禅とオートバイ修理技術―価値の探求 (シリーズ精神とランドスケープ)

  • めるくまーる
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (692ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839700522

作品紹介・あらすじ

電気ショック療法によって記憶を奪われてしまった元大学教授(著者)と本来の父でない父に心を閉ざし精神の病いに侵されつつある息子のオートバイの旅。喪失した記憶を奪還するために、過去へ通ずる独自の哲学ロードを突っ走る。1972年発刊と同時に、全米に知的興奮を巻きおこした、ベストセラー・ロングセラーの完訳。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすいけど深くてやや難解。
    技術書のような哲学書のような。
    哲学書のようなロードムービーのような。
    何回か読んで理解を深めたい。

  • 今は禁止されている電気ショック療法を受けて記憶の大半を喪失した元大学教授による一冊。1974年、ニューサイエンス華やかなりし頃の初版。

    息子と友人を伴ったバイク旅では、バイクの故障という割って入ってくる現実と、その受け入れがたい事実の間で、旅を続行するために人は何を受け入れなければならないかという問題を通じ、主客一如あるいは著者自身が”パイドロス”と呼ぶ、失われた人格の目覚めが綴られている。

    また息子との登山旅行では、パイドロスとしての人生を辿るうちにパイドロスに自身が乗っ取られていく葛藤が描かれている。

    それでも旅は続く。

    そういう埃っぽいブルースが美しい、ロードムービーのような印象を受けました。

  • 高校生に読ませると、少ないながらもその後の道を狂わせることができるんじゃねぃかな。
    少なくとも39歳のおっさんが読んでどうこういう内容じゃない。

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  • 自分がなんとなく信じている物事の真理のようなもの、について書かれていると感じた。途中から話が難しくなってきたので読むのを中断中。

  • わたしはちいさな出版社『めるくまーる社』の本を信頼しています。

  • どうしてもケルアックとの連想です。『ジェフィ・ライダー物語』・・・私、勧められてやらなかったもの多々ありますが、バイクは少し惹かれたものです。でも、日本は小さすぎるんじゃないかと、日常に隙間がなさすぎる。そんな風に感じていました。この本、バイクの専門書じゃないですが私の体験出来なかった体験みたいなものを追加してくれました。なにより一時期パイドロスになれたこと。私はこんな風に子を失うわけにはいかないと泣きました。

  • PC自作ヲタもオートバイイジリオタもバグの出ないソフト作りも、同じ価値の追求である。この本を読んで以来、自分は趣味を問われると「オートバイ修理(と同じようなこと)」と答えている。

  • たぶん、タオイズムの本です。
    ただ、現実のお話であるのが他の哲学書と違っていて、ある学者のグリーフワークともとれるかもしれません。
    必ずオートバイに乗ります。メインテナンスも自分でやります。

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