論語なう ~140文字でわかる孔子の教え~ (マイナビ新書)

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  • マイナビ
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839942182

感想・レビュー・書評

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  • 「論語」のほとんどは100文字~200文字。
    2500年前のツイッターらしいっす。

    そしてこれは本当に読みやすい。
    孔子ってば堅くて説教臭そう・・なんて思っていたのに、なんて人間臭い人なんだろうと驚きます。
    以下抜粋。


    子曰く、これを知る者はこれを好むにしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず。
    →「どんなことでも、知識をもっているだけのやつは、好きでやっているやつには勝てない。
    好きでやっているやつは、楽しんでやっているやつには勝てない。」

    子曰く、ただ女子と小人とは養いがたしとなすなり。これを近づくればすなわち不遜、これを遠ざくればすなわち怨む。
    →「女子ってどう扱っていいかわかんないよ。
    近くにいくとどんどん女王様になるし、離れていると逆ギレするし。」

    などなど。
    人によって解釈が違う「つぶやき」も多いようだけど、論語がぐ~んと身近に感じられました。
    孔子って皆に尊敬され、慕われ、崇められた人生だったのかと思っていましたが、大変苦労した人だったようです。
    官僚としてまともに仕事ができたのは50歳をすぎてからのたった4年余りだったとのこと。
    なんだか、当時の中国にもチョット興味がわいてきた1冊になりました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「2500年前のツイッターらしいっす。」
      短く上手く纏めたものが残るのかな?(ツイッターは、どうか判らないけど)
      「なんて人間臭い人なん...
      「2500年前のツイッターらしいっす。」
      短く上手く纏めたものが残るのかな?(ツイッターは、どうか判らないけど)
      「なんて人間臭い人なんだろう」
      釈迦やキリストと並ぶと言われているような人なのにねぇ、、、
      2014/04/30
    • jamさん
      猫丸さん(←入力カンタンになりましたね~w)。
      格言がどれも完結にまとめてあるから著者にとってはツイッターとイメージがかぶさったんでしょう...
      猫丸さん(←入力カンタンになりましたね~w)。
      格言がどれも完結にまとめてあるから著者にとってはツイッターとイメージがかぶさったんでしょうね(^^)。
      実は釈迦やキリストも超人間臭かったりして・・。笑
      2014/05/03
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「超人間臭かったりして・・。」
      確かに、、、弟子が威厳を持たせるために作った虚像かも(あのマンガは未だ読めてません)。。。
      「超人間臭かったりして・・。」
      確かに、、、弟子が威厳を持たせるために作った虚像かも(あのマンガは未だ読めてません)。。。
      2014/05/08
  • 孔子の言葉をツイッター風の訳にしてまとめた本。この分りやすさは素晴らしいです。

    高校の授業でこんな訳が出てきてたら論語への興味ももっと出てきていたでしょう。教科書の訳をこんな風に変えるだけでも論語や漢文を好きになる人が増えそうな気がします。

  • 論語は、孔子とその弟子たちの言行を記録したもので、そのほとんどの文が150文字前後、今のツイッターと似ているそうです。

    歴史上の人物に関する話を読む度に思うんですが、いつの時代も人の悩みって本質的に変わらないんだなということです。
    そういう意味で、何かに悩んだ時のヒントになりますし、同じ考えの人が昔からいたんだなぁと少しほっとします。読書の醍醐味だと思います。

    孔子の人生を楽しく、わかりやすくなぞることができました。

    孔子の人生はその知名度ほど、華やいだものではなかったっぽいです。亡くなって何千年後に理解されたとしても、なんだか虚しい感じはします。

    一つ引用します。
    僕が新入社員で入社した会社の社長(当時60歳)に言われた言葉です。
    今でも憶えていますが、なぜ僕がこれを言われたのか全く記憶にありません(笑)。多分、すぐに結果を求めたがる僕に対して、じっくりゆっくりやっていけと言いたかったのかも知れません。

    “子曰く、われ十五有にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲するところに従って、矩をこえず。”

    意訳

    『15のときに学問を始めて、塾を開いたのが30のとき。40でなんとか食っていけるようになった。50で「ああ、おれにもやるべきことがあった」と感じて、60を越したら罵倒されてもムカつかなくなった。70になった今、すっげー開放感を感じてるよ。』

  • 「『論語』は、2500年前のtwitterです」というコンセプトでtwitter風の表現(著者いわく「なう語訳」)で現代語に訳された論語。
    著者が孔子としてtwitterにあげていたつぶやきをまとめたものです。
    twitterと『論語』の共通性がわからず、最初は「?」でしたが、読み進んでもあまり違和感は感じず、確かに親和性を感じます。

    『論語』のすべてを訳したわけでなく、有名なものや現在に通じるものの抜粋集であるため、極端な長さではなく、新書サイズの厚みとなっています。

     (原文)子曰く、巧言令色(こうげんれいしょく)、鮮し仁(すくなしじん)。
      ↓
     (訳文)弁舌さわやかで、いつもにこにこスマイル。こういうやつって、なんかうさんくさいよね。

    なう語訳にしてみると、「子、曰く」から始まる論語もずいぶん軽い感じになりますが、原語版も意外とそのレベルなのかもしれません。

    解説も付いていますが、意訳のため、だいたいの感じをつかむ程度。これで『論語』を理解したと思うのは少し早いですが、スムーズに読めるため、とっかかりとして入りやすい導入本としてお勧めです。

  • 2012.11.19 朝活読書会で紹介されたらしい。

  • 出版社さまより献本いただく。

  • 平成27年3月発行のYAだよりで紹介された本です。

  • これから一所懸命に勉強・研究する皆さんだと思います。が、そりゃ人間ですもの、色々な感情が心をよぎりますよね・・・やる気みなぎるとき、欲が出るとき、負けたくない思い、悔しさ・・・そんなあなたの心にすっと溶け込む孔子の「つぶやき」が、わかりやすい現代語(ツイッター語)に翻訳されて出版されました。心が悶々としたときは、ぜひこの本を開いてみることをお勧めします。
    (人間環境システム専攻 M2)

  •  「論語は、2500年前のツイッター」という大胆なコンセプトの本。
     大胆だけどちゃんと分かりやすく解説してあるし、論語も100条以上収録されています。
     もちろん、この本だけで論語の奥深さは体得しえないけど、論語の入口は様々用意されていいんだと改めて思う一冊でした。

  • 読みやすい!
    顔回=孔子の1番のお気に入り。あえて貧しい生活をした勉強家。
    子路=元博打打。真っすぐでアツイ元ヤン。
    子貢=3番目のお気に入り。真面目で頭がいい。
    こんな感じでしょうか。
    欲を言えば、もっとたくさん読みたかったなぁ。
    孔子って意外と冗談好きな人なんですね。もっと色んなことが知りたくなった。

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著者プロフィール

ITジャーナリスト。ITビジネスやIT機器について、消費者や生活者の視点からやさしく解説する力量に定評がある。著書に『Google の正体』(マイコミ新書)、『インターネット社会の幻想―世界最強のメディアをめぐる誤解と正解』(アルク新書)、『グラフはこう読む! 悪魔の技法』(三修社)、『Macの知恵の実』(毎日コミュニケーションズ)、『ゲームの父・横井軍平伝―任天堂のDNAを創造した男』(角川書店)などがある。

「2013年 『あなたの家族がよろこぶiPad生活入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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