言O))

    『「さあ、行こう」と少年が言った』で清々しい気持ちで読了

    色んな感情入り乱れ。
    最高の読後感*ˊᵕˋ*

    飲んで博打して仕事も続かないダメダメな耳彦が愛しく感じたし 飄々としているようで愛情深い蠟庵もよかった。

    『櫛を~』で蠟庵を「友人」と呼ぶようになっているのもいいっ!

    ✍︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    「迷子の最中、荷物持ちが混乱しているのを見れば、不思議とこちらの心は落ちつくからね」
    「道連れにされる身にもなってください」
    ✍︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    きっと自分1人では出会えなかった本。
    オススメしてくださった土瓶さんに感謝です
    ありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈))

    『顔無し峠』がすきです

    早く「わたしのサイクロプス」も読みたい!

    • 土瓶さん
      楽しんでもらえたなら良かった^^
      次巻の「わたしのサイクロプス」では輪ちゃんが加わって3人旅になります。
      とてもおもしろいシリーズなので...
      楽しんでもらえたなら良かった^^
      次巻の「わたしのサイクロプス」では輪ちゃんが加わって3人旅になります。
      とてもおもしろいシリーズなので、ぜひ続きを出してもらいたいものですね。
      2023/03/03
    • ゆーき本さん
      土瓶さん ありがとうです*ˊᵕˋ*
      こちらも好きな世界観でした~!
      わたし乙一好きなんだと思います( ᵒ̴̶̷̤ㅇᵒ̴̶̷̤ ˶ )♡
      輪ち...
      土瓶さん ありがとうです*ˊᵕˋ*
      こちらも好きな世界観でした~!
      わたし乙一好きなんだと思います( ᵒ̴̶̷̤ㅇᵒ̴̶̷̤ ˶ )♡
      輪ちゃんとの3人旅なんて
      最強メンバーですね!!
      早く図書館借りに行こーっと‪ε-ε-(*ノᗜノ)
      2023/03/03
全118件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

怪談専門誌『幽』で鮮烈デビュー。著著に『死者のための音楽』『エムブリヲ奇譚』がある。趣味はたき火。

「2023年 『小説家と夜の境界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山白朝子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
小野 不由美
貴志 祐介
冲方 丁
中田 永一
米澤 穂信
三浦 しをん
高野 和明
ZOO
乙一
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×