成毛眞の超訳・君主論 (メディアファクトリー新書 42)
- メディアファクトリー (2011年12月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840143455
感想・レビュー・書評
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マイクロソフト元社長で、多読術の書籍も執筆している成毛眞氏による「君主論」の解説本
古典は読む必要がないという著者にして、「君主論」は地球最後の日にロケットに持ち込む10冊のうち1冊に選ぶだろうという本
内容的には、君主論のフレーズを抜き出し、著者独特の解釈を加えて説明するという形をとっている
その説明が筆者のこれまでの経歴から機知に富んだ、実体験に基づくリーダー論として、非常に面白かった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
国の運営を担う研修であっても企業のプロジェクトや部署のリーダーであっても根本的にリーダーの仕事は部署であれば自分の部署の利益を守るそれを最優先して考えるべきで他の部署のことを何もできなくなるだろう。
私の場合は相手が褒めてもらいたいと思っている場所は絶対褒めない相手が褒めてもらいたいような顔をしていても無視してしまう。褒めるべき時に褒めても犬にご褒美として餌をあげるようなもので、その時は喜んですぐに忘れてしまうからだ。褒めるときは思いを入らない場面で徹底的に褒める。
ビジネスにおいては援助を求めたほうがいい。自分が援助するのではなく、相手に炎上求めるのである。人は歌詞を作ったいて覚えているが、借りを作った相手はあまり覚えていない。相手に送ってもらうことで自分の顔覚えてない。相手に怒ってほしいとお願いすることで相手に覚えてもらえる。
人は些細な侮辱には復讐しようとするが、大いなる日常生に対しての報復しようとしない。だから人に危害を加えるときは、復讐の恐れがないように徹底的にやらなければいけない。
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まず最初に断っておくが、本書は『君主論』の翻訳本ではない。成毛眞氏が『君主論』をベースにした自己の思想を語った本である。『君主論』の翻訳本と期待してしまうと、がっかりするかもしれない。
つづきはブログ記事を参照下さい。
http://naokis.doorblog.jp/archives/51767311.html [読書]『成毛眞の超訳・君主論』
2017.12.30 『古典力』齋藤マイ古典50選で読了していた9冊 -
君主は愛されるより恐れられろ
大義名分があるのなら、ためらいなく悪徳も行う英断も必要
マキアヴェッリの上司は無能だったからこそ
リーダーは人の差配が仕事、徹底して人に仕事を任せるべき
全部の気質がなくても、兼ね備えているように振る舞う
人格を褒める
何を考えているのか分からない存在が、一番恐れられる
ちょっと愛され、たくさん恐れられる人物がリーダーにふさわしい
見た目の印象と結果だけで判断される
個人のキャリアの8割は、予期しない偶然の出来事によって形成
部下はゆるめに締め付ける
決断力のない君主は中立の道を選び、滅んでいく
運鈍根
新たな組織に入ったら、以前のやり方を踏襲するよりも、新たな体制をつくる
成功するのに必要なものは、才能や努力よりも運である
演じている自分を客観的に見ている自分が、本当の君主 -
結果を出すためのリーダー論!
きれいごとでなく本当に結果を出すために、ストレートを投げ込まれているイメージ。覚悟と力を感じた。
付録のマキアヴェッリのブックガイドも読もうと思った。 -
君主論をかいつまんで、成毛氏流に解説してある本。
よくある処世術を2-3ページで1項目解説するようなものであるが
後半部分に成毛氏のぶっちゃけたところがあって、それを言ってはおしまいじゃないですかと突っ込みたくなった。それもまた一興かと。 -
やっぱり本を読みました。
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君主論はあまり関係ない
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成毛さんの徹底した短い一文と結論から言うスタイルは、非常に読みやすいし、その事が議論を深め得る。手本とすべき現代文と思う。
君主論に賛成の箇所、反対の箇所をあげ、何故そのような立場かという理由の本質がものすごく理解しやすい。
1番納得したのが、悪者にもなれない者はリーダー失格という箇所。
母は嫁が家事をしないと文句をいい、妻は母が家事にやたら干渉するとそれぞれ訴えてくる場合どうするかを挙げる。どちらをたてても角が立つならば「おまえら、うるせーんだよ!もっとウメーもんだせ!」とリーダーたる家長が暴君を演っちゃえば、妻と母の協力体制が得られるかもしれない。
ただ想像しただけで背筋が寒くなる僕はリーダーにはなれないかもしれないと感じました。 -
個人的なオールタイムベストは、中野好夫『悪人礼賛』(ちくま文庫、絶版)なのだが、30代で転職した時に、『悪人礼賛』とともに読み返したのが『君主論』だった。どこのエージェントも通さず、まったくのフリーで仕事を受けている。仕事を始めた当初、周囲をみれば、お江戸のトップの大学を出た人、関西の有名私大を出た人、地方私立大学など歯牙にもかからないようなメンバーばかり。どうしたものかと読み返したのがこの2冊だった。再読後、前職の時につくっていたSWOT分析のための表をつかって、自分を分析し、そのあとの方針を固めた。以来10年ほどたつが、そこそこに成功してきたように思う。収入にはほとんど反映されていないけど(笑) この『君主論』を元経営者が語るというのだから、どんなふうになるのかと思って読んでみた。エッセンスそのままに、独自の解釈と経験も織り込みつつ、とても読みやすい本だった。